コレステロール、中でも悪玉と称されるLDLコレステロールは低いほうがいい、という定説がある。
今日の新聞に、コレステロールや中性脂肪は高い方が、脳卒中になりにくく、なっても予後も良い、そんな小さな記事があった。これは東海大の大櫛陽一氏が、日本脂質栄養学会誌に発表した。調べてみると、氏は数多くのメタボに関する新たな提言をしているようだ。
この詳細は不明だが、以前から脂質の値が高いほうが長生きできる、ようなことは言われている。たとえば2005年3月付のWebページでは、脂質の値は高めのほうが死亡率が低く、脳卒中やガンにもかかりにくい、という。これらの値を下げる過剰な治療は、リスクを高めるだけなので、特に中高年については実態に合った基準値を設けるべき、と。
ただし、若年者は低めがよく、またこれらの値だけに囚われるのもよくない。遺伝的な高コレステロール血症の場合、脳梗塞、心筋梗塞の罹患歴がある場合、高い値が続いたうえに高血圧、糖尿病、喫煙などの要因がある場合などは、総合的に考える必要がある。
結局、何事もほどほどに、か。
デブはメタボ(成人病)に罹りやすいから早死にする、とされる。
少し前の6月ごろに、ちょい太りぎみが一番長生きという厚労省の研究結果が発表された。本家ではその記事が見当たらないが、ネット上では読売の記事などが読める。40歳をBMIで分け、平均余命を計算すると、やや太り気味が一番長いという。ただし、医療費は太いほどかかる。
反応したブログも多く、素直に受け入れるものが多い中、御用新聞、御用学者の報道の裏を読もうとするものもある。
怪我をしたら赤チンを塗って乾かせ。湿っていると膿む、と教わってきた。
今でこそそれ用の絆創膏(2004.3発売)を普通に見かけるが、かつては消毒をして乾かすのが常識だった。
日経メディカルオンラインメール(2002.11)で紹介されていた新しい創傷治療のページによれば、消毒はダメ、ガーゼもダメ、乾燥は禁忌。ともかく洗って雑菌や異物を取り除き、密閉して湿潤を保て、とのこと。
今までとかなり異なる言い分で面食らったが、説明を読むと納得がいく。消毒は細胞の再生を妨げる。乾燥も同じ。組織培養を考えれば当然のこと。ガーゼを貼ったり剥がしたりすれば、せっかく再生してきた組織を荒らす。痛みも伴う。膿むのは繁殖した雑菌と体との戦いの結果であるから、ともかく洗って清潔に滅菌状態を保て。ただし完全に無菌でなくても、体には抵抗する力がある、など。
期待の治療法ではあるが、かの絆創膏は結構な値段がする。1枚あたり100円前後と、PBのカットバンひと箱に相当する。数日貼りっぱなしで使うとはいえ、ちょっと高い。PBを見かけないのは、法的な縛りでもあるのだろうか。
since 2007.8 by K-ichi
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