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7/25 カキノキvs.ネナシカズラ
身近にカラムシの群生があり、ちょうどいいネナシカズラの育成地になっている。
例年はあらかた刈ってしまうため、適度な管理下にあったネナシカズラ。今年は刈らずにおいてみた。

カラムシは、繊維質で丈夫でありながら刃物では容易に刈れ、草食動物の餌にもなる。その繊維は、織物等にも使われる
地下茎で地面を補強しつつ全面に広がるため、いったん占領すると他の雑草が生えづらくなる。毒もトゲもなければ虫もたいして湧かず、風になびくライトグリーンの原っぱは、見た目も心地よい。

今年も初夏になると、どこともなくネナシカズラが湧いてきて、ぽつぽつと絡み始めた。

 

以前、「ダコニールで薬害?」なる記事を書いた。後に知ったが、殺菌剤には予防剤と治療剤があり、ダコニールは前者とのこと。振り返ってみると、既に罹患している対象に掛け、効かない、薬害だ、と言っていたような気もする。

消毒に関しては、「バラの農薬早分かり」あたりが、一覧できて便利そう。ざっと調べてみると、トップジンM、ベンレート、サプロールなどは、よく効くが耐性菌が出やすいらしい。
「硫黄剤」「塩素剤」など漢字でざくっと書けるものは、安心して使える雰囲気。昔ながらのもので、大雑把に基本的に生き物に毒なものだから耐性の持ちようがない、そんな勝手なイメージを持った。

 


埋もれたバラたち
16日朝。ところどころ薄らと雪化粧。31日に降って以来の「事件」なので、融けないうちにと写真を撮った。

16日深夜。ふと外を見やると、なにやら白んでいる。そういえば物音がしない。表に出てみると、ふんわりと積もった雪。アンテナの細い骨の上にも、ちゃんと乗っかっている。かなり冷えているはずなのに、全くの無風で、いつもの刺すような冷たさがない。


ポンデローザ(大実レモン)
明けて17日朝。北区では積雪が5cmにもなった。大通りもシャーベットが凍った状態で、各所で通行止め。バスも南区や磐田方面を除いて朝のうち運休。東名高速も袋井~豊田が通行止め。午後になってようやく、三ヶ日以西に範囲が狭められた。
冬タイヤの概念のない当地では、当然に出勤も見合わせ。あちこちで、スリップ、スタックがあったらしいが、無理をしても何の得もない。

昨年暮れ近くまで咲いていたバラは、葉もまだ青い。このレモン、これだけの雪は初体験かもしれない。

雪は日中、日当たりではあらかた融けたものの、日陰は凍結状態が残った。翌日に持ち越すこと自体珍しいが、日陰ではさらに今朝まで、都合3泊2日も残った場所があった。ここまでの大雪はいつ以来だろう。

 

先月半ばごろから、挿し木バラたちの2番花が咲き始めた。赤だけは半月ほど遅れた。

色とりどりのバラ 赤バラ 春先の1番花はバラゾウムシにより全滅。
このゾウムシ、黒い米粒ほどの図体にもかかわらず、有名なチュウレンジハバチの比ではないダメージを与える。新芽、特に蕾の首筋で樹液を吸い、これをやられるとほぼ確実に萎れ枯れる。テデトールでは間に合わないので、新芽や蕾に限っては、定期的に浸透性殺虫剤を散布するとこにした。ゾウムシ、アブラムシ、ハゴロモの幼虫などが撃退できたようだ。

8号鉢植え、予防殺菌剤として、ダコニール、エムダイファー、ビスダイセン、オーソサイドを2週間ローテーションで散布、3ヶ月に1度推奨量の1/2~1/3程度の緩効性化成を施肥。



挿し木バラの中には、かなり調子を落とすものもあった。

弱った白バラ 根が皆無 カルスが発生している 冬芽は吹くものの、その後の成長がまったくない。蕾はもちろん新梢も出ない。鉢をひっくり返して見ると、案の定コガネ子が食い荒らしていた。

この白バラは、木質部を残すのみで根がまったくない。よく見ると、表面に白くカルスを発生している。この株の真下に、写真にも写っているコガネ子が巣食っていた。
6月頭に赤玉小粒単用で植えなおした。ひと月たって、元気のいい新芽が吹いてきている。



