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中央三井信託銀行住友信託銀行合併する方向が決まった。リテールに力を入れる三井と、法人に強い住友、補い合う関係で合併の効果が期待できるという。三井住友トラストホールディングス(仮称)傘下に両行を置き、2011年を目処に三井住友信託銀行(仮称)として合併の予定、とのこと。

資本の関係か生き方の問題か、銀行損保も一緒になったなかで、ようやく信託銀行も続くようだ。残るは生保ぐらいか。
個人的には、マネックスオリックスによる証券合併のほうが影響があるかもしれない。



思い出したのは、春先に来たspamメール。当初は、三菱UFJ信託銀行グループ、三井住友銀行グループなどとあった。名前そのままではさすがにヤバいと思ったのか、やがて三井住友信託銀行グループ、CITY BANKグループに変わっていった。残念ながら続編は無し。ネタが切れたかniftyに切られたか。
そういえば最近、ソニー銀行でも新生銀行でも、もちろんソフトバンクとも関係ないSBJ銀行の広告が新聞にあった。そのセンスはどうなんだろう。
Return-Path: <omatome77@nifty.com>
Received: from nifty.com (oka-1211.st.wakwak.ne.jp [211.19.101.31]) 
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        for ******@*****.***.ne.jp; Thu, 19 Mar 2009 05:52:09 +0900 (JST)
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Subject: ■ 【 低金利・用途ご自由な大型キャッシング 新登場。 】
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Date: Thu, 19 Mar 2009 05:43:44 +0900
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Content-Transfer-Encoding: 7bit

三井住友信託銀行グループのキャッシングサービス スタート。
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26日付日経朝刊13面に「弾む水玉、まりのように」という記事があった。

科学技術振興機構の渡辺宏臣氏と九州大高原淳氏らが、ゴムまりのように弾む水の玉を作ったという。
撥水性の高いフッ素化合物の微粒子(粒径0.5~1μm)の上に水滴を垂らすと、それが水滴表面を覆い、ゴムまりのように固体上で弾み、水面に浮かせることもできる。直径5mmのものまでできた。未知の水の特性を解明する手段としてや、実用面では、液体上で液体を輸送したり、高粘度液体を固体のように扱う、などの応用が考えられる。

高原研究室のページでは、この日経の記事(PDF)が読める。素人には難解なページだが、ワクワク感の感じられる研究室。
ちなみに渡辺氏を検索してみても、理化学研究所でしかヒットしない。日経の記事は誤植ではないか。

 

先月末、東京高裁は、混合診療はすべて自己負担とする厚労省の主張を認める逆転判決を下した。これについて、中央大の阿部泰隆氏(行政法専門の法学博士)が、法律の解釈論と政策論の2面から論じている(本日付日経新聞朝刊19面)。これを読んでみた。

まず法の解釈論。
法的には、混合診療を禁止した規定はない。この裁判で国は、健康保険法86条(保険外併用療養費)を論拠としている。この法は、厚労省が定める先進医療については、保険外治療でも保険相当分を国が肩代わりする、というもの。素直に読めばまっとうな法である。しかし国は、これは保険外治療を併用したときに国が肩代わりする「例外」を示したもので、その裏にある「原則」は併用治療は全額保険適用外である、と勝手な解釈を付加。高裁はこの現状を追認した。

法律以前に憲法問題も出てくる。保険料は強制徴収であり、憲法上の財産権である。国がこれを制限するのであれば、合理的な根拠を示し、適用外となる範囲など明確な線引きが必要になる。そもそも法に明文化されてないので範囲は曖昧。医師が別ならいいのか、病院を変えればいいのか、日を改めればいいのか、それとも受付で支払いを済ませておけばいいのか。
併用禁止を法に盛ろうとすれば、国会での話し合いが必要になる。併用で保険診療分まで適用外になるなど、トンデモな論は通るはずもない。法を作るより勝手解釈をするほうが簡単。本来は司法がこれを止めなければならないが、今回は逆に認めてしまった。責任者の長妻大臣も、「国の主張が認められ」云々の定型文朗読。

