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栗色の美味そうなチチアワタケ 無数に生えるチチアワタケ
シルバーウィーク明けに、ようやくチチアワタケが出てきた。くり色で、大きなものは10cmにもなる、そそるキノコ。
昨年は9月始めには出ていたので、半月遅れ。気候天候によるのか、春にも出た影響があるのか。
とりあえず水分は少なめで、傘の表面は粘性がほとんどなく艶々。平開しきらないまま古くなっているものが多く見られる。

チチアワタケの粘液 傘のぬめり成分は要注意なので、触らないように採取。ただ、調理する際には触らざるを得ない。結局、指先は真っ黒。
これは2~3日は取れない。


チチアワタケのバター焼き とりあえず、バターで焼いてみた。
表面の皮がつっぱってそっくり返り(イカを焼くイメージ)、色はあまり美味そうでない赤茶けた色に。ただの油分を吸ったふにゃふにゃなキノコ、旨みも何もなかった。

その後、味噌汁、吸い物、シチューなど、当家のメニューに片っ端から入れてみたが、ふにゃふにゃで時にジャリつき、表皮だけ歯ごたえはあるもののキクラゲに遠く及ばず。5本ほど食べた翌朝は、やはり出るものがじゅるくなった。じゅるいのはキノコ周辺(表皮が噛み砕いたそのままの形で出るので判る)だけのようなので、毒ではなさそう。だが、消化は著しく悪い。


結論:チチアワタケは、食うべきキノコではない。





マイタケの片割れ 麻布・前黒へ行った際に採ってきた、天然マイタケも食べてみた。
こちらは、見つけたら舞うといわれるほどのステータスの持ち主。もっとも今では、数100円でいつでも食べられるのだが。


マイタケのソテー とりあえずソテーしてみた。困ったときには天麩羅かバター焼き、が定番らしいが、そのものを味わってみたく、オリーブオイルで焼いてみる。味付けは塩のみ。

マイタケの汚れは濡れ布巾などで拭き取り、適当な大きさに割く。フライパンに油を引くのではなく、マイタケにオリーブオイルを纏わせ、それを焼く。しんなりし、火が通ったころを見計らって塩を一振り。

マイタケそのものの味、香りが存分に楽しめた。ただ、これ自身に旨み、香りがしっかりあるので、こういうものこそバター焼きなどにすると、相乗効果が期待できそう。


天日干し中のマイタケ 残りは炊き込みにしてみた。
キノコ飯は、マイタケのほかに、ブナシメジ、シイタケ、エリンギ等々、いろんなキノコを混ぜてしまう。ここでは、これそのものの味を確かめたいので「マイタケご飯」とした。

ググってみると、干すと旨みが増す、という記述がある。適当に割り、ザルに乗せて、とりあえず曇天下で3時間ほど干してみた。効果の程はなんとも。

レシピは以下の通り。

材料:
米 ・・・・・・ 4合
マイタケ ・・・ 200g
ニンジン ・・・ 1掴み
油揚げ ・・・・ 1枚

酒 ・・・・・・ 大さじ8
醤油 ・・・・・ 大さじ4
マイタケご飯、炊飯準備完了 まず、米を研ぎ浸しておく。水は、炊き込み目盛りの4合よりやや控えめ。浸すのは30分以上が目安らしい。その間に具材を準備する。

マイタケは食べやすい大きさに割く。ニンジンは皮を剥いて短冊切りに。油揚げはこれら具材に合う大きさに。もたもた準備していれば30分はすぐに経つので、具材、調味料、すべて釜に入れ、炊き込みモードで炊飯。小一時間で炊き上がって完成。

マイタケご飯 5合炊きのジャーで、炊き込みは4合までとあったので、この量にした。ニンジン、油揚げの量は適当。もっと多くても問題ない。昆布、ゴボウ、コンニャクなどを入れる人もいる。シイタケやブナシメジなど、他のキノコを混ぜてもいい。調味料に、みりんを加えるレシピも多い。

またマイタケを割く際、一口大にすると食べやすいが、三口ぐらいの大きな塊で入れると、味や香りがより楽しめそうに感じた。


結論:マイタケは、何をしても美味い。


 

