古株には「ツーチンシャン」の方が通りがいいが、紫金山・アトラス彗星(C/2023 A3)なるものが明るくなった。
夏には「この彗星は崩壊して消える」などという予測もあったが、アイソンの二の舞になることなく無事太陽をかすめて成長してくれた。
見えたという一報は10/2に聞く。明け方の低空に尾をたなびかせているという。その後数日なら見えそうだということで、翌朝出向いてみた。星はチラホラ見える空だったが雲に遮られる。その後は悪天候続き。
近日点を通過し、夕空に回った後は12日に見えたとの報。翌日観にいくがまた雲に。ただ、雲間に拡散した飛行機雲のようなものが見えた気がした。撮像を確認すると、辛うじて写ってはいる。
翌14日は天気が回復。高度もやや上がり、金星より高い位置になる。月はあるが、ふわっと伸びる尾が肉眼で確認できた。月に照らされた圏雲や、天の川より気持ち明るい、そんなイメージ。頭部は明るくなく、上方やや左にたなびくダストの尾だけが見える。肉眼よりカメラの液晶の方がよく見えた。
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