相変わらず国民のために働かない厚労省、現状追認だけの司法、職務にあっぷあっぷの大臣。最高裁には、ちゃんと判断してくれることを期待。

そして政策論。
混合診療は金持ち優遇、という指摘がある。金持ちなら、混合であろうがなかろうが、好きに医者を頼むことができる。そうでない人には、保険外治療を受ける道を、多少なりとも開く。
悪い医者が保険外治療をことさらに勧めることがあるかもしれない、とも言う。これは厚労省が本来すべき仕事で、お上の権威を持って目を光らせていればいい。
そもそもの保険適用をどんどん広げればいい、という意見もある。保険は、科学的に多くの人に有効であると認められる療法を対象とすべきであり、そうでなければ成り立たない。検証は迅速に行われる必要があるが、拙速に、手かざしやパワー水まで適用、でも困る。過渡的な自己負担、自己責任での次善策になる。
混合診療は、金持ちでなくても、ちょっと頑張ればより高度な治療を受けられる、その可能性が高まる制度である。禁止するのは政策として間違っている。

混合診療を禁止していれば、先端医療に興味のない、やる気のない医者には有利に働く。適用外診療が事実上できなくなるので、厚労省は保険適用審査などの権限も温存しやすくなる。
日本医師会全国保険医団体連合会は、判決は妥当としている。

この件以外にも、修復腎移植の事実上の禁止ネットでの医薬品販売の禁止など、おかしな施策は多い。そしてそれらは、法ではなく省令という勝手法によって気ままに振るわれている。
脱官僚は、こういうところまで広げなければ意味がない。

 

コレステロール、中でも悪玉と称されるLDLコレステロールは低いほうがいい、という定説がある。

今日の新聞に、コレステロールや中性脂肪は高い方が、脳卒中になりにくく、なっても予後も良い、そんな小さな記事があった。これは東海大の大櫛陽一氏が、日本脂質栄養学会誌に発表した。調べてみると、氏は数多くのメタボに関する新たな提言をしているようだ。

この詳細は不明だが、以前から脂質の値が高いほうが長生きできる、ようなことは言われている。たとえば2005年3月付のWebページでは、脂質の値は高めのほうが死亡率が低く、脳卒中やガンにもかかりにくい、という。これらの値を下げる過剰な治療は、リスクを高めるだけなので、特に中高年については実態に合った基準値を設けるべき、と。
ただし、若年者は低めがよく、またこれらの値だけに囚われるのもよくない。遺伝的な高コレステロール血症の場合、脳梗塞、心筋梗塞の罹患歴がある場合、高い値が続いたうえに高血圧、糖尿病、喫煙などの要因がある場合などは、総合的に考える必要がある。

結局、何事もほどほどに、か。



デブはメタボ(成人病)に罹りやすいから早死にする、とされる。

少し前の6月ごろに、ちょい太りぎみが一番長生きという厚労省の研究結果が発表された。本家ではその記事が見当たらないが、ネット上では読売の記事などが読める。40歳をBMIで分け、平均余命を計算すると、やや太り気味が一番長いという。ただし、医療費は太いほどかかる。
反応したブログも多く、素直に受け入れるものが多い中、御用新聞、御用学者の報道の裏を読もうとするものもある。