トランジスタ技術2006年4月号に、MAX II(EPM240T100C5)基板が付録として付いた。

MAX IIは、メーカはCPLDと呼んでいる。しかしその実は、いわゆるFPGAにコンフィグROMを同梱したもの。MAX7000(EPM7256AがDesign Wave2003年1月号に付録)などとはまったく異なる。安価により大きな容量を得ることができる半面、起動直後にコンフィグの時間があるなど、多少の注意は要する。

このPLDは、コンフィグROMとして使われないフラッシュメモリの一部を、ユーザに解放している。その関連で、精度はないが内蔵オシレータも持っている。512ビット×16、しかもシリアルアクセス、という特殊なメモリではあるが、アイデア次第では使えるかもしれない。今回はROMとして利用した。

PLD用ツールは、ALTERAサイトからQuartusIIがダウンロードできる。以前はライセンス申請(半年毎)が必要だったが、最近のバージョンでは不要になったらしい。



この手の基板をいじる際には、電源コードを引っ張り、スイッチ、7セグLED等入出力装置を外付けすることが多い。MSXにつなぐことで、あらかたまかなえ、アクセスもしやすくなる。接続は、MSXのカートリッジバスを介して行う。

カートリッジ基板は、大昔に買っておいたエミールソフト開発製大型基板。ピンヘッダで下駄を履かせてPLD基板を2階にしている。ちなみに社長のページもある。

MSXのカートリッジバスのピンアサインは、connector contentsの下のほうにある。

基板上にByte Blaster MV相当の回路が搭載されているが、カートリッジに収めることも考えて、10ピン・ピンヘッダで自作ケーブルをつなぐようにした。このケーブルはPCのパラレルポートへ接続する。

PLDは3.3Vで動作する。MSXは5Vなので、72333(JRC)などで3.3Vを作る。LEDなどインジケータを付ける場合には、諸事情から、なるべくこの3.3Vから取るようにする。

このPLDは、TTLレベルではあるが5Vトレラントではない。従って、MSX側につなぐピンには、電圧制限回路を付加する。ちなみにMAX IIシリーズの上位デバイスには、トレラント機能を持つものもある。

回路は電流制限抵抗(R=100Ω)とクリップダイオード(1N4148など)からなる。クリップダイオードにより、3.3V+VFに制限される。その際、電流制限抵抗によって制限された電流が、3.3Vラインに捨てられる。
抵抗が小さければ、捨てられる電流が多くなり、バスの負荷は大きくなり、3.3Vラインも電圧が上がり気味になってしまう。これが上記の「諸事情」。逆に抵抗が大きければ、ICの入力容量などとの積分回路により、信号が遅延してしまう。実際には、1kΩあたりが妥当かもしれない。

なお、オープンコレクタ入力(INT、WAIT)、アナログ入力(SUNDIN)には、この抵抗は付けていない。



動作の様子。左下が起動画面。右上が外観。

「外観」内の挿さっている基板の赤いLEDは、電源インジケータ。その隣で、ふわっと点灯するのがドライブしているLED。右端で青く点灯するのが、FDD IN USEのLED。青色LEDは、前使用者が換装したらしい。
ちなみにマッパーRAMを挿しているので、よく見ると「起動画面」のメモリ容量が増えている。

1.ッボっと電源が入り赤色LEDが点灯
2.MSXのタイトル表示
3.3回BEEPおよび、ほんわり点灯
4.一瞬FDDにアクセスしBEEP
5.画面が変わり、MSX-DOSが起動

通常は、タイトル後、BEEP一発後にフロッピーから立ち上がる。INITルーチンを仕込んだROMカートリッジとして動作させるので、「3.」も実行するようになる。ほんわりLEDは、トランジスタでバッファしてはいるものの、ごく普通に抵抗を咬ませただけ。ハードウェアでPWMを構成して、デジタル的にほんわり感を実現している。



