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ヨツモンカメノコハムシの害
元は頂き物のサツマイモ。身は赤く、甘い。品種は不明。
「芋天、美味かった」と、ふと見やると三角コーナーに切り落とした端。芽が出ている。目が合った。それを生かしておいて植えてみた。

順調に経過し、クリが最盛期だった10月初旬。それなりに茂り、「もうひと月置いて、掘る際には蔓先も摘んでこよう」などと目論んでいた。

そして昨日。様子を見に行ってびっくり。全ての葉がメッシュになっている。
スーパー台風19号など雨続きで、しばらく間は空いたものの、ひと月も経ってない。何事かと見ると、葉ごと葉ごとに薄っぺらいカメムシがいる。

調べてみると、どうやらヨツモンカメノコハムシというハムシで、南方系の害虫らしい。


ヨツモンカメノコハムシ
の背中

ヨツモンカメノコハムシ
のおじぎ

ヨツモンカメノコハムシ
の中肢

この虫について、Wikipediaから抜粋要約する。
もともとアジアの熱帯を中心に分布するもので、日本では沖縄本島以南の琉球列島にのみ、国外では中国南部、台湾、インドシナ、ビルマ、インドに産するとされる。
日本国内では、1999年以降には九州各地で発生が確認され、2008年には本州で始めて静岡県で、2012年には伊豆諸島で発生が始まった。
静岡県においては2008年に富士川町で、2010年には静岡市で、2014年には藤枝市でも確認され、さらに大井川以西へとその生息域を広げている。
2019年、浜松市北区でも発生を確認。
いきなり静岡に飛び火したのは人為的な原因と思われる。そこで定着、拡大してしまったということは、やはり温暖化の影響だろうか。

11/4追記:
Wikipediaをよく読むと、神奈川、三重、和歌山でも2018年の報告がある模様。
Instagramのまとめサイト(?)には、神奈川(2017)、愛知(犬山市、2019)という報告もある。





収穫したサツマイモ
収穫物。
切れ端から再生したと思えば、十分なリターンだろう。肥料も消毒もなし。地力と日光のみ。
消毒無しのため、葉はカメノコハムシに食われ、芋はコガネ子に齧られてしまった。

写真の下端中央に、親芋である「切れ端」が写っている。
ジャガイモでは親芋は力尽きて腐ってしまうが、サツマイモは再び根の一部として活躍するらしい。
もちろん、茎か根か、の違いはあるわけだが……

サツマイモは、掘りあげると房状に芋が垂れ下がる、そんなイメージを持っていたが、収穫物はちょっと変わった形態だった。
長~い根に、15cmごとに丸い芋が着く。多いものは3連になっている。大きいもので、大人の拳よりやや小さいぐらい。

この品種の特徴なのか、植え方の問題なのかは判らない。
芋端を冬越しさせるため、しばらく屋内で水耕、後に鉢に仮植えして蔓を伸ばさせた。5月末に畑に植える時点で根は伸びており、深く掘って根を延ばすようにして植えた。
蔓からは房状に細長い小芋が出ているところからすると、植え方が原因のような気もする。一方で、ほとんどが同じようにコロコロ丸い形状をし、小芋の一部も丸くなりつつあるところからすると、種の性格のようにも見える。

とりあえず数日陰干しし、種芋を確保した後、試食する予定。

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