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ナツメ球と中華な互換品たち
白熱灯をLEDタイプに替え、点灯管を電子式にし、こんどは常夜灯が切れたのでこれも現代版に置き換えてみた。

常夜灯や足元灯に使われる電球は、ナツメ球(棗球)という。冷蔵庫などの庫内灯freezer light)も、ワット数は大き目ながら互換性がある。口金はE12。使用可能な最大の太さは、20mm+α程度。
LEDナツメ球は、家電メーカからオーソドックスなものが出ている。他にも、コーン型(corn bulb)やフィラメント型(filament bulb)といったものもある。AliExpresseBayなら100円程度で手に入る。
これらはいずれも中華な製品で、深圳しんせんあたりから飛んでくる。もっとも、電球も家電メーカ品も、台湾製、中国製あたりなので、出所はあまり変わりない。

画像は左から、コーン型LEDバルブ(5W?)、フィラメント型LEDバルブ(1W)、従来の電球(5W)、メーカ製LED電球(0.5W)、になる。

 


ちょっと話題になっていたSTARLINK衛星群。去る11日の深夜、第2弾の60機が打ち上げられた。SpaceXによる衛星分離までの映像はYouTubeにある。

打ち上げ直後の情報はなかなか手に入らないが、Heavens-Aboveが通過予報を出してくれていた。衛星番号70003番を仮にあてがって処理している模様。
トップページから「スターリンク衛星(2回目打ち上げ)プレースホルダー」で通過リストが出る。その詳細のひとつが左図。
なお、予報を見るには、画面右上にある「観測地点」を設定しておく必要がある。


この光の数珠は、浜松市北区からも見ることができた。
2020/1/2追記:世間ではこの数珠を「スターリンク・トレイン(STARLINK train)」と呼ぶらしい。
28mm相当で撮影。肉眼で見たのに近い雰囲気で撮れたので以下に貼っておく。
Google Chromeなど1080HD対応ブラウザで、YouTubeサイトで見ないと見づらいかもしれない。

 


2019/10/31 Iridium 97
& Starlink 24 flare
どんどん落として、あらかた新型「NEXT」に切り替わってしまったIridiumだが、まだいくらかは旧型が飛んでいる。
先月末、そのフレアが見られた。Iridium97(27450)による、久々のイリジウムフレア

写真下辺の緑のすぐ上に北極星、中央右寄り屋根の上に、立ち姿になったカシオペヤ座。
イリジウムは上から下へ動いている。フレアピーク時間の前後30秒、計60秒間の光跡になる。
撮り始めの時点ですでに3等程度、肉眼で確認できた。ピーク光度予報は-1等。見た目はベガ(0等)ぐらいかな、という印象。

CASIO EX-10、f=28mm相当、F1.8開放、ISO80、60s露出、WB曇り。2019/10/31 18:19:38露出開始。
画像は、RAWデータを元にYimgで階調補正を軽くかけたのみ。RAWなので、通常のJPEGよりやや写角が大きい。Bloggerの制限のため、1600pxに縮小してある。

 

キイチゴ雑種たちの現状をまとめる。

■ ニガクマの子はニガクマか


ニガクマイチゴF2

ニガクマイチゴ
2016年、島田で見出し、2017年播種したニガクマイチゴRubus × nigakuma

昨夏の段階では微妙な感じだったのだが、見るからにニガイチゴR. microphyllusになっている。新しい枝は白く粉を吹き、葉裏もそこそこ白い。
来年の若実をもって確定したいところだが、もう「ニガクマの子はニガ」としてもよさそう。

ちなみに、カジイチゴR. trifidusとの雑種、ヒメカジイチゴR. × mediusの子もニガイチゴに戻ってしまう。ニガイチゴは1代しか混ざらないのか。

 


ヨツモンカメノコハムシの害
元は頂き物のサツマイモ。身は赤く、甘い。品種は不明。
「芋天、美味かった」と、ふと見やると三角コーナーに切り落とした端。芽が出ている。目が合った。それを生かしておいて植えてみた。

順調に経過し、クリが最盛期だった10月初旬。それなりに茂り、「もうひと月置いて、掘る際には蔓先も摘んでこよう」などと目論んでいた。

そして昨日。様子を見に行ってびっくり。全ての葉がメッシュになっている。
スーパー台風19号など雨続きで、しばらく間は空いたものの、ひと月も経ってない。何事かと見ると、葉ごと葉ごとに薄っぺらいカメムシがいる。