主な作成ファイルは、MSX_MAX2.vhd、MSX_MAX2.mifの2つ。
前者は、PLDのVHDLファイル。MSXとのバスのやりとりや、UFM(User Flash Memory)の操作をしている。後者は、UFM用のROMデータ。速度は出ないが1KB分確保できる。

ほかに、起動時とほぼ同じ動作をするBASICプログラムとして、MSX_MAX2.basも作っておいた。turboR高速モード用なので、Z80で動かす場合には、for文のstepを荒くする必要がある。サイン波風にLEDが点滅する。人間の目は2乗に比例して感じるので、そのような式になっている。

参考に、PLDのピン割り振りを記述したMSX_MAX2.qsfも含めた。

以上すべてをMSX_MAX2.zipにまとめてある。


なお、ハード、ソフトとも、2006年に作成したものを焼きなおした。

 

bloggerから画像をアップロードすると、Picasaウェブアルバムに保存される。ウェブアルバム上では、bloggerマークの付いた専用のアルバム(フォルダのようなもの)が自動的に作られ、一括してそこへ入れられる。
アルバム内の画像枚数が、先日500枚を越えた。

通常は、アップロードしてもわざわざ見に行くことはない。たまたま画像差し替えをしようとウェブアルバムを覗いてみると、なんとblogger用アルバムが5つもある。内容を見ると、まとめてアップロードした時のファイル各々1枚ずつが、それぞれアルバムを作成して納まっているよう。また、今まで使っていたアルバムは500枚に達していた。

調べてみると、ヘルプにあるように、1アルバムあたり500枚という制限があるようだ。アップロードした際に500枚に達したため、新たにアルバムを作って保存したのだろう。ただ、アップローダの作りが悪く……1枚目で「満杯アルバム」にアクセスしてエラーなので「新規アルバム」を作って保存、2枚目でも同じ「満杯アルバム」にアクセスしてエラーなので「新規アルバム」を作って保存、3枚目でも……を繰り返した結果に見える。bloggerからは一度に5枚上げることができるので、たまたま500枚の区切りでまとめてアップロードすると、最大で6アルバムにまで増えてしまうと想像される。

さすがに乱雑なので、アルバムの整理を試みた。1枚だけ入ったアルバムは、中身を現在の保存用アルバムに移動し、空になったアルバムを削除、とする。
まず、移動しようとすると「bloggerからアクセスできなくなる」旨の警告。リンクは張りなおせばいいので進めると、アルバム選択画面(全体がグレーアウトして専用ウインドウが出る)が起動する直前でIE6が落ちてしまう。何度やってもダメ。IEやOSを再起動してもダメ。複数枚入ったアルバムからの移動は問題ない。こんなところにもバグがあるようだ。

結局、1枚ずつバラけたファイルは削除、空になったアルバムも削除、そして再アップロード、とした。現在は専用アルバムは2つ。アップロードしたファイルは、2つ目のアルバムに保存されている。



Picasaウェブアルバムには、上記の通り、容量1GB、枚数500枚/アルバム、250アルバム/ユーザ、の制限があるが、細かなところにも縛りがある。


● 大きな画像は縮められる ●

一辺が1600ピクセルに制限されており、越えるとアスペクト比はそのままに、1600ピクセルに収まるように変換される。苦労してモザイクして、大きなパノラマ画像を作っても無駄。大きさを生かすには、よそのサーバに置いておくしかない。Google系で言えば、Google Sitesあたりが使える。100MBと手狭ではあるが。

どうしてもウェブアルバムを使いたければ、大きな画像は1600ピクセル以下になるよう分割し、表示時にtableタグなどを使ってきっちり並べる、という手はある。


● 画質に問題が出ることがある ●

一般に写真はJPEGで保存し、アップロードしたファイルもJPEGなのだが、そのまま保存されるわけではなさそう。JPEGは、画質を目立たないように劣化させて圧縮する。撮影対象によっては、相性が悪く、あまり圧縮したくないこともある。せっかく低圧縮高画質なファイルを作っても、アップロードしたらウェブアルバム側で一律な品質に変換してしまう。避けるにはやはり、他サーバに置くしかない。


