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2019/6/19 傘雲に遮られる
2013年ごろから挑んでいる、静岡県内最南の、県内最遠のダイヤモンド富士。
夏至の頃は梅雨なので、なかなか晴れてくれない。それでも、笠雲に遮られたり(2015)予測がちょっとだけズレたり(2018)、と惜しいこともあった。
今年の夏至は6月22日0時54分。この1週間程度は狙えるのではないか、とカシバードを眺めつつ計画を練っていた。

雨後の晴天、18日は、すっきりと富士山が見えたのだが、日の出直前で雲が掛かってしまった。翌19日も天気はよかったが、「南からの湿った空気」の影響で傘をかぶってしまった。夜露もすごい。
そして20日。出掛けに月は見えたものの、今にも霧になりそうな湿気。ダメもとで観測地へ向うが、案の定真っ白。県境尾根を越えて霧が流れ、空も霞がかかる。低空に行くにつれ濃度は増し、富士山はもちろん、手前の秋葉山すら見えない。

フレーミングが怪しいので、ズームは控えめにして撮ってみた。撮影機材は、EX-10を搭載したデジファミスコ。静止画撮影において、最大で1120mm相当というシステム。
日の出時刻、やはり見えない。しかし、しばらくすると薄らぼんやりなワイン色の円盤が昇っているのが見えた。太陽数個分上がると、ようやく光度を増してくる。それでもずっと、サングラスは要らない。そして鏡筒も三脚もひたひた。


2019/6/20 ダイヤモンド富士@浜松市北区引佐町、陣座峠付近

帰宅後、映像を精査してみると、どうやら富士山頂から日の出があり、直後にすぐ脇からも出てきた模様。
この観測地が、静岡県内でもっとも南に位置するダイヤモンド富士観測可能地点であり、県内でもっとも遠方から見える場所、ということが確認できた。直線距離で117km(カシミール3D「一発判定」による)ある。

映像作成にはAviUtl、バックグラウンド補正のためにYimg、フォントにあずきフォントを使用している。


2019/6/20 カシバード予測
左図は、映像内にもあるカシバードの予想に手を加えたもの。

太陽は36′で描かれているが、実際はもっと小さい。夏至の頃は遠地点に近いので、31.5′で水色で描きなおしている。映像から、予想コースの下限付近を通るようなので、位置はそれに合わせてある。

20日の日の出時刻は、4:44:09ごろ。夏至の44時間10分前にあたる。
カシバード描画から推測すると、19日から25日あたり、夏至±75時間ぐらいが見える期間となりそう。

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