怪我をしたら赤チンを塗って乾かせ。湿っていると膿む、と教わってきた。

今でこそそれ用の絆創膏(2004.3発売)を普通に見かけるが、かつては消毒をして乾かすのが常識だった。
日経メディカルオンラインメール(2002.11)で紹介されていた新しい創傷治療のページによれば、消毒はダメ、ガーゼもダメ、乾燥は禁忌。ともかく洗って雑菌や異物を取り除き、密閉して湿潤を保て、とのこと。
今までとかなり異なる言い分で面食らったが、説明を読むと納得がいく。消毒は細胞の再生を妨げる。乾燥も同じ。組織培養を考えれば当然のこと。ガーゼを貼ったり剥がしたりすれば、せっかく再生してきた組織を荒らす。痛みも伴う。膿むのは繁殖した雑菌と体との戦いの結果であるから、ともかく洗って清潔に滅菌状態を保て。ただし完全に無菌でなくても、体には抵抗する力がある、など。

期待の治療法ではあるが、かの絆創膏は結構な値段がする。1枚あたり100円前後と、PBのカットバンひと箱に相当する。数日貼りっぱなしで使うとはいえ、ちょっと高い。PBを見かけないのは、法的な縛りでもあるのだろうか。

 

エア・フェスタ浜松2009PDF)、航空自衛隊浜松基地の航空祭が行われた。いままで日曜開催だったが今年だけは土曜。おそらくゲストの関係なのだろう。
例年は、午前中に馴染みのT-4練習機、ほかF-15、F-2などが飛び、午後に目玉のブルーインパルスの曲芸飛行が行われてきた。今年はブルーインパルスに代わり、米空軍のサンダーバーズが来るという。そのせいか、奈良から宮城まで、遠方県外ナンバーが多く見られた。

今日はあいにくの雨。朝からぱらつき、昼ごろには本降りに。2004年に来た際も、雨天で中止になったという。これは……と思ったが、なんとか15年ぶりの本番飛行が行われたようだ。残念ながら現地には出向けなかったが、建物の陰から旋回する姿は眺められた。映像を見る限りでは、どうやら垂直系の演目はやめてしまったよう。すでにYoutubeには大量の映像が上がっている。

前日は、ところどころに雲がある程度の晴れ。練習飛行が行われていた。絶好の日和。
Youtubeにあったそのときの映像

見慣れない大きな機体(F-16)が、練習機とは違う轟音とともに舞う。ぶつかりそうなほど近づいて四角形(ダイヤモンド編隊)を保ち、高速で旋回していく。背面が日に照らされて、白くまぶしい。
こちらも遠目に眺められただけだったが、白い四角い高速飛行物体だけでもインパクトがあった。

 

ジョロウグモの主食はカメムシ どうも、カメムシがよく大量発生する。

記憶にあるのは、数年前の晩夏。夜にガソリンを入れに行くと、照明にみっしりのカメムシ。入れてる最中にもポコンポコンとルーフに落ちてくる。気をつけていても、いつの間にか踏んづけてしまう。帰途の車内には当然のごとく香りが充満。それ以来、極力日が出ているうちに給油するよう心がけている。

今年もまた、急に増えてきた。網戸や玄関灯に集り、ジョロウグモの主食の座に就いている模様。

ツヤアオカメムシの木 庭の一角に、ポポー、ユズ、ポンデローザ、マンサク、ムラサキハシドイ(ライラック)などが混然と植わっているところがある。このムラサキハシドイが、ツヤアオカメムシの溜まり場になっている。

樹高は2.5mほどあるが主幹は細く、暑さのせいかずっと調子の出ない木。一応毎年花は着けるが、葉焼けするのか、いまは主幹の先に少し葉が残る程度。この木のその僅かな緑を目指して、10匹20匹という単位で集まってくる。

この臭いはどうにも耐え難いので、撮影後、キンチョールをお見舞いさせてもらった。見えない葉陰などからも、わらわらと湧き出てくる。あたふたと歩き回り、もじもじした後、ぽとぽと落ちる。低空飛行していく者もある。
とりあえず一掃できたが、2、3日もすれば、またもとどおり賑やかな「カメムシの木」になっているはず……



