5月30日、イリジウム96が地球に還った。
その20日ほど前の5月11日、高度を下げたこの衛星と、おなじみのTELKOM3とが、低空をカッ飛びながら千葉県沖でクロスしていくパスがあった。薄明中とはいえ、なかなか無い好条件。
やや遠目の浜松からも、おおむね2等、明るいときは0等クラスと、ゆっくり増減光しながら飛ぶ姿が見られた。
なお、Iridium96はこれが見納めになったが、TELKOM3もあと1年ほどらしい。
冒頭は、Heavens-Aboveの予報を合成したもの。予報光度は、Iridium96が3.2等、TELKOM3が2.6等。
地上軌跡では、ほぼ同時刻に千葉県沖でクロスしているのがわかる。ほぼ真北に向かうのがIridium96。
天球図(観測地は浜松)では、春の大三角を駆け抜ける様子がわかる。真北へ向かい、スピカとアークツルスをかすめていくのがIridium96。