since 2007.8 by K-ichi


しましま考 および
  コラム更新日記 より
べつに裏切られたわけでもなんでもないが、ちょっと言葉を当ててみた。
かつては線路を挟んで対峙していた両者も、ついには同じ軍門に下るようだ。

引佐高校(現・湖北高校)の斜向かい、ポッキー工場跡地にできた小さなショッピングモールに、かつてはウィンダーランドが入っていた。彼方、重複国道の路面店、此方、線路向こうの田圃道。杏林堂も危機感を抱いていたと想像する。駐車場のケヤキを切り詰め外装を新たにし、目に見えて気合が入ったように見えたのは気のせいか。
勝負は2~3年でついたと記憶する。その後テナントは100均のオレンジに替わり、それもダイソー傘下に入って現在は衣替えしている

当のウィンダーランドは、まもなくイオン傘下入りしてウエルシアの一部となった。
一方で杏林堂は、いつの間にかツルハグループに入っていた。勝ち組企業であるうちに将来を見据えての合従連衡に加わっておこう、という前向きな戦略と思われる。浜松ではそのぐらい強い。
その元締めであるツルハが、2年前倒しでイオンと手を組むらしい。廻り廻って同じ鞘に収まることになった。

ウエルシアは業界1位、ツルハは2位。売上では、1.3兆円と1兆円強。3位のマツキヨがツルハと同程度なので、シェアの1/4を占める図抜けた1位が誕生することになる。
現在はイオンが、ウェルシア株を過半、ツルハ株を20%弱持っている。ツルハが株式交換でウエルシアを完全子会社とし、そのツルハの過半をTOBなどを通じてイオンが持つ、という形になる。


そんな騒ぎから間もない14日。日経新聞に、こんどは統合に反対する株主の記事が出た。

ツルハ株の1割弱を持つ英オービス・インベストメンツが、今回の統合スキームに反対しているとか。
予定されるツルハ株のTOB価格は11400円だが、昨年香港のオアシス・マネジメントから買い取った際は15500円だった。営業利益率もツルハの方が高く、TOB価格は安すぎる、というのが理由。
ウエルシア子会社化の株式交換は2/3の賛成が必要な特別決議のため、オービス以外の株主から2割強の反対が出れば通らないことになる。
高くなるならなびきそうなものだが、株価は11000円台から動かない。市場は「これは通らない」と見ているのかな……なぜだろう。

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