●
MPEG2がコマ送りになる、PDFのページ送りに数10秒かかる、ブラウザが緩慢でサポートも切れる……などWin95機があまりに時代遅れとなり、やむにやまれず購入したWinXP機。そのマシンも8年を経て、MPEG4がスローモーションになり、Web上のフラッシュで反応が鈍くなるなど、つらい状況になってきた。ただ、多少の投資で延命はできそうなので試みた。
●
動画を扱うとすぐに足りなくなるHDD。これに関しては、かなり以前から増設済みで、IDEの空きは全て埋まっている。HDD3台+光学ドライブ構成で運用中。
DELL Dimension8200は、ワンプッシュで開けられる筐体で、内部は余裕がありケーブルもきれいに整理されている。HDDの本体への固定はDELL独自のレール式(緑色プラスチック)になっており、アクセシビリティは非常に良い。マスタ/スレーブ設定以外は考えることなく増設可。
最近はSATAが主流になりIDE(=PATA:ParallelATA)のものは見かけなくなってきている。あっても容量は500GBどまり。旬のビット単価からも外れてきているので、このインターフェイスで増設するなら早い方がよい。
かつてSCSIのMOを積んでいた頃は、HDDを増設しようにも、空きが5インチベイしかなくケーブル長も足りない、ということがあった。そのときは、旧機のATA33ケーブルを流用し、両面テープで5インチベイへの貼り付けることでしのいだ。両面テープは、発泡材を使った1mm程度の厚さのあるタイプがよく着く。
写真は、左下方向が背面。通常使用時の正面向かって左面および正面がL型に蓋になり、それを開けたところ。ドライブ類は蓋側に着いている。増設バス最上部がAGPで、グラフィックカードは換装済み(後記)。購入したRIMM(RDRAM)をC-RIMMと挿しかえる(後記)ところ。
次期マシンへの流用や移行を考えると、USB接続の外部HDDも選択肢に入る。購入したときには、1TBが1万円を切っていたが、現在は1.5TBがそこに位置し、2TBも1万円そこそこで買えるようになった。外付けは、速度は内蔵に劣るが、データ置き場には支障ない。ただし、Dimension8200はUSB1.1。これではあまりに遅いので、USB2.0ボードも追加した。PCI用のUSB2.0ボードは1000円程度。
光学ドライブは、最も安かったCD-Rドライブを載せていた。数年でCD-Rの読み取りができなくなるなど不調だったため、DVDマルチドライブに換装。これは3000円あまり。このマシンで唯一故障したのがこれ。
●
PC性能の要はCPU。購入当時はPentium4の1.6/1.8/2.2GHzあたりから選ぶことができ、コストパフォーマンスの良かった1.8GHzを選んだと記憶する。調べてみると、FSBを533MHzとすることで3.06GHzまで載せることができるらしい。本機は850E搭載機のようなので、533MHz化は可能。ただ、ヤフオク相場3000円でクロック1.5倍にして効果を体感できるか、250Wしかない電源から食わせるだけの意味があるのか、などを考慮し見送ることにした。
メモリは、スロット4本のうち2本を使って512MBが載っている。1GBの追加を目論んだが、RDRAMの512MBはかなり高く、2枚組3000円台が底値という相場。256MB×2だと1MB/円程度、256MB×1や128MB以下ではそれよりだいぶ下がる。実用性とコストパフォーマンスに見合うであろうということで、256MB/16 PC-800/45nsを2枚追加し1GBとした。
●
以前から使っていた21インチCRTが壊れたため、つなぎで15インチを使っていた。1600×1200を常用していたが、15インチではこのモードは対応していない。
いま売られているディスプレイはLCDのみ。縦1200px以上は欲しいが、視野角の狭いTNを除くと選択肢は限られてくる。安いSAMSUNGか輝点ゼロ保証のDELLか……どうせ買うならちゃんとしたものの方がいい……もう1.5万円足せば27インチも射程に……と、結局5万円ちょっとの時を狙ってU2711を購入。それでも21インチCRTの半額。
あまりに大きかったので、机も拡張。こちらは材料費タダ。
ちなみにDELLは、個人でも個人事業主として法人製品の購入が可能。個人より法人向けのメールの方が安値が多い感がある。また、価格.comが最安値の場合もある。さらに、ググれば常時3~5%引きクーポンが配布されている。なお、法人向け製品には、PCリサイクル料金は含まれないので、処分時には別途必要になる。
U2711は、韓国LG製のIPSパネルを使っている。マックの27インチの同等品と言われ、ノングレアであることが異なる。ノングレアにしたために「ギラツブ」「目潰し」などと呼ぶ人もいる。近寄って見ると、たしかに細かな「もじゃもじゃ」感はあるが、常識的なレベルに輝度を下げ距離を離せば、まったく気にならない。
●
U2711は、27インチワイド、2560×1440という広大な画面。この解像度はDimension8200に搭載のGeForceMX420では出せない。必然的にグラフィックボードは買い替えとなる。
本機は850EでAGP2.0(4x)。ハイビジョンクラスのMPEG4再生はかなり重く、ソフトウェア再生は既に破綻している。電源はたかだか250Wなので、大飯食いはダメ。そんな諸条件から、SAPPHIREのHD4650 1GB DDR2 AGPを選んだ。日本語サイトではAGPスピードは8xとなっているが、英語サイトでは4xの記述もある。再生ソフトを選ぶが、ハードウェアによる再生支援機能もついているので、MPEG4もぬるぬる動く。日本版との価格差が大きいので、T-ZONEで並行輸入品を8000円弱で購入した。U2711とはDVIで接続。電源ケーブルが多少短いが、特に追加購入を要するものはなかった。
写真はMX420とHD4650(右)の大きさ比較。HD4650にはこのあと、左下のコネクタに黄色と黒の電源ケーブルが接続される。
0 件のコメント:
コメントを投稿
.