調べてみると、どうやらヨツモンカメノコハムシというハムシで、南方系の害虫らしい。

 


2019/10/22 だいぶ熟してきた
鉢植えのアケビが初めて生った。ひとつは5果(向かって右)、ひとつは7果の大房。

7果の方はもともと9果着いていたのだが、5月4日の雹でもげてしまった。この雹、柿の葉が穴だらけになるなど、結構な降り様だったらしい。
大房では小ぶりになる懸念もあったが、7~10cm程度と自生株でもよく見かけるレベルに育ってくれた。

植わっているのは8号菊鉢。樹高は、伸びた葉先まで入れて30cm。
この株はもともと「7葉アケビ」なのだが、現在は6葉が1枚あるのみ。

 

C言語系では/*~~*/、htmlなら<!--~~-->、M80アセンブラ(pdf資料)なら.comment <delim>~~<delim>など、まとまったコメントを扱う手段がある。
複数行コメント(マルチラインコメント、ブロックコメント)は、単に文章を書くほかに、一部コードをコメントアウトするようなことにも使う。
ところが、PICのアセンブラ、MPASMにはその機能が無い。代用法がネット上にあったので、日本語で備忘としておく。

● if文
    if 0
    movf    INDF,w
    call    subRoutine  ;プログラムでもコメントでも

 


NEW KEYS OF JAPANESE TREES
日本樹木総検索誌(初版本)
日本樹木総検索誌(NEW KEYS OF JAPANESE TREES、六月社版、杉本順一著)を買ってみた。

1961年(昭和36年)の初版本で、定価は1200円。消費者物価指数を勘案すれば今の6000円ぐらいか。日本の野生植物・フィールド版あたりの、一般向け植物図鑑的な位置づけと想像する。
基本的な葉や花の形などが巻頭にまとめられているが、それ以外の図版は無い。よくある植物図鑑の、分類および説明の部分のみの形。

古書はアマゾンでも買えるが、「日本の古本屋」ページで検索した方が候補は多い。おかげで、送料込みで定価以下で手に入った。
箱傷みやヤケなど経年劣化はあるものの、大事に扱われていたとみえて中身はきれい。

 

どこで見たかもよく憶えていないほど、まったく期待していなかった。


スイカ & おいしく割れるレモン
50円値上がりしたものの、まだまだお値打ちなカインズ版ポッカレモン(おいしく割れるレモン、POKKA LEMON)。常備調味料の一角を占めているのだが、スイカを前にふと思い出した。
そういえばレモン搾りかけるとか言ってなかったか? イタリアーノ、マンマミーア!(てきとう)」

スイカの薄ら甘い汁が酸っぱくなって、レモンの匂いが着いて、檸檬風味の西瓜になるだけだろう、とは思いつつも、実験はしてみなければ判らない。
小皿にレモン汁をとり、かるく潜らせて食してみる。

一口食べてびっくり。

 

台風10号がやってくる(デジタル台風)ということで、急ぎ、ぐだぐだの体に鞭打って戸中山山塊(麻布山・前黒法師山)へ行ってきた。

昨秋の被災以降、通行止め解除の報がない。目安にも何もならない「当分の間」っていつまでだよ……野鳥の森でキノコでも探そうか、電子工作でもしながら引き篭もろうか……などと逡巡しているところに左記の一報。
7月19日の完工予定だったが、開通は8月7日まで延びた模様。崩れていた法面は、吹付け補強が施されている。とりあえず、麻布山登山口までは車で行けるようになった。

朝の山住峠こそ21℃だったが、下界は35℃クラスの猛暑。山の上もやはり暑い。
登山口ではヤマビルが数匹。ハエ、アブといった羽虫は常につきまとう。ヒヨドリバナはまだ咲かず、アサギマダラは2羽いたのみ。登山道とスーパー林道で、子熊を見かけたのが収穫か。これは初見。

 

前回は、PIC12F675の出力5ピン全てを使って、中華HC595の動作確認をした。無事確認できたわけだが、実働でこれだけI/Oを使っては割に合わない。
普通は全機能使うわけではないので、多少の制限は我慢しつつ少ないピンで駆動する方法、これをいくつか考えてみた。ものぐさなので、追加部品も最小限にしたい。
なお、74HC595のデータシートは、東芝製を代表として参考にしている。

