12月も半ばになると、庭のロウバイがちらほら咲き始める。黄色い半透明の花弁に水滴が映る。この花は逆光で見るべき。
すぐ隣に、赤味の無いソシンロウバイ(素心蝋梅)もあるが、咲くのはもう少し先。
蝋細工のような梅に似た花であるところから「蝋梅」、という話が常識になっている。花だけ見れば、あまりウメに似ているとは思えないが、枝に直に着く蕾のほころびかけた姿、寒風の中でけなげに咲き漂わせる芳香、そんなところから連想したのかもしれない。
蝋細工の花は見たことがないが、ここまで繊細な表現ができるものなら、一度お目にかかりたい。
年末年始にはちょうど見ごろ……になるはずだが、実際には咲いたそばからヒヨドリに食われてしまう。蜜が目的と思われ、ちぎってはポイ、ちぎってはポイ。枝に刺したミカンでもそうだが、実にぞんざい。少しはメジロを見習ってほしいもの。
置いていく土産は、ムクノキ、エノキ、トウネズミモチ。もう少し変わったものを頼む。
since 2007.8 by K-ichi
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