一昨年、試しにやってみた接ぎ挿し。生きていた1本はその後の成長もなく、葉を一枚残した状態で越冬。そしてこの春、枯れてしまった。接いだ部分をみると、癒合した様子がない。単に接ぎ木テープでの密閉度がよくて枯れなかっただけかもしれない。
また、露地に直接挿しておいた赤バラも、ススキが生い茂るままに放置しておいたところ、負けてしまったよう。ひっこ抜いてみたところ数cmの根が2本確認できた。普通の環境であれば、いまごろ蕾が上がっていたかもしれない。

 

接ぎ挿し 昨年10月、ノイバラを採ってきて挿し木の穂木を作り、同時に鉢植えのバラの枝をこれに接いで、挿し木と接ぎ木を同時に行う「接ぎ挿し」を行ってみた。

オレンジ、クリーム、紫を接いだ3種6本、および接がない挿し穂4本を加えた計10本。
写真のように、現在のところ紫1本だけが生存している。失敗した中でも紫の1本は、かなり長期間生きており、この種は接ぎやすそうな印象を得た。ただ、接ぎ木の経験がほとんどないため、単に雑な施術で失敗した可能性もある。

ちなみに「挿し木」自体は10本とも成功した。ノイバラは、そのへんの地面に刺しておけば着く、ぐらいの容易な印象。


正月飾りのバラのアップ
正月飾りのバラの挿し穂
正月飾りの中にあった、ほんのりピンクの縁取りバラ。実に美味そうな色あいで、なんとかならないかと挿してみた。

花を切ってトップジンMペーストで蓋をし、切り口は削りなおして、翌日、団子をつけて赤玉小粒に挿した。
挿した時点で葉がやや渇き気味になっており、5日ほどすると茎が部分的に黒変、ひと月で完全に枯死した。抜いてみると、カルスの兆しすら見られない。

昨年4月に挑んだ、花弁基部が緑白色の赤バラも同様の結果。芽もカルスも全く動きがないというのは、単純な失敗とは思えない。何らかの処理が行われていたのではないかと勘ぐっている。


栽培しているバラは2月頭に剪定した。正月の惨敗の件もあり、剪定クズを赤玉に挿して、あらためて挿し木の手法を確認してみた。

紫とクリームを10本程度ずつ団子挿し。上部の切り口にはトップジンMペーストを塗布し、多い葉は適当にカット。通常は挿す側の切り口は斜めに綺麗にカットしなおすが、今回はハサミで水切りしただけ。
結果、ひと月も経たずに新芽が盛大に伸び、元気いっぱいで7~8割が成功。途中、ヨコバイの異常繁殖を放置したため、衰弱枯死するものがでた。これがなければ100%に近い成功率。手法は間違っておらず、穂木がまともであれば挿し木はそう難しくない、という考えは正しそう。
バラの露地挿し 同時に、赤バラを剪定したクズは、土手のススキ脇に挿しておいた。環境が厳しそうなので、大振りの枝のまま、10cm以上埋まるように。管理は、気が向いたときに水をやる程度。
だいぶ枯れこんだものの、3本のうち1本は生きていたようで、今月半ばには芽吹きが見られた。写真は今日の様子。

 

バラは肥料と消毒が欠かせない。

基本的には、手をかけないで生きる力に任せる方向なのだが、野ざらしでそれなりに育ち咲かせるには必須のようだ。
施肥は2ヶ月に一度。等量配合の緩効性化成を、推奨量の半分程度与える。何もやらないのと比べると、花の着き、大きさに雲泥の差が出る。
薬剤散布は、夏場は月2、春秋は月1程度。ベンレートサプロールダコニールの殺菌剤をローテーションさせている。昨年まではベンレート一本だったが、耐性が付くということで今年から変更した。単に野ざらしで育てていると、葉がなくなるほどに罹患してしまうが、散布したことで、うどんこ病は皆無に、黒星病も気にならないレベルにまで減った。(黒点病、黒斑病などと言われることもあるが、バラは黒星病)

ところが昨年に比べると、黒星病への成績が悪化した気がする。よく観察すると、ダコニールが効いてないようだ……というより、ダコニールによって引き起こされている風に見える。散布後、部分的にまたは点状に黒変し、やがて全体が黄変して落葉する。まさに黒星病的症状。
ググってみると、ダコニールによる薬害もあるようだ。展着剤を併用したり高温時に散布したりすると出やすいとのこと。前回散布は1週間前。展着剤はそもそも使ったことはなく、また気温も夏日には達していなかったはず。株によっても差があり、少し注意が必要なのかもしれない。
散布後に白くなって「消毒した」成果が目に見えるのは、嫌いではなかったのだが……