● (A):2ピン使って「動作まる見え」版

(A)版回路図
シフト状況がパラレル側に筒抜けの、74HC164のような動作になる。
47kΩの抵抗1本を追加している。

この抵抗とICが持つ入力容量とで、RC遅延回路(CR回路、積分回路などとも)を構成し、SCKの数100ns後にRCKが出るようになっている。

 


2019/6/19 傘雲に遮られる
2013年ごろから挑んでいる、静岡県内最南の、県内最遠のダイヤモンド富士。
夏至の頃は梅雨なので、なかなか晴れてくれない。それでも、笠雲に遮られたり(2015)予測がちょっとだけズレたり(2018)、と惜しいこともあった。
今年の夏至は6月22日0時54分。この1週間程度は狙えるのではないか、とカシバードを眺めつつ計画を練っていた。

雨後の晴天、18日は、すっきりと富士山が見えたのだが、日の出直前で雲が掛かってしまった。翌19日も天気はよかったが、「南からの湿った空気」の影響で傘をかぶってしまった。夜露もすごい。
そして20日。出掛けに月は見えたものの、今にも霧になりそうな湿気。ダメもとで観測地へ向うが、案の定真っ白。県境尾根を越えて霧が流れ、空も霞がかかる。低空に行くにつれ濃度は増し、富士山はもちろん、手前の秋葉山すら見えない。

フレーミングが怪しいので、ズームは控えめにして撮ってみた。撮影機材は、EX-10を搭載したデジファミスコ。静止画撮影において、最大で1120mm相当というシステム。

 


動作確認用回路
中華通販ではエレキものが安い。数が出る汎用品はその傾向が強いようで、ロジックICのHC595あたりは特に安い。
Aliで10個50円前後、eBayでも80円前後からある。もちろん送料込。アマゾンでは、ぐっと上がって@30円ぐらい

シリアル-パラレル変換ICなので、ちょっとポート本数を稼ぎたい用途に数が出るのだろう……などと良心的解釈をしていたのだが、「全数不良品だった、偽物かも」という声も聞く。
心配になったので、カソードコモンの7セグメントLED(7セグ、7SEG)を点灯させ、動作を確認してみた。

コントロールの主体は、いつものPIC12F675。これに74HC595を接続し、その先にLEDをつなげる。テスト基板は、ナイトライダーのを流用した。
LEDはパラ接続になっているので、教科書的には正しくない。現実世界ではワンパッケージに入っているLEDたちは特性が似ているはずなので、まとめてしまって抵抗1本でやっつけた。
電流は分流されるため、表示パターンによって明るさが変わってしまう。輝度調整はソフト側で行うこととした。

 


Iridium46 おそらく最後のパス@浜松市北区
イリジウム46(24905/1997-043C/IRIDIUM 46)がまもなく落下する。
本日14時の軌道情報では、軌道高度は195km×231kmとなっている。今週か来週か、もうまもなく落ちると思われる。
この衛星は、昨年のクリスマスに通過を撮影している(追記:5/11に落下した模様

昨日8日、ちょうどいい具合に明け方にやってきた。7日関西、8日中部、9日関東、と巡るタイミングで、浜松では運よく晴れてくれた。
近地点は日本の南海上。上空通過時でも高度は200km強しかない。イリジウム・フレアを起こすあの衛星が、超低空を飛んでしかも頭上に見えるという、めったにない機会。
通過予報は、時間を経るごとに遅れ気味。7日には、5分遅れ30°西ズレ、などという報告もあったが、Heavens-above、SatelliteTrackerともに、そこまでのズレはなかった。

 


2019/5/3 ヒメクマイチゴの花
ヒメクマイチゴR. × geraniifoliusが咲いた。
これは最近発表された雑種(2018年2月発表のpdf)で、ミヤマモミジイチゴR. pseudoacerとクマイチゴR. crataegifoliusによるもの、とされる。

写真の株は、2016年に岐阜でミヤマモミジイチゴの実をもらってきて播いたもの。翌年発芽し、かろうじて冬を越し、厳しい昨夏も越えて生き延びた唯一の株(昨年4月の記事昨年7月の記事)。
当然、ミヤマモミジイチゴと信じていたのだが、どうにも葉が長い。その後モミジ様の葉も出てきたが、結局7月の記事で、ヒメクマイチゴと判断している。