ちなみに、網戸に付いたカメムシには、シリコン潤滑剤を吹き付けている。ノズル付きなので狙いやすく、ほんの一瞬かかればそれで効く。油ではないのでベタ付かず、臭い、刺激性、毒性も低い。そもそも、戸のすべりを良くする等に使われるものなので、化学的にほとんどの物を侵さない。
高い濡れ性が、外骨格の隙間から浸透して有効なのではないかと想像している。風呂場で出くわしたゴキブリに、液体石鹸などが覿面なのも同様。

 

左:ハツタケ 右:アカハツ 連休明けの昨日、ようやくハツタケが生えてきた。すでに虫食いもあり、体育の日連休早々に生えたと思われる。チチアワタケは昨年より半月遅れたが、こちらはほぼ同じ時期。
昨年はドクササコなどとの判別ができずに、結局痛んで食べられなかった。今年は予習の成果もあって、生えたものはハツタケとアカハツの2種であることも判った。


ハツタケ ハツタケは、傘が7~8cmほどになり、饅頭型から中央が窪んだじょうご型に成長する。表面は肌色地に明るい茶色で、同心円状の模様(環紋)が出る。ヒダや柄は、白んだ紫色。ワイン色を帯びる、と表現する人もいる。グレープ味の乳酸飲料のイメージ。
ヒダは脆く、傷つけると濃い赤色が滲む。これはやがて、毒々しい緑青色になる。古くなると、全身が緑青色になる。柄は中空。ツバ、ツボはない。
若いマツ松林下、ハイゴケなどが生え、落ち葉が積もり、ススキが生えているようなところに出ていた。

アカハツ アカハツは、生えた場所のせいか、ハツタケよりやや小ぶり。きれいな円形のものは少ない。傘の表面は茶色とも橙色ともいえる色で、なんとなく環紋もある。ヒダは鮮やかな橙色。傷つくと橙色に滲む。柄はやや薄い橙色。そのほかはハツタケに同じ。


ハツタケ、アカハツのソテー 例によって、オリーブオイルで焼いてみる。傘の表面の環紋は消え、ハツタケはこげ茶色、アカハツは明るい茶色になる。
ハツタケのヒダの紫色は、一部白く抜ける。緑青色に変化した部分は変わらない。アカハツのオレンジ色は、鮮やかなまま。アカハツは潰し炒めてオムレツに、というレシピがある。このヒダの色は目に鮮やかで、卵に併せれば食欲をそそりそう。

火にかけると、良いキノコの香りが立ちのぼる。生シイタケを焼いたときに似ているかもしれない。塩を一振りして試すと、味は良い。脆く歯応えが悪いとも聞くが、それほどでもない。柄は多少ばさつく。傘は身が薄い。ハツタケ、アカハツの食味の差は判らず。


残りはパターンどおり、炊き込みにした。やや多めに採れたので、分量比はマイタケご飯よりややキノコ多め。ハツタケには、アカハツも混じる。

レシピは以下の通り。

材料:
米 ・・・・・・ 4合
ハツタケ ・・・ 300g
ニンジン ・・・ 1掴み
油揚げ ・・・・ 2枚

酒 ・・・・・・ 大さじ8
醤油 ・・・・・ 大さじ4

ハツタケご飯、炊飯準備完了 キノコが溢れんばかりになってしまったが、炊けてしまえば違和感はない。

ハツタケご飯 味、香りを期待したが、正直なところよくわからなかった。不味くはないので味は出ているのだろう。オレンジ色を期待したアカハツのヒダは、すっかり醤油色に染まってしまった。傘表面の色は、焼いた際と同じ。

強いて言えば、食感がやや残念。全体がもちもちほくほくなところに、薄い身がジャキジャキする感じ。マイタケのときは、もっと大きく割いて楽しみたかったが、こちらはもう少し細かく刻みたい。

色の問題もあるが、香りが判らなくなるので、醤油より塩のほうがいいのかもしれない。また、数10分という長時間熱を加える炊き込みより、具材は別に調理する混ぜご飯のほうが、素材が生かせた気もする。