以下はすべて切り花の挿し木なので品種は不明。
写真は、黄変に至った葉はすべて取り除いたあと。

赤い縁取りのオレンジの株。

もっとも痛んだ株。もともと生長が旺盛でないせいもあり、なおさら痛い。全体に変色がおきたが、スポットができつつも緑のまま残っている葉もかなりあるので、なんとか咲いてくれるだろう。

白の株。赤いラインが放射状に数本入ることもある。

これも部分的に正常を保った程度で、オレンジに次ぐ痛み方。株の伸びはよく、花も大きなものを着けるが、打たれ弱いイメージ。

それ以外の株では、紫とクリームは過半は正常のまま残った。ピンクは被害は少なく、真紅はほとんど影響が出なかった。

 

サントリーが遺伝子導入によって開発していた青いバラが、ついに市販されることになった模様。
遺伝子組み換え生物は、環境への影響などを検討する必要があり、カルタヘナ法によって制限がされているが、クリアになったとのこと。報道各紙によれば、2009年春にも発売されるようだ。

ちなみに種苗法によれば、登録品種を勝手に増やして売ったり配布したりすれば、それによる実害以上の損害賠償請求も認められ、また罰則として3年以下の懲役または300万円以下の罰金、法人の場合は1億円以下の罰金が科せられる、とある。ただし、このような記述もある。
> (育成者権の効力が及ばない範囲)
> 第二十一条 育成者権の効力は、次に掲げる行為には、及ばない。
>  一 新品種の育成その他の試験又は研究のためにする品種の利用

参考

 

頂き物のバラの花束。飾って眺めてポイ、ではもったいない。

純白は一昨年初、それ以外は昨年6月のもの。挿してからわずか3ヶ月ほどで咲いた株もある。いずれも挿した翌初夏には咲いた。写真は今年2度目の花。

挿し木は次のようにした。

花を楽しみ終わったら、花の首直下で切りとる。萼以外の緑の部分はすべて温存する。多少痛んだ葉でも、生気があれば残す。冬に入手した場合は、寒い時期に挿しても発根しないので、穂木を作り水挿しで春までおく。
水挿しはこのサイトが易しい。
http://homepage2.nifty.com/Ks_Garden/GardenEpisode/Episode1.htm

穂木に仕立てる。花瓶の汚い水に浸かっていた部分は、ぬめりが取れるまでしっかり洗う。茎が長い場合は、10cm程度を目安に切り分ける。ただし必ず2節以上にする。芽は節から、根は切り口や節から出るので、少なくとも1節は挿し床に埋めるため。
新品のカッターで、挿すほうの端を鋭角に斜めに切り落とし、先端を反対から少し切り落とす。切り口の組織がなるべく壊れないように、スパッと一気に行う。新品の刃の油分は特に処置しなかった。

挿し床は、鹿沼もしくは赤玉の、細粒~小粒。鉛筆で挿し穴を開け、挿し込み、密着するよう軽く転圧。 鉢底から濁った水が出なくなるまでたっぷり水をやる。乾燥は厳禁だが過湿も発根が遅れるので、腰水はしない。おだやかな明るい日陰に置き、1~3ヶ月待つ。失敗した挿し穂は1~2週間で枯れる。発根すると芽も動き出す。

発根したら鉢上げ。用土は、赤玉+腐葉土。5:5~7:3ぐらいで適当に作り、5号鉢に植える。ひと月ほどは直射日光と肥料は避ける。

その後、放置すると、もれなくうどん粉病と黒星病に罹患する。¥1000程度で、殺菌殺虫スプレーが販売されているので、春~秋には2回/月程度かける。肥料は、化成肥料5粒ほどを2ヶ月に1度。まったくやらないとまったく勢いがつかないが、この程度でもやるとだいぶ違う。あとは、たっぷりの水とたっぷりの日光。

真偽は定かではないが、カタバミを根元に生やしておくと、根頭癌腫病になりにくくなる、という情報がある。とりあえず、効果はなくとも表土のマルチング代わりにはなるので、生えたものは抜かないでおいてある。
また、鉢上げ時に腐葉土でマルチングしておくと、雑草が生えたときに抜きやすい。

参考

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