● 動画GIFにまともに対応していない ●

ウェブアルバムでは、一応は動画GIF(アニメーションGIF)を置いておける。ただし、128KBを超えると、1枚目のみの単画像GIFに変換されてしまう。128KBというのは結構厳しい制限で、たとえば若田さんネタの、ISSの動きは収まるが日食の影の動きは少しオーバーしてしまう。ちなみにGIFファイル作成時に、最適化、パレットの共有化、などは行っている。
また埋め込みタグも、親切とはいえない。

128KB以下のファイルの場合は、通常通りbloggerからアップロードすればよい。この場合、表示ページ上には、縮小・単画像化されたサムネイルが使われる。このサムネイルも動かしたい場合は、埋め込まれるタグを書き換える。
aタグの中にimgタグ、という構造になっており、imgタグの中のsrc要素に注目する。これは表示する画像のURLを示すもので、「src="http://**.**.blogspot.com/……<暗号文字列>……/s200/<ファイル名>.gif"」のような形になっている。s200の部分をs1600に書き換えると、生のファイルが表示できる。ちなみに表示サイズは、style要素で指定されているので変わらない。

128KBを超える場合は、他サーバに置く。普通のサーバであれば問題ないが、Google Sitesの場合は少し注意が必要。
Sitesでは、アップロードしたファイルのURLは「http://sites.google.com/site/<ユーザ名>/<ファイル名>.gif?attredirects=0」のような形になる。通常のファイルであれば、URLパラメータ(クエスチョンマーク以降)は不要なのだが、動画GIFファイルに関してはこれが必須。理由は不明。

 

シルバーウィークの20日、前黒法師山まで行ってみた。昨年9月末にも麻布山までは行ったが、今回はその隣まで足を伸ばす。
さらに先には、国内最南端の2000m峰、バラ谷のかしらがある。楽勝な人もいるにはいるが、片道10km近い日帰りは自分の足では無理。

早朝、R152をひたすら北上する。天竜川沿いの温度計は14℃の表示。風が冷たい。佐久間との分岐を過ぎ、やがて水窪市街へ入る。その日は祭りだったようで、万国旗がはためき、朝から法被姿で酒盛りをしていた。それを横目に眺めつつ東へ、山住峠へ向かう。
登りきった峠の温度表示は11℃。体が冷えたのでトイレを借りる。峠を左折し、天竜スーパー林道の野鳥の森線を北上。カモシカと森の体験館、常光寺山登山口、野鳥の森などを経由して麻布山登山口にたどり着く。既に2台の先客。

麻布山登山口 登山口付近を水窪ダム側から。
右に休憩所とトイレ。奥へ行けば野鳥の森、左へ登るのが麻布山登山道。
ちなみに、西向きに停めたがこれは大失敗。直射を受け、なま物を入れたクーラーバッグが温まってしまった。

あまりに寒いので、もう一枚重ね着をして8:00スタート。

頂の祠 登山口は1270m。そこから1300m少々のピーク2つを超える。頂には小さな祠がある。

心で一礼して下る。登山口からの距離1km過ぎたあたりで、最低点1230m台の地になる。このあたりでは伐採作業をしているようで、気田川対岸の尾根が見える。植林を切り開けば、バラ谷の頭あたりも見えそう。


2km地点の東屋 ミズキ? 2kmほどのところには、左手に少し離れて東屋が建っている。ゆるやかでふかふかの森なので、こういうところで休みながらの散策もいいかもしれない。
振り返って撮ったので写真では右側。

肌がえらく荒れたミズキらしき木があった。


崩落は時間の問題? 底が抜けた道 さらに歩を進めると、西側が崩れているところへさしかかる。ミテラ沢源流付近の崩落地のてっぺん。木が踏ん張って崩落に耐えているようなところが多数。

赤リボンの右側に30cmほどの穴が開いている。この道の下はがらんどう。根っこで保っている状態。


3.5km地点の東屋 巨大ミズナラ 3kmあたりから、だんだんきつい登りになる。途中にはまた東屋があり、一息つける。

このあたりは大木も多く、目通り直径1.5mはあろうかというミズナラが鎮座している。


前黒~バラ谷 さらに登ると、コガネ沢(気田川支流)側に崩壊している場所に着く。ここからは、目指す前黒法師山やバラ谷の頭が確認できる。バラ谷は木がまばらで禿げていて、いかにも見晴らしがよさそう。サルオガセがたなびき、崖の斜面にはフジアザミが咲く。

