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玉手箱こと帰還カプセルを携え、はやぶさ2(Hayabusa2)が帰ってきた。

お宝を落とすのは、前回と同じオーストラリアのウーメラ砂漠。その時は、12月6日の未明。
初号機にあったトラブルにことごとくリベンジし、健康体の母船は次の観測地へ向かったので、今回帰還するのはカプセルのみ。

JAXAなどの観測隊は、落下予定域の北、クーバーぺディ(Coober Pedy)で撮影したとのこと。
YouTubeでの生放送のほか、「再突入カプセルの火球映像」ページには、多くの映像、画像が公開されている。
公開映像の一番上が、生放送で使われたもの。もともとは4K/30p/10bitで撮っているっぽいが、公開されたものはFHD。YouTube生放送では、さらに低解像度だった。

魚眼の動画で2等星が見えるのはびっくりだが、実際にはもっと暗いところまでデータは取れている。この広角映像でのアフターグロウを見易くしたかったので、公開映像に強めに補正をかけてみた。

 

去る25日、仕事仲間を案内しつつ竜頭山などを散策してきた。
前々日が雨で、空は掃除されつつも泥濘は引いているという、ちょうどいいタイミング。一歩早かったが、色づき始めの木々も散見された。やや標高のある麻布山登山道では、文化の日あたりでピーク過ぎだった経験もあるので、半月経ったいまごろが最盛期なのかもしれない。

エスコート第一で撮るものも撮れなかったが、見晴らしのパノラマだけはしっかりゲットしてきた。
以下に、MS-ICEによるパノラマ合成写真、およびカシバードによる山名確認画像を貼っておく。


竜頭山山頂の南には電波施設があり、その東側は伐採されており、絶景ポイントのひとつになっている。

 


Satellite Trackerによる軌道遠望

Heavens-Aboveによる飛翔体リスト
かつて立須で眺めたイプシロンロケット2号機。かすかな1段目と見事な2段目は見られたが、3段目は見逃した(2016/12/21記事2016/12/25記事)。
3段目は、ペイロードを3万km上空にまで持ち上げ、役目を終えた自らもその軌道に留まっている。

冒頭画像は、Satellite Trackerによるイプシロン2号機3段目の軌道の様子、およびHeavens-Aboveによる、イプシロン関連の飛行物体らリスト。
2号機によるものは、観測衛星「あらせ」とともに3段目(EPSILON R/B)が残っている。ただ、R/Bの近地点は200kmを切っているので、そう遠くないうちに落ちるはず。

 

もうすっかり遠ざかったネオワイズ彗星(C/2020 F3、Wikipedia)。今年(2020)の3月下旬(F)に3番目(3)に発見された彗星(C/)で、7月3日に近日点を通過し、最盛期には1等星で見えたらしい。
7月前半は明け方の低空、後に夕空へ移行。結局、裸眼では拝めなかったが、雨続きの7月でもチャンスは3回ほどあり、双眼鏡ながら尾も見ることができた。


トリッキーな増光で結局壊れたアトラス彗星(C/2019 Y4)など、業界が注目すればするほど外れるのが彗星の明るさ。今回も期待せずにお気楽に構えていた。
近日点通過後は、北東の低空に見えるらしいが、詳しい情報が集まらない。しょうがないので広角でさらっておくか、と出かけたのが、7月16日の3時過ぎ。撮影開始時にも雲が多く、低空は明らかに薄明が始まっている状態。

 

先日、s0の呪文の話を耳にした。1600px制限であるはずのBloggerにおいて、もっと大きな生サイズで表示ができるという。そんな記事も見つかった。確かめてみるも、なぜか2048pxで制限される。
仕方なく代替手段を模索していたところ、Google系の他のサービスを組み合わせることで、より大きな画像を扱えることが判った。ところが今度は、Bloggerから直にアップロードできてしまう。
混乱しつつもあれこれ試し、数字が出てきたところでヘルプを探ってみる。と、それら値が正しからんことは判ったが、記載が見つからない事柄もあった。調べた結果などとともにまとめておく。
ざっくり結論を書いてしまうと、従来の1600pxよりはるかに大きな画像が、Bloggerでも無料で利用できるようになっている。



かつて、「Picasaウェブアルバムの制限にかかる ('09-9)」「Picasaウェブアルバム投稿実験 ('13-1)」など、Bloggerからの画像投稿に関して書いたことがあった。
当時は以下のような結論を得ている。

 