現在は6号鉢植えで、樹高は30cmほど。ただし新シュートは45cm程度まで伸びている。葉は5裂の欠刻重鋸歯。ミヤマモミジイチゴにクマイチゴの風味をかけた風。葉には毛があり、さわるとモフモフする。全身にトゲもある。

 


平成最後の日の出@浜松市北区
まもなく平成時代が終わる。

平和を願い、国民に寄り添うことを務めとしてきた平成天皇。高齢により職務遂行が難しくなることから譲位を望み、それが果たされるときがきた。
ただ昨今の「平成最後の○○」「新元号、令和」など、年の瀬を思わせるようなお祭り騒ぎを見ると、喪に服することなく代替わりすることにより、国民を元気付けるイベントになることを見越していたのでは、とも勘ぐってしまう。
特例法を作る際には、「天皇は死ぬまで祈っていさえすればいい」なんて反対する人もいたわけだけれど、いまの賑わいをどう見てるんだろう。


さて、日の出。本来は4月30日になるわけだが、生憎の荒天の予報。29日も曇り。浜松市北区では、28日が見ることのできた最後の日の出となった。
寒波が訪れ、西高東低の気圧配置。久々に一桁の最低気温、そしてこの強風。しまいかけたダウンジャケットを引っ張り出しての撮影になった。

 


5月1日 ダイヤモンド富士予測
5月1日をもって、元号が平成から令和に変わる。
その令和の初日の出は、房小山の北、1860標高点あたりでダイヤモンド富士となる。左図はカシミール3Dによる。

ちなみに、バラ谷の頭でダイヤモンド富士となるのは、4月28日(および8月15日)ごろ。日を追うごとに南下し、ゴールデンウィーク最終日の6日には、房小山と鋸山の中間あたりまで下がってくる。いずれにせよ、あの尾根上のどこかで見られるのだが、さすがにテント持ちでないと厳しい。
泊まれないなら夜間登山でご来光の手も、と考えたのだが、アクセスはなかなか厳しい状況であることが判った。4月21日時点の状況を記す。

 


ニシムラキイチゴ論文より
何気にトヨラクサイチゴRubus × toyorensisでググっていたら、こんな論文を見つけた。
バラ科ニシムラキイチゴ(Rubus nishimuranus)四国で発見(pdf) : 植物地理・分類研究 バックナンバー第62巻より
内容をざっとまとめる。
カジイチゴR. trifidusとクサイチゴR. hirsutusとの雑種には3つの型がある。染色体数に着目すると、2倍体がトヨラクサイチゴでほぼ不稔、3倍体は不稔性の雑種、4倍体はニシムラキイチゴで稔性を持つ、となる。ニシムラキイチゴは発芽も正常で、雑種由来の「種」と考えられる。ニシムラキイチゴは、小笠原および伊豆諸島で見つかっている。これ以外では、今回の徳島での発見が初である。

ちなみにこの論文で「ニシムラキイチゴ」と呼んでいるものは、Ylistではハチジョウクサイチゴを標準和名としている。また別名として、ハチジョウイチゴ、ニシムライチゴが挙げられている。
雑種起源と考えられるが、学名にあるようにひとつの種として扱われている。

 


「3000 FRTA」氏の耐熱実験映像
1年ほど前、eBayで「ポリイミドテープ」を購入した。

High Temperature Heat Resistant Polyimide Kapton Tape」のような単語が羅列された商品。15mm幅、33m巻きで1ドル台後半。
本家カプトン(Kapton、東レ・デュポン社製)などなら一桁高いので偽物ではあろう。偽物なりに根性見せてくれるなら掘り出しもんだが。

さて中国から届いたブツは、それっぽい褐色透明のテープ。ただし銘はKoptan-。聞いた話では、Kaptanというのもあるらしい。
さっそく試してみたが、根性はなかった。この動画とまったく同じで、コテで融ける。Koptanは耐熱性のまったく無いニセモノだった。

一般にカプトン、ポリイミドと呼ばれるものは、熱可塑性を持たないという。つまり、加熱しても融けることはない。

 