写真中央が前黒法師山。これから麻布山を経由して、左手から稜線を登ってゆく。右奥に霞むのがバラ谷の頭。その手前は前黒の支尾根。

ガレ場を振り返る その先はガレ場。
遠目に麻布山を眺めたとき、山頂手前の禿げて茶色に見える部分。ここは木が少なく眺望が良い。近くの山は鳥瞰したようにダイナミックに、遠くの山々は薄墨で4重にも5重にも重ねて描いたように。
ただし、急斜面で表土は脆い。滑落したら止まるところがないので、擬木で作られたルートを外れるのは怖い。ちなみにこの階段は、シルバー人材派遣と言うおじさん数人が、昨秋施工していた。

振り返ってみると、先が見えないほどの急登。


麻布神社奥宮跡地 危険地帯を過ぎると再び森。やがて麻布神社奥宮跡地がある。昭和39年9月台風で大破、水窪ダム建設など諸般の事情により再建が難しくなったため、別に合祀、代わりに石碑を建てた、とある。小振りなそれは倒されたままだったが。

廃墟 ひと丘越えると、なにやら廃墟がある。表にある大きな釜は、五右衛門風呂か?


麻布山頂 紅葉 さらに進むと、左手に尾根を見る形になる。尾根と等高になったあたりに麻布山山頂への案内。折り返すように曲がれば、山頂を示す看板と三角点。昔ここには大きな神社があった、などと紹介する看板も。浜北山岳会の金属板が、木にめり込んで痛そうだった。

ところどころではカエデやツタウルシの紅葉が見られる。
登山口から4km強、標高差415m(途中の最低点からおよそ450m)、登り始めてから2時間半。目安は2時間ということなので、道草を考えればこんなところか。


麻布山頂の東屋 昨年はここまでにしたが今回は東進する。まもなく、3件目の東屋が現れる。このあたりは多少日も射し、広々している。麻布山までの予定なら、この広場まで来て休むのがいい。

この東はひたすら下る。ここにはまだ階段が設置されているが、このあたりが最後。
地図にはその先の鞍部辺りに戸中山とちゅうざんとある。山頂標識はない。支尾根のピークが鞍部最低点1610mにつながっているので、そのあたりを言うのかもしれない。

要注意ポイント 最低点と思しきあたりを過ぎると、地図には出ないアップダウンのある上り坂になる。途中、谷間を歩くような場所があり、いつの間にか道が細くなり、尾根を右に見ながら登らなくなってしまった。帰りに赤リボンを確認したところ、谷間の左を歩くようになっていた。

写真中央を進みたくなるが、ルートは左端。この先で両者はクロスするものの、谷筋を道なりにいくと脇道へ入ってしまう。


ツタウルシの紅葉 整備の手が入ってないせいか、道沿いに10cmもあるツタウルシが生えていた。紅葉は7分といったところ。

黒沢山・不動岳 途中には、北側を望める場所がある。
大きく崩れた左上のピークが黒沢山、写真右隅の高いのが不動岳、中央の霞んだ遠くの山々は光岳てかりだけや聖岳と思われる。


前黒法師山頂 やがて前黒法師山山頂へ到着。麻布に負けず劣らず、眺望は皆無。三角点と看板とベンチ代わりの岩だけ。その先にも、苔むした倒木と道は見えたが、ここで折り返す。麻布山頂から1時間。登山口から6km弱、標高差512m(最低点からおよそ547m)。



昨年はキノコがかなり生えていた。薄暗い中での大きな真っ白いドクツルタケは、相当に美しかった。ほかにも、カラカサタケ、ヒラタケ、ホウキタケ類、ツキヨタケなど、判りやすいものがたくさん。打ち捨てられ、すっかり裂きイカ臭になった、巨大なヘラ状キノコもあった。