現時点までのキイチゴ雑種などについて、いくつかのトピックに分けてまとめる。


■ 謎深いニガクマの子

ニガクマイチゴRubus × nigakumaの実生が育った。一部は開花結実もした。
その結果は複雑。ヒメカジイチゴR. × mediusのようにスッキリと、「ヒメカジの子はニガ」のようには言い切れない状況。

今年のシュートはいずれも粉を吹いていた。前年枝でも粉が残るものもある。葉裏は、まぁ白いかな、というレベル。
花はニガイチゴR. microphyllusっぽい。若実もニガクマよりしっかり窄む。赤熟する。粒には、クマイチゴR. crataegifoliusのような尖りはない。

 


10%サラテクト(ケース入り)
もっと薄くていいから安くならんか、と2年前に作ってみたのが、ディート5%の低濃度虫除け剤
30%濃度のミスト剤を消毒用エタノールと精製水で6倍希釈するもので、1200mlが1000円とお手ごろ価格が実現できた。効果も十分あり、ひと夏に3~4L使っていた。

ところが昨今の新型コロナウイルス禍。エタノールが非常に入手しづらくなってしまった。武漢で騒いでいた頃に買っておけばよかったのだが、テドロスにはすっかり騙された。中国の犬だったとは。
ひところの逼迫した品薄は解消されたものの、ドラッグストアでも倍、アマゾンあたりでは5倍が相場になっている。これは希望小売価格の1.5倍~2倍にもなる。それでいて入手性はよくない。
もはやエタノールは使えないので、別のやり方を考えてみた。

 

雨、雨、雨……ひたすら留まる梅雨前線で、各地は水浸し。せっかく全線開通のお山の林道も、また落ちそうな水分含量になっているらしい。
それでも夏至のころは、天気は数日サイクルで回っていた。そしてその頃にあるのが、静岡県最南・最遠のダイヤモンド富士。浜松市北区の県境で見られる。
昨年は一応確認できたのだが靄の中。よりクリアなそれを撮るべく、梅雨の晴れ間を狙ってみたが天気には恵まれなかった。

今年の夏至は、6月21日6:44という(国立天文台)。日の出はその2時間前なので、天文学的にほぼほぼ夏至のタイミングの日の出が見られるはずだった。
さらにその日は台湾などでは金環、日本でも部分日食が起こるので、太陽の直前に昇ってくる細い月(明けの三日月、有明の月とも)が同フレームで捉えられる可能性もあった。

 


地上軌跡予報

天球図予報
5月30日、イリジウム96が地球に還った。
その20日ほど前の5月11日、高度を下げたこの衛星と、おなじみのTELKOM3とが、低空をカッ飛びながら千葉県沖でクロスしていくパスがあった。薄明中とはいえ、なかなか無い好条件。
やや遠目の浜松からも、おおむね2等、明るいときは0等クラスと、ゆっくり増減光しながら飛ぶ姿が見られた。

なお、Iridium96はこれが見納めになったが、TELKOM3もあと1年ほどらしい。

冒頭は、Heavens-Aboveの予報を合成したもの。予報光度は、Iridium96が3.2等、TELKOM3が2.6等。
地上軌跡では、ほぼ同時刻に千葉県沖でクロスしているのがわかる。ほぼ真北に向かうのがIridium96。
天球図(観測地は浜松)では、春の大三角を駆け抜ける様子がわかる。真北へ向かい、スピカとアークツルスをかすめていくのがIridium96。

 

定説は覆るもの。


金銀パール……じゃない
ダイソーのジャム瓶たち
まとまった収穫物があり、ネットでジャム瓶を物色。
190ml瓶は、カインズの98円(ジャム200)を以前から使っていた。コメリなら、同様のものは85円、さらには92円の255ml瓶(ジャムビン 255ml キャップ付)もあるらしい。さすがは農家のホムセン、コメリ。
ただしこれらには、キャップにペコ(セーフティボタン)が付いてない。

家のストックはどうかと探ってみると、ペコ付きの良さげなブツを発見。ダイソーとある。これを検索にかけてみると、じつに散々な評判。総じてジャム瓶に非ず
ところがネット情報に反して、キャップにはパッキンが付いている。
MADE IN JAPAN
: 日本製 :
と大書きもしてある。どうにも使えそうな気がしたので、大型の250mlタイプを入手してみた。

冒頭写真がそれ。110円商品で、品名は「ツイストキャップアソート/Twist Cap(Assorted)」。よくよく見れば、ネット情報のものは「ガラスポット/Glass Container」とある。……別物か?

