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2019/1/7 5:30:01~6:01:01
の比較明コンポジット
7日のTELKOM3は、1/2sインターバルのタイムラプスで撮った。
せっかくの透明度だし、月もないし、手放しで撮れるし、ということで、薄明が目立ち始めるまで撮り続けてみた。それを処理したのが左の画像。

レンズはワイコン付きの28mmだが、動画撮影なので多少画角は狭い。f=20mm台前半、F1.8開放、31分固定撮影、といったところ。光跡から各フレームの露出時間は1/3s程度と想像される。
中央におとめ座、右端にしし座の尾部、左にてんびん座と金星、さらに左端にさそり座頭部。上辺にはうしかい座、下辺にはからす座が掛かっている。
星の流れから判るように、右下が西になる。ポツポツと恒星状の点が散見されるが、これらは撮像素子のノイズ。

TELKOM3を含めて、15本もの光跡が写っている。ずっと注視していたわけではないが、肉眼で気づいたのは三分の一ほど。
3等クラスで見えた衛星が消え入りそうな写りなので、おそらく全てはそれ以上の明るさ。フレアを起こす衛星は、意外と多いことがわかった。

 


2019/1/4 TELKOM3北関東パス

2019/1/7 TELKOM3関西パス
年明け早々、TELKOM3の好パスが2度ほどあった。いずれも近地点直後の日本通過。天気も良好。
もっとも、4日は北関東、7日は関西上空を飛ぶ。中部勢にとっては、どちらも見れらるものの、どちらも絶好の……とまでは言い難いコース取りだった。

左図は、SatelliteTrackerで再現したもの。
小さい三角のたくさん付いたグレー線は、衛星の通過するコース。三角は1分単位の位置。衛星を取り巻く同心円は、15°単位に描かれており、その地で見える仰角。
何も付いてないグレー線は軌道面で、大陸にマッチ棒のような記号が刺さっている。ここがこの衛星の軌道の近地点になる。

浜松からは、4日は40°台半ば、7日は60°超に見える予報。

 


新旧のイリジウム衛星
イリジウムフレアでおなじみの、イリジウム衛星が入れ替わろうとしている。

旧来の衛星は、等間隔3方向に40°持ち上げた、大きなアンテナパネルを持っている。MMA(Main Mission Antenna)と呼ばれるこれが、-8等にもなるイリジウムフレアを起こしていた。
左の検索結果の、トップにある機体がそれ。フレア予報では、進む方向にあるのをフロント、斜め後方にあるものをレフト/ライトアンテナなどと呼んでいる。

現在進められている交換作業により、Iridium-NEXTという新型に置き換わる。
この衛星は、羽の生えた金のインゴットのような形をしており、アンテナはインゴットの腹に貼りついている。かつてのような大きなパネルは無く、フレアは期待できない。
衛星名としては、100番以降(故障機の900番台を除く)の番号が振られている。
予備の9機を含む75機が、ファルコン9ロケットで打ち上げられる予定。全8回で、2018年7月には7回目が成功している(Iridium プレスリリースSpaceXプレスリリース)。

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