天竜スーパー林道(スーパー林道天竜線)は、1000m級の山々の尾根伝いに、浜松市天竜区を縦断している。
R152から雲名(うんな)橋を渡ると、東雲名から林道天竜線が始まる。秋葉山上社(800m)、天竜の森(竜頭山登山口:1250m)などを経由して山住神社(1070m)を目指す。その先は林道野鳥の森線となり、カモシカと森の体験館(1100m)、野鳥の森(麻布山登山口:1260m)などを経由し、水窪ダム(510m)へ至る。
この2つの林道をまとめてスーパー林道天竜線と呼ぶ。
険しい山を切り開いた林道であるので、土砂崩れや落石は日常茶飯事。特に野鳥の森線は地質が脆いようで、頻繁に大規模なものが起きている模様。
2005年6月26日
写真右手が山住神社方向。こちらから来ると急な左カーブで、アウト側の谷筋が頂付近から崩れており、舗装部分が完全に埋まっている。イン側の谷(?)が埋まっているので、ダート上の通行は可能だった。
'04の集中豪雨で崩れた、ようなことが書いてあった気がする。
崩れているその上を、麻布山登山道が通る。
2007年9月17日
最近の様子。
土砂は寄せて、舗装部分も通れるようになったが、小規模崩落は続いている模様。
水窪ダムに注ぐミテラ沢上流の、三つの谷筋に分かれた一番右手になる。
そしてこのすぐ先で、路肩が決壊していた。
道路は野鳥の森(麻布山登山口:1260m)で通行止めになっている。
間知(けんち)ブロック積みの擁壁が大きく剥がれ、谷底へダイブ。ガードレールは真下に引き伸ばされている。車両の通行はやや危険を伴いそう。
でも、通行止めの原因はこれではなかった。
道路は手前から向こうへ渡り急な左カーブ、ミテラ沢の源流は右上から左下へ流れる。実際には、太い地下パイプを通っていた。道路とその周辺は完全に崩落し、徒歩で渡ることすらできない。
公式発表によれば、2007年7月14~15日の台風4号によるものとのこと。場所は源流が3つに分かれた真ん中になる。
際では、フジアザミが着々と咲く準備を進めている。
帰りは濃霧。
天竜の森南駐車場付近。
生き物のように霧が動く。晴れたと思ったその1分後には視界20m、なんてことも珍しくない。この100m先で、霧の道路でくつろいでいた鹿の群れに突っ込みそうになった。
ググってみた道路状況の歴史
- 86. 6.14 ダート。全線通行可。
- 94.--.-- 天竜の森駐車場あり。
- 98.--.-- 5割程度舗装。
- 99. 4.25 天竜線の各所にダート。10km程。
- 99. 7.10 天竜線にもダートあり。野鳥の森線にダート多し。
- 00. 5.28 天竜線の秋葉山~天竜の森間、野鳥の森線ともに5km程ダートあり。
- 00. 7.22 8割舗装。
- 00.11.18 天竜線、野鳥の森線、ところどころに数100mのダート。
- 01. 5.13 天竜線にもダートあり。野鳥の森線で道が半分埋まるが通行可。
- 01. 8.13 野鳥の森線土砂崩れあり、通行可。
- 01. 8.-- 台風により野鳥の森~水窪ダム間通行止め。
- 01.10.13 天竜線に5kmほどダートあり。野鳥の森トイレの先で崩落により通行止め。
- 02. 4.29 天竜の森駐車場手前にダートあり。野鳥の森線通行止め。
- 02. 7.31 (天竜線は?)全線舗装。野鳥の森トイレ(麻布山入口)より4.8kmで通行止め。
- 02.11.末 天竜線、福沢線分岐以南で工事で通行止め。
- 03. 5.-- 野鳥の森線にダートあり? 道路崩壊により通行止め。
- 03. 5.25 野鳥の森線通行止め。天竜線は全線舗装。
- 03.10.-- 野鳥の森線に僅かにダート。
- 03.11. 1 山住神社過ぎに数100mダート。
- 04. 4.末 全線舗装済み。
- 04. 9.12 野鳥の森線、道路陥没で通行止め。
- 05. 6.26 全線通行可。上記のとおり。
- 05. 8.13 全線通行可。
- 05. 9. 8 野鳥の森線、ところどころ崩れるが通行可。
- 05. 9.19 全線通行可。
- 06.11. 5 通行可。
- 07. 9. 8 野鳥の森線、崩落通行止め。
- 07. 9.17 上記写真のとおり。
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