PIC24への書き込みと動作の様子
マイコン工作では、8bitのPIC12F675などを使ってきた。ロジックICとは違う世界が広がったわけだが、しかし欲はふくらむもの。
もう少しメモリが、もう少しスピードが……ということで選んだのが、16bit PICであるPIC24FJ64GA004。機能は多くない基本タイプだが、4年前にマルツで200円ちょっとで買えた。

さて、データシート(英語)を眺めてみる。特段の外付け無しで16MIPSの処理能力があるらしい。これは、水晶外付けで頑張った12F675の3倍以上。
命令数は倍増。「普通の条件分岐命令」が存在し、条件の種類も多い。掛け算やバレルシフタもある。Wレジスタが16本もあり、[++W0]などC言語を思わせるようなアドレッシングまでできる。

とりあえず、アセンブラで簡単なテストプログラムを書いてみた。定番のLEDチカチカ(Lチカ)で、1秒ごとにLEDが点滅するもの。
冒頭の映像は、書き込んで動作するまでの様子。ライタはPICkit3を使っている。映像後半では、ライタを外して本来の電源ラインに供給して動作させている。

実際に動くまでには、プログラム作成以上に壁があった。ググってもC言語のページばかり。アセンブラのみで動かす、その手順一通りを記しておく。後の自分のためにも。

 


2019/1/7 5:30:01~6:01:01
の比較明コンポジット
7日のTELKOM3は、1/2sインターバルのタイムラプスで撮った。
せっかくの透明度だし、月もないし、手放しで撮れるし、ということで、薄明が目立ち始めるまで撮り続けてみた。それを処理したのが左の画像。

レンズはワイコン付きの28mmだが、動画撮影なので多少画角は狭い。f=20mm台前半、F1.8開放、31分固定撮影、といったところ。光跡から各フレームの露出時間は1/3s程度と想像される。
中央におとめ座、右端にしし座の尾部、左にてんびん座と金星、さらに左端にさそり座頭部。上辺にはうしかい座、下辺にはからす座が掛かっている。
星の流れから判るように、右下が西になる。ポツポツと恒星状の点が散見されるが、これらは撮像素子のノイズ。

TELKOM3を含めて、15本もの光跡が写っている。ずっと注視していたわけではないが、肉眼で気づいたのは三分の一ほど。
3等クラスで見えた衛星が消え入りそうな写りなので、おそらく全てはそれ以上の明るさ。フレアを起こす衛星は、意外と多いことがわかった。

 


2019/1/4 TELKOM3北関東パス

2019/1/7 TELKOM3関西パス
年明け早々、TELKOM3の好パスが2度ほどあった。いずれも近地点直後の日本通過。天気も良好。
もっとも、4日は北関東、7日は関西上空を飛ぶ。中部勢にとっては、どちらも見れらるものの、どちらも絶好の……とまでは言い難いコース取りだった。

左図は、SatelliteTrackerで再現したもの。
小さい三角のたくさん付いたグレー線は、衛星の通過するコース。三角は1分単位の位置。衛星を取り巻く同心円は、15°単位に描かれており、その地で見える仰角。
何も付いてないグレー線は軌道面で、大陸にマッチ棒のような記号が刺さっている。ここがこの衛星の軌道の近地点になる。

浜松からは、4日は40°台半ば、7日は60°超に見える予報。

 


新旧のイリジウム衛星
イリジウムフレアでおなじみの、イリジウム衛星が入れ替わろうとしている。

旧来の衛星は、等間隔3方向に40°持ち上げた、大きなアンテナパネルを持っている。MMA(Main Mission Antenna)と呼ばれるこれが、-8等にもなるイリジウムフレアを起こしていた。
左の検索結果の、トップにある機体がそれ。フレア予報では、進む方向にあるのをフロント、斜め後方にあるものをレフト/ライトアンテナなどと呼んでいる。

現在進められている交換作業により、Iridium-NEXTという新型に置き換わる。
この衛星は、羽の生えた金のインゴットのような形をしており、アンテナはインゴットの腹に貼りついている。かつてのような大きなパネルは無く、フレアは期待できない。
衛星名としては、100番以降(故障機の900番台を除く)の番号が振られている。
予備の9機を含む75機が、ファルコン9ロケットで打ち上げられる予定。全8回で、2018年7月には7回目が成功している(Iridium プレスリリースSpaceXプレスリリース)。

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