 


リムーバブル ディスク
 リムーバブル ディスク
  リムーバブル……
何かのついでについてくる、SDカードリーダ。100均で買えるまでに安くなって、PCにはFDDの代わりに、ディスプレイやプリンタにもスロットがついている。
オマケはありがたいのだが、Explorerを開くと「リムーバブル ディスク」のオンパレードになってしまう。カメラなど、普段使わないものをつなげばさらに増える。

挿してもなかなか反映されないと、壊れたのか接触不良なのかメディア非対応なのか、はたまた停止しているのか……設定など確認しようにも、どのドライブがどの口なのかも判らない。
ならば予め名前をつけておこうとネットを浚ってみたのだが、「ドライブレターの変更(固定)」と「ボリュームラベルの変更」しか見当たらない。ググる先生も役に立たないことがある。
実際には、ボリューム名が空でも名前が変えられた経験があったので、その方法を再確認、再現性を確保し、備忘として置いておく。

 

キイチゴ類は一般に、春先にシュートを伸ばし、夏に栄養を蓄えて地下茎と冬芽を太らせ、秋に葉を落として越冬する。そして翌春、冬芽が萌え、咲き実る。役目を終えたその幹は、新たなシュートと入れ替わるように夏ごろには枯れる。つまり寿命としては1年余。
一般の範疇と思われる中でも、ブラックベリーやカジイチゴでは、夏に枯れずに再び結果母枝となる場合がある。その程度ならよくあるのだが、庭先のカジイチゴには4年にわたって生き続けたものがいた。2016年4月に記事にしているが、結局曾孫の代('18初夏)まで咲いて生った。

出たてのシュートは、赤い毛深い姿。伸びるにつれて薄くなり、翌年にはツルツルになっている。たいていはそのツルツルのまま生涯を終えるのだが、そこで生き延びたものは表皮が割れてくる。縦にヒビが入り、表面はめくれてくる。

 


Heavens-Aboveの
衛星データベースページ
人工衛星には通し番号が振られている。本体そのものの他に、打ち上げロケットの残滓、Iridium33やASTRO-H(ひとみ)のようなバラけた分離物など、観測できたものはすべて含む。
衛星カタログ番号などとも呼ばれるこれは、人類初の人工衛星スプートニク……を打ち上げたロケットに1番を振り、現在は45000を超えている。

国際衛星識別符号というものもある。こちらは打ち上げ年などがそのまま記述され、例えば今年打ち上げられたスターリンク1308は2020-019-BMとなる。
もちろん、STARLINK-130845419などと呼ぶこともできる。1997-051-ABM(イリジウム33の破片)のように、アルファベットが3文字になることもある。

僕らの生まれてくるずっとずっと前には月へ行っていたわけだが、それよりさらに10年も前に人工衛星は打ちあがっていた。じつはその頃の衛星が現在も回っている。
スプートニク(SPUTNIK 1/2/1957-001-B)はもう落ちたが、ヴァンガード1(VANGUARD 1/5/1958-002-B)、ヴァンガード2(VANGUARD 2/11/1959-001-A)あたりは残っている。通過予報を眺めてみると、ヴァンガード1は9等、同2が7等、またそれらの打ち上げロケットが8等、6等という。とりあえず、双眼鏡では見えそうだ。

 

4月になり、冬季閉鎖が解除された天竜スーパー林道。この日曜に、ゴールデンウィークへ向けての足慣らしも兼ねて、偵察に行ってきた。
左図、浜松市の林道情報によれば、林道・野鳥の森線(スーパー林道の北半分、山住峠~水窪ダム)はまだ通行止めらしい。

南半分の林道・天竜線(秋葉山参道~山住峠)の様子も見たかったので、東雲名の赤い橋を渡り、スーパー林道の南端から入る。
秋葉山ではサクラを眺めつつトイレを借り、食事処・一本杉跡は片付いていて鉄塔工事が終わったことを知る。左手に小ぶりな風力・太陽光発電所、右手にパラグライダー台など経過すると、やがて竜頭山が見えてくる。
登山口でもあるこの天竜の森・中央駐車場で、めでたく77777kmに到達した。車齢21歳5ヶ月。正月に登って凍えたり、ダイヤモンド富士やらスーパー・パール富士やら、思い出の多い山でもある。
比較的落ち着いている天竜線だが、ここから山住神社までの間は少々荒れ気味。でっかい水溜りがあったり、舗装が抉れたり。グレーチングが落ちているところもある。暗くなってからの走行では注意したい。

