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ググっても出てこないということは、これは知ってる人だけが、年に一回楽しむために秘しておくべき情報なのかもしれない。


蟠桃 on the パンまつり
存在を知ってから数年。紆余曲折もありながら、ついに蟠桃ばんとうを手に入れた。

孫悟空が食した不老長寿の桃、などという逸話はあるものの、あまりに不恰好に潰れた形。とある掲示板では「まあまあ美味しかった」程度の評。しかし、なんとなく惹かれるものがあった。

直径10cm弱、厚さ4cm強。平たくやや波打った形状。中心の種の上下には果肉がなく、∞形(断面)ともドーナツ型とも形容される。

 

暖地系で中部以西にしかなく、しかも数が少ないといわれるハスノハイチゴ(Rubus peltatus)。
画像検索をしてみると、色合いといい、くねくね具合といい、キイチゴらしからぬ柔で軟弱な雰囲気。さらには、楯着という変わった葉の着き方をし、実は白熟するという。

中部以西に分布とはいうものの、浜松では見たことがない。1000mあたりからはブナ帯があり、2000mクラスの山もあるが、今までお目にかかったことはない。

さらに調べてみると、ソハヤキ要素のひとつの例として、分布の調査が行われていた。キイチゴではおなじみ、鳴橋先生らが1963年発表したもの
それによれば、東限は木曽川流域で、恵那山や阿岳でも見られ、長野県中部や静岡県などでは見つかってない、とのこと。この資料では、恵那山では神坂峠と広河原が挙げられている。

 

鳥瞰風景やダイヤモンド富士、パール富士の確認などに使わせてもらっている、カシミール3D標高データの導入はちょっと大変ではあるが、無料でこれだけのことができるツールなので、やって損はない。

先日は、ダイヤモンド富士に二度挑戦した。1度目は、2粒ながらもベイリービーズ風に見え、2度目は、見事な雲海とウグイスの囀りとともに堪能できた。ただ、どちらも、少しずれているように見えた。

掲示板で確認したところ、どうやら計算式の一部に間違いがあったようで、特に夕方に0.2°ほどずれるという。その数日後に発表された次期バージョン(8.9.3)では修正されたようなので確認してみた。
アップデートは「アップデートキット」、初めて使う場合は「スタータキット」を使えは、簡単に導入できる。


まずは、カシミールサイトからもリンクされている、森住氏撮影の写真を拝借し、確認してみた。

 


ハイランドしらびそ
浜松市から長野県上田市まで、切れ切れながらR152が続いている。
普段は途中で右手に入り、秋葉山など天竜スーパー林道に乗っていくところ。
せっかくの盆休みなので、豪華な草木トンネルを抜け、綱引きをする県境を越え、飯田市上村にある「しらびそ高原」まで出向いてみた。

 

庭先に、3張り+1もあったスズミグモ。いつのまにかメス1匹だけになってしまった。

夫婦同居していた写真の巣は、ほぼ全壊。縦糸に絡んで、なにやら綿の塊のようなものが残っている。卵嚢ではなさそう。
見づらい位置にいた独身メスも行方不明。こちらも巣はほとんど跡形も無い。

Wikipediaなどによれば、イソウロウグモの類が住み着くことがあり、時には主を殺して、巣を乗っ取ってしまうことがあるとか。中でもチリイソウロウグモは凶悪という。

 


野鳥の「森」がごっそりと……
秋葉側には案内板もなく、ダイヤモンド富士の時には気付かなかったが、天竜スーパー林道がまた崩壊していた。

このスーパー林道は、山住以南を「林道 天竜線」、以北を「林道 野鳥の森線」と呼ぶ。水窪は地盤が脆弱で、野鳥の森線はたびたび止まっている。'07~'08の大崩落は記憶に新しい。
今回の崩落は、野鳥の森の中間付近で起こった。

6月に出向いた人のブログ記事に、起点(山住側)からの写真がある。現在も測量等の跡が見られるのみで、工事自体はほとんど手付かずのよう。ひっくり返ったブナも、乗っかかったヒメシャラもそのまんま。

 


スズミグモの巣

スズミグモの巣(説明つき)
数年前、近所の山で見つけた風変わりなクモの巣。とある掲示板に教えを乞うたところ、スズミグモと判明。庭先で、今年初めて3張見つけた。

このクモは基本的に南方系で、30年前は静岡県中部までしか確認されていなかったという。現在は関東にまで北上しており、この浜松での分布濃度も高くなって、素人目にも留まるようになったのだろう。

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