かつては立須から見え、今年は北に移動して、陣座峠や秋葉山あたりから見られるハズだったパール富士。しかも今日は、夕暮れの富士山から皆既月食中の月が昇ってくるという、とてつもなくレアな日だった。朝方は日も差していたのだが、昼ごろにはすっかり曇り。今は雨が降っている。そして明日には回復するらしい。
10/26は19:04、翌27は20:00、11/23は17:55、12/21は16:41。月が丸くなるべく北にある条件を探すとこのあたりだったが、すべて見られず。まったくもってツイてない。
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カシミール3Dというフリーソフトで、山並みの眺望のほか、太陽や月も計算して描画できるということを聞いていた。1年ほど前に導入し、ぼちぼち使いはじめていたが、それなりの下準備も必要だった。思い出しながら記述する。
カシミール3D本体をダウンロード、インストールした状態では、2Dでしか使えない。3Dにするためには標高データが必要。カシミール自体のヘルプには、標高データへのリンクはない。カシミールのWebサイトでは、有料データベースなどの紹介がたくさんあるが、国土地理院による標高データをネットからもらえば、無料で使うことができる。
導入方法については、ホームページの大量のバナーを眺めながらページを下っていき、左カラムの、カシミール→使える地図一覧→基盤地図情報(標高)、または資料→基盤地図情報(標高)などを参考にする。
実はここからがちょっと面倒くさい。
この国土地理院の「基盤地図情報・数値標高モデル」は、かなりボリュームがある。たとえば現在の標準データである10mメッシュで、都道府県区切りで全国分を得ると、山別データのzipファイルが、96ファイル64MB、展開すると96ファイル、0.75GB。都道府県別データは467ファイル5.8GBが、展開すると4430ファイル、53GBとなる。ちなみに北方4島は250mメッシュの大雑把なデータしかなく、上記データとはシームレスにアクセスできないようなので、特別に必要でなければ入れなくていい。
Pen4 1.8GHzマシンで、展開するだけで1時間。さらにこれらをカシミールで使えるxem形式に変換(カシミールにD&D)すると1.4GBになり、これに4時間あまりかかった。
国土地理院のダウンロードサイトでは、ダウンロード候補リストを選択した時点で、おおよそのデータ量が表示される。全国分すべてを選択すると16.8GBというサイズになるが、実際には重複分があるためか3倍近い「誤差」のある数字になっている。
この標高データは、解説ページにあるとおり、一括ダウンロードができない。一気に大量のファイルをダウンロードしようとすると、ある程度のところで止まってしまう。ファイル数制限があるのか、突然反応しなくなるので、おおむね5県程度ごとに落とすのが無難のよう。終わったらIEを立ち上げなおして、を繰り返す。またWinXPでは、同時コネクションが2となっているらしい。レジストリを変更すれば10だか16だかまで増やすことができるので、バックで10数個落としながら他の作業をして、という形でなんとか終えた。これら全てこなすには、半日ないし一日がかりなので、CD-ROMを購入した方がいいかもしれない。ちなみに今再びググってみたところ、もっとかなり大きく解除できるツールなどもあるらしい。
そんなこんなで導入を終えたカシミール3Dを使って、今年見られたであろうパール富士と、立須で見えたかつての状況を再現してみた。
立須で見えたときは、実際にはかなりすそ野から登っており、映像化したものはちょっと違う気もする。手持ち撮影で角度も位置も一致してない画像からでは、完全な再現は難しい。
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