 

10月8日、一時は910hPaを記録し「猛烈」ランクも付いた、強い台風18号が、東海地方を舐めていった。

前日の予報は、朝方に紀伊半島を直撃し列島横断。これがだんだん西にずれ、浜松は予報円からも外れそうだった。
ところが夜中に東よりに進路変更。速度を上げつつ、予報のめいっぱい東よりのコースを辿る。紀伊半島沿岸に沿うように熊野灘を北東へ。このままいけば浜名湖周辺へ直撃か。直前の予想位置も、5時豊橋付近へ上陸、と出た。風雨も尋常じゃない。
腹をくくって待っていると、5時過ぎに知多半島に上陸の報。誤報ではなく、どうやら伊勢湾入口で進行方向を変え、志摩半島にも渥美半島にも触れずに入湾、上陸した模様。なんとも器用な。

葉がむしられたロウバイ 外れとはいえ、30m/sクラスの暴風雨。家は揺れ、窓ガラスも割れそうな風圧。薄明るくなった窓から見える5mのムクノキ若木が「風になびく草」のよう。頭が地面に着きそうなほど。根張りの悪い街路樹が倒れるのも無理はない。停電の起きたところもあるらしい。
その後は飯田方面へ抜けた模様。中心部および南側は雲がかなり薄く、相変わらずの暴風ながら、ときどき雨、程度になった。

庭に出てみると、いくつかは枝が折れ、葉は半分ぐらいに減った印象。ポポーロウバイの葉が、葉柄を残してむしられている。

ちなみにこんな天候でも、新聞は定刻。頭が下がる。


黒富士 午後になると晴れてきた。雲が飛ぶように流れる。
台風一過となれば富士山。黒富士はなかなかお目にかかれない。前日に初冠雪が観測されたというが、まだ十分黒い。

画像では、中央やや右よりの灰色の部分が富士山頂部。月をバックにした画像と見比べると、剣ヶ峯ぐらいは判る。
ちなみに山梨県に黒富士と呼ばれる山があるらしいが、それのことではない。




台風関連サイト

気象庁……予報、警報、各種観測データなど。
デジタル台風……台風の画像、経路、他各種データ。画像情報処理サイトの一部。

 

ネナシカズラの花 ここのところ、朝晩はめっきり涼しくなった。先月中旬から咲きはじめたヒガンバナも盛りを過ぎた。数年前に三岳山で見つけてきて、庭先にすっかり根付いたネナシカズラも、月末ごろから咲きはじめた。


春遅く、すっかり暖かくなったころに発芽。先に出ているはずの他の植物を探して、薄黄緑の糸のように細い芽をグングン伸ばしていく。見つけるとクルクルっと絡みつき、蔓にブツブツとイボ状のものを発生して押し付ける。そこから組織内に挿しこみ栄養を得ると、自分の根は捨てて、さらに次の宿主を探す。始めはコンマ数ミリだった蔓も、終いには3mmほどの太さになり、木本草本問わずに絡みついていく。

絡むものの、反撃に遭う場合もある。
ノブドウやガガイモ、ヘクソカズラなどでは、いったんは寄生するものの、やせ細って萎れ、枯れるか若しくは宿主の成長により引きちぎられてしまう。ちぎられはしないが、ムクノキやイヌマキもうまく食い込めないよう。ヤマグワはある程度は保つが、ジリ貧。タケ類もまったくダメ。キソケイは、なぜか巻きつく反応を見せなかった。


2006カジイチゴとネナシカズラ1 2006カジイチゴとネナシカズラ2 2006カジイチゴとネナシカズラ3 宿主として最適なもののひとつはカジイチゴ。
成長がよく、図体が大きい。苦手なガガイモやクワのような乳液もなく、蔓先のように成長が早すぎもしない。木本に分類されるとはいえ、今年枝は固くない。こんなところが、ネナシカズラに適するのではないかと想像。