今年は雨が少なかったせいか、その手のキノコはまったく見られない。昨年は8月には雨が多く、9月も中盤以降は降っていた。今年のまともな雨は、8月は序盤に2回で、9月は1回のみ。土手のチチアワタケも今年は出ておらず、想像を裏付けている気がする。

そんな中で生えていたものたち。

ゴムタケ ゴムタケ。直径2.5cm。真っ黒ななかに黄土色、かと思ったが、写真を見るとそうではないよう。弾力がゴムそのもの。地上生。
オシロイタケ オシロイタケ。~2cm。白。歪などらやきのような、ヒレのない餃子のような形。ほんのり酸味のある滴がついていた。無臭で柔らかく僅かに繊維質、滴同様ほんのり酸味を感じる。材上生。
マイタケ マイタケ。ミズナラの株元に生える。両手で溢れる程度の株で400g弱。若菌のため管孔がまだ開いておらず、裏側はのっぺら。
オオキツネタケ オオキツネタケ。カサは5cm、褐色。ヒダは疎で色は薄い。アンモニア菌ということで、人が集まる場所に生えていた。
白いキノコ 白いキノコ。傘の直径1~2cm。ヒダは赤褐色。柄は白、10cmで地上部は半分。ツバ、ツボ無し。少し菜の花様の香りがある。地上生。
黒いキノコ 黒いキノコ。傘は4cm、真っ黒で皮革のよう。きゅっと音が鳴りそうな、つやつや感で粘性はない。ヒダは濃い灰色で疎。柄はやや紫がかった灰色。ツバ、ツボ無し。苔むした材上生。
黄色いキノコ 黄色いキノコ。傘の直径3cm、黄色、ヒダは白。ツバ、ツボ無し。地上性。
ナラタケ? の幼菌 ナラタケ? ツバ不明ツボ無し。柄には細かいだんだら模様。ツバ(カサ)内の柄は白で縦筋模様。開きかけの状態で3cm。材上生。
ミイノモミウラモドキ? ミイノモミウラモドキ? カサは褐色、4cm。ヒダはやや色が薄く、柄は濃い。繊維状の模様で捩じれる。材上生。
ヤマイグチ? ヤマイグチ? カサは暗褐色で7cm。管孔は白、変色無し。柄は繊維模様の中に黒っぽい細かい点々。ところどころ表面が剥げる。ツバ、ツボ無し。苦くない。地上性。
シロカノシタ シロカノシタ。カサは2cm。白く脆い。ヒダは針状。ヘラ状かと思いきや、崩れたカサの下には柄があった。柄は短く白。匂いは感じなかった。地上生。

 

雷雨 もっとも遅い梅雨明け、わずか2週間の夏、盆明けとともに秋風。そして1ヶ月の降雨ゼロ
ウザったいほど茂った蔓草をはじめとする雑草類が、どんどん乾いていく。野良の木々も、根の浅いものはつらそうになってきた。庭木の水やりも考えなくてはならない。水窪湖も枯れるわけだ。

そんな状態の昨日、ようやく心の雨乞いが天に通じた。夕方に急激な雷雨。庭があっという間に川になる。雨樋が用をなさない。そしてそんな土砂降りも10分ほどでひと段落し、西空が明るくなる。
こういう雨も嫌いではないけれど、庭土を持っていくのは勘弁してほしい。夜の間にも、多少しとしととした模様。





翌日、木々も生気を取り戻した。

生け垣下にゲリラっておいたキウイは、縁が枯れかけながらも持ち直す。
丈夫そうな葉を垂れていたトウネズミモチ、チリチリしおしおのムクノキは、一部枯れてしまった葉があるものの、生き延びた葉はすっかり元気。
ぐったりだったクサギも、柄だけは正気を取り戻した。絡んでいるネナシカズラも、ほっと一息、といったところ。


時を見ていたのか雨を待っていたのか、ヒガンバナが一気に伸びだした。 やんぞうこんぞう(イヌマキの実)も心なしか張りが出てきたよう。
昨年はいまごろキノコが盛りだったが、今現在は影も形もない。この雨で目が覚めてくれるだろうか。

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