 

去る3月24日、早朝5時過ぎ。東海、関東など日本の腹のあたりで、スターリンク・トレイン(STARLINK train)が見られた。
これは3/18に打ち上げられた第6弾(名称は「Starlink 5」)のもの。

打ち上げ時刻は12:16(UTC)という今までにない時刻(Wikipedia)。しばらく日本からは見られず、5日あまり経っての対面となった。
適度にバラけ、高度は200km前半とまだ低く、天頂付近を通過する。薄明がキツめなので、眺めるには良いが撮影は難しい。高度200kmしかない衛星は、暗夜では光らないので仕方ない。
冒頭キャプチャのように、予報は1等級台後半。実際には、ベガ(0.0等)にやや劣るもデネブ(1.3等)よりは明るい、0.5等程度と見積もった。

 


モミジイチゴ#1Rubus palmatus
暖冬のせいか、キイチゴがイレギュラーに起動しはじめた。

2月半ばには、ビロードイチゴR. corchorifoliusの蕾が見え始めた。これは冬芽がほころんだ、と同義。
23日にはカジイチゴR. trifidusが開花。カジイチゴは、ときおりド早く咲き、そしてダラダラと続くので指標にはなりにくい。
このころにはコジキカジR. sumatranus × R. trifidus、トヨラクサイチゴF2#1R. × toyorensisら、ヒメカジイチゴR. × medius、クサイチゴR. hirsutusなどでも発蕾。いつも早いモミジイチゴ#2は、冬芽はほころぶも蕾は見えない。

3月に入り7日。ビロードイチゴが開花。モミジイチゴ#1も開花。

 


2/1 ベランダ手すりより採取(1)

2/1 ベランダ手すりより採取(2)
浜松市北区でも、スギ花粉が飛び始めた模様。

2010年2011年2013年にも記事にしているが、初めのものが一番見よいのはなんとも進歩がない。
今回は、とりあえず染まり具合は一番よい……気がする。色味など画像処理は何もしていない。

顕微鏡はVixen FM-1500。対物10×、接眼WF15×を使用。カメラはCASIO EX-10。f=112mm相当でのコリメート撮影。
接眼レンズにカメラレンズがぶつからないように、手で調整しながら撮っているので、視野は位置も大きさもまちまち。
視野のケラレはカメラ側のようで、絞りが入ると視野が多角形になる。いまいちコリメートの仕掛けが理解できていないので、撮影法の最適解が出せないでいる。

 


「あいうえお」が打てない……
Win7 Proでは「コンピューターの簡単操作センター」とかいう名前になっているらしい。「ユーティリティ マネージャ」ダイアログが勝手に出るようになってしまった。

移行記事でも書いているが、メーラはXPモード(Windows XP Mode)上のOE(Outlook Express)を使っている。
メールで「Utility」とか「ウザい」とか「うな重」とか「美味い」とか打とうとしても、ダイアログが出て書けない。IMEの設定を変えても、XPモードを直に立ち上げてもダメ。

ユーティリティ マネージャという名前から、XPモード上で起きているということは判る。
WinXPでこの現象が出ていないか検索してみると、そもそもこれは[Windows]+[U]で出るダイアログとのこと。「固定キー」機能が有効、もしくはキーボードが物理的に壊れていて、Windowsキーが押しっぱなしになっている状態であろう、という。

 


Heavens-aboveによる予報
TELKOM3(38744 2012-044A TELKOM 3)は、インドネシアの通信衛星。ロシア機で打ち上げられたものの、軌道にたどり着けなかったらしい(Wikipedia)。
面白い光り方なので以前から何度となく撮っていたのだが、もっと生っぽくいけないかと考えていた。

今回のパスは、高度約1000km。遠地点に近いもので、ゆっくり動く。この衛星は遠くても結構光る。この条件でさらに広角なら、ピクセルあたりの露出は稼げるのではないか。
そこで、通常の動画に近い1/10sインターバルでのTL(タイムラプス)で撮ってみた。動画ファイルは20fps固定なので、2倍速の映像になる。

カメラはカシオのEX-10、TL夜景モード、1/10sインターバル、WBは曇り、MFでピント合わせ、f=30mm相当ぐらい、+2.0EVの設定。
TL夜景モードでは、各フレームの露出時間の設定もできる。1/10sとあるが、実際は8掛けの0.08s程度と思われる。
北西を向いて仰角80度くらいにカメラをセットして撮っている。稿末に撮影編集した映像を貼っておく。

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