2006年8月半ばの惨状。


シソとネナシカズラ そのほか、センダングサやイノコヅチ、シソも最適な部類。茎がしっかりしつつ柔らかめなのがいいのかもしれない。安定した宿主にはなりえないが、カタバミのように固まって繁茂する柔らかい草もいい。


カラムシとネナシカズラ1 カラムシとネナシカズラ2 コバノランタナやカラムシもなかなか。ただし多少の反撃はあるので、勢いに乗って次々に若芽を襲う形で茂っていく。ススキには絡めるが、得られる栄養が少ないのか成長がほとんどない。


トウネズミモチとネナシカズラ イヌビワとネナシカズラ 木本では、ヒサカキ、トウネズミモチあたりは比較的容易に食われる。
クサギもかなり好む。ただ、葉柄に着くと、黄葉させ落葉してしまうので、落ちる前に乗り換えが必要。イヌビワも食いやすいが、これは反撃に遭うので、カラムシ同様やられる前に移るのが生き延る条件。


出会っては戦い、戦利品をもって成長していくが、盛夏を過ぎたあたりから様子が変わる。敵を食うのではなく、自らを高みに置くべく絡んでいく。歯が立たないノブドウにも絡むようになる。やがてあちこちから枝を出し、数cmの短い枝に小さな白い粒をたくさん着けるようになる。これが蕾。そして開花。

冬には、アサガオを小さくしたような実が生り、中にはこれまたアサガオの縮小版のようなタネを宿す。

 

先日はMAX IIでPWMを構成し、LEDをSIN波ドライブしたが、あのハードウェアが必須というわけではない。MSX本体だけで見られるよう、内蔵のLED(CAPS)を同様に光らせてみた。

後に示す10行足らずのBASICプログラムを使う。速度的にBASICオンリーではさすがに無理なので、PWMの部分のみマシン語で動作させている。多少点滅して見えるのは、BASICでサインなどの計算しているため。すべてマシン語で書けば、ハードウェアで作られたものと見分けがつかないレベルにすることは可能。


行110の、D$に入れられる文字列がマシン語そのもの。文字列領域に保存される。行120-130で実行アドレスを設定。行140以降が点灯ループ。
行150は、サインの計算結果をマシン語ルーチンに与えるとともに、MAX IIのI/Oにも渡している。例のハードウェアがあれば、そちらも一緒に動く。USR関数へ渡す値を¥1しているのは、整数型で渡す必要があるため。
行170でキー入力を調べ、何も入力がなければ点灯を繰り返す。行180では、CAPSの状態をシステムワークエリアから得て、LEDを適正な状態に戻す。

BASICのリストは以下の通り。なお、ここで全角で表している部分は、実際はすべて半角。

100 'save"PWM.bas",a
110 D$="も##> ゆなfッえo( >,モォ% ん>-モォe% んちむ= とろノ@@@@@@@@@@(な"
120 A=VARPTR(D$)+1
130 DEF USR=PEEK(A)+PEEK(A+1)*256
140 FOR I=0 TO ATN(1)*4*2 STEP .1
150 OUT 0,USR(((SIN(I)*.5+.5)^2*256)¥1)
160 NEXT
170 A$=INKEY$:IF A$="" THEN 140
180 OUT &HAB,-(PEEK(&HFCAB)=0)+6*2

MSX_PWM.zip ……BASICおよびマシン語のソース


MSXturboRの高速モードで、例の起動動作の半分程度の速度。Z80モード(およびMSX2+以前の機種)では、SIN計算に時間がかかり、ただの点滅に見えてしまう。Z80でそれっぽく見せるには、DEFINT A-Zですべて整数扱いを宣言し、配列変数に予めSIN計算結果を入れておき、それを参照するように変更。これでかなり近い動作になる。
ちなみに、ATN(1)*4*2は2πのことで、STEP .1なので、62個の配列に計算しておけば同じ精度になる。

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