今夕。見かけ上、金星と木星、月が接近した。いわゆるスマイリー :) にはあまりに苦しい構図だが、実物を眺めていると微笑む顔にも見えてくる。
惑星や月の見かけの接近はそう珍しくはないが、いい機会ということでコンパクトデジカメで撮ってみる。
RICOH
Caplio R2で撮影。
502万画素なので、RGGBで1ピクセルとすれば125.5万ピクセル。1280×960がCCDの実力と思われる。おそらく画質は荒れるので、品質はノーマルとして、N1280モードを使う。
レンズのズームは、最大の22.2mm(135mm相当)。F4.8で絞りの任意設定機能はない。デジタルズームは、CCDの周辺部を捨てるだけなので使わない。
感度は最高のISO800に設定。露出は、オートでは1/2s程度になったが、月に合わせてもしょうがないので、長時間露光で最長の8sに設定。フラッシュは発光禁止。ピントは∞。
三脚は無し。丈夫な手すりに乗せて代わりにする。ただしシャッターを押す際にブレるので、タイマー若しくはインターバル撮影モードで、シャッターから手を放した状態で撮影に入る。
撮影後は、スキャナのおまけソフトで、暗部底上げと色味の調整、背景が荒れるが微光星を目立たせるためにアンシャープマスクをきつめに掛けた。コンポジット、ダーク演算、比較明合成など、環境と手間をかければキリがないが、簡易カメラ・コンデジで撮る以上簡易に済ます。
地球照や前景の木の枝、微光星を撮り込みつつ、月の昼は適度に押さえたい。相反する要求にワンショットで応えるのは無理だが、4s露出ぐらいがよかったかもしれない。
金星のすぐ左下が、いて座52番星、写真左上の歪な四角形が58(ω)、59、60、62番星。枝の中の輝星は、ゴミが街灯を反射したものと思われる。5~6等星あたりまでは、なんとか写っている感じ。
参考
・太陽・月と惑星の高精度な視位置
・月と太陽の位置推算 Ver1.37
・Sagittarius……適度に写った「いて座」の写真
・全天恒星図2000 誠文堂新光社
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