昨秋の被災以降、通行止め解除の報がない。目安にも何もならない「当分の間」っていつまでだよ……野鳥の森でキノコでも探そうか、電子工作でもしながら引き篭もろうか……などと逡巡しているところに左記の一報。
7月19日の完工予定だったが、開通は8月7日まで延びた模様。崩れていた法面は、吹付け補強が施されている。とりあえず、麻布山登山口までは車で行けるようになった。
朝の山住峠こそ21℃だったが、下界は35℃クラスの猛暑。山の上もやはり暑い。
登山口ではヤマビルが数匹。ハエ、アブといった羽虫は常につきまとう。ヒヨドリバナはまだ咲かず、アサギマダラは2羽いたのみ。登山道とスーパー林道で、子熊を見かけたのが収穫か。これは初見。
晴れてはいるものの見通しは悪い。前黒まで足を伸ばしてみたが、戸中川支流・中俣沢の深層崩壊が眺められた程度。中央アルプスも御岳も恵那も、浜名湖も何も見えなかった。
やはり、芽吹きもそこそこで見通しが利き、穏やかながら冬の気配も残る、それでいてうんと日が長いゴールデンウィークがベスト、とつくづく思う。
この山塊には、ニガイチゴが多い。ついでクマイチゴ、モミジイチゴもよく生える。ニガイチゴには、まだ生っている個体が残っていた。
ここまで山奥ならミヤマニガイチゴでもよさそうだが、中裂片は太く、側脈も10あるかどうか微妙なところ。ぱっと見ではミヤマには見えない。複数花(果)着かないことも多い。
バライチゴは、麻布山登山口の東屋脇、麻布山~前黒法師山間の鞍部、およびコガネ沢林道の一部など、限られた部分でのみ見られていた。
あらためて歩いてみると、今は登山道のあちこちにある。とくに山頂禿部にはかなりの個体がある。分布を広げている最中なのかもしれない。
スーパー林道の法面日当たりには、エビガライチゴが多い。今がちょうど盛りで、若実から完熟果まで揃っていた。
復路、最初の東屋(ヒメシャラ)から西尾根を下ってスーパー林道へ下りる。舗装路をさらに下って現場に向かう。
だいぶ手前から、雨水止めと思われる堰が設けられている。
山中には不釣合いな、KOBELCOのホイールクレーンがいる。
工期は、令和元年10月10日まで。
周辺の小規模崩落の片付けなどにひと月みても、今年中には通れるようになるかもしれない。10号がおとなしく去ってくれれば、だが。
その先には、住友建機の油圧ショベル。
そして、現場。
櫓まで組んである。大袈裟になってきた。
昨秋の様子。
今夏の現況。全部落ちてる。
櫓の向こう側がこれ。
工事杭。
カモシカ館北の土砂崩れでは、同じ表記内容で「1号箇所」とあった。施工業者は別。
せっかくなので、櫓の上から撮らせてもらう。
墨出し(?)をしてあるようなので、何らかの壁を積むんだろう。
帰りしな振り返ると、さらに奥の麻布6号橋でも工事をしていた模様。
昨年見た際も、底の土砂がえぐられて法面も落ちそうだと気になっていたが、やはり補修工事が行われているらしい。
全部片付けての再開通となると、今年中は無理なのかな……
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