since 2007.8 by K-ichi

なんだか見よい気がしたので、前例に倣ったフォーマットで書いてみる。

先月24日。コガネ沢林道(門桁林道)へ行ってみた。
この林道は、天竜スーパー林道の麻布山登山口に起点がある。以下の地図の「S59起点」がその場所。麻布山登山道の東の山腹をはしり、やがてコガネ沢に沿うように北上する。
入ってまもなくのところで大崩落しているが、Googleマップによれば全長4.2km、1時間24分とのこと。なんとかこのうち、3/4程度までは行くことができた。

なお地図は、「麻布山へ別ルートで登る」記事から間借りしている。
画像合成にはMS-ICE、地図作成にはカシミール3D、フォントにあずきフォントを使用している。



おなじみの入口の広場。
ストリートビューは、現在ここまでしかない。

山住神社側から撮っている。白い車の右にあるのが、野鳥の森・ウグイスの門。門桁山方向に山道が続く。お尻の見える、黒い名古屋ナンバーの向こうが、コガネ沢林道の入口。橙のバリケード脇が、麻布山登山口。
東屋をぐるっと回って舗装路を下れば、水窪ダムへ向かう。夏まで通行止めだったが、現在は通れる



ゲート脇(起点看板裏)には、林道の建設碑もある。
見た範囲では、昭和59年、61年、63年の3回に分けて建造されているらしい。




この時期はアサギマダラがいっぱい。ヒヨドリバナとのコラボは定番。
10匹以上確認したが、羽に記入のあるものは見当たらなかった。



初めのうちは具合のいいダート道。0.5kmほど歩くと大崩落がある。2013年にも見ているが、いまだ手付かずの様子。
でも、ちょっと雰囲気は変わった。土砂がさらに崩れて、擁壁の残骸を埋めてしまったよう。さらには、向こう岸の絶壁が、絶壁でなくなっている。

2013年



2017年



0.5kmポスト。
渡る手助けにはならないけれど、トラロープが渡してある。土砂が崩れたおかげで、歩けるだけのスペースも生まれている。

でもやはり、足がすくむ。
いざというときはトラロープ、いざというときはトラロープ、いざと……



……渡った。

トラロープより上に踏み跡があったのでそれに倣い、一歩ずつ踏み固めながら、3点4点歩行で進む。
全体の傾斜に比べれば砂礫部分は緩くなるが、とはいえ45°を越えた部分もあったと思う。



1段下の擁壁の残骸には、平成12年度、災害復旧事業……などという銘板が埋め込まれていた。2013年にあの状態ということは、この大工事も10年で崩壊。
すぐ先にデカいH鋼が1本転がしてあったが、この法面は橋を掛けて受け流さないと、同じことを繰り返す気がする。
ちなみに、2007年冬の時点では健在であった模様(祐嶋繁一氏の記事)。4枚目の写真に整然とした様子が写っている。

渡った先の山側岩場から、尾根へ登れそうな箇所があった。ただし、登った先は藪。
林道自体は、一応その名残りを残している。






1.0kmポスト。
ここは登りやすそう。尾根までも50mあるかないか。もっとも標高差がない取付きなので、大崩落を迂回して林道を歩くにはお勧め。



1.1km地点。
ところどころの崩壊場からは景色も見える。

消え入りそうなのは京丸山。その手前、中央のピークは、伊老沢へ下る1301標高点。
門桁川(気田川)を手前へ超えた伐採植林地は、都沢散策で出会った2人組らの成果だろう。この林道0.2kmのカーブから、下る尾根道がある。




1.2kmの尾根カーブ。
林道歩きでときどき見かける、白テープ巻き。地頭方2946国有林分収育林契約分収林、などと看板に書かれている。

ここも尾根に取付きやすい。地形図を見ると緩めの枝尾根で、標高差も60mぐらい。ただし、見上げると藪っぽい。



分収林の看板には、「旧軌道敷跡」なる記述がある。
これは森林鉄道か? とするとあのレールや車輪の主のことかもしれない。

当時調べたネット情報によれば、気田森林鉄道は「都沢の分岐まで」とあった。これは「門桁川(気田川)~都沢分岐」と思っていたが、さらに上流の「門桁川(気田川、看板では都沢)~コガネ沢分岐」のことなのかもしれない。
管理者によって河川の呼称が異なるので混乱する。



1.4km付近には、唯一のコンクリ舗装がある。
ケンチブロック積み、ジャカゴ積みの上にコンクリート舗装路。

崩壊地で開けているが、当たり障りのない東の山並みが見えるのみで残念。



それを過ぎると、ケヤマハンノキの藪を掻き分けることが多くなる。道いっぱいにケヤマハンノキ。1.5kmポストもその真っ只中。
このあたりからは、山側法面が緩くなり、どこでも尾根へ取り付ける感じ。



ミヤマニガイチゴになるんだろうか。

3深裂し、中央の裂片が特に長く、側脈も10程度ある。一方で、シラビソ高原の先鋭的なT字型のものとは異なり、中央裂片はふっくらしている。神坂峠でもこんな感じだった。
個人的には、ニガイチゴの山地型、あたりに定義したいが、識者の見解も聞いてみたいところ。



1.7km付近の尾根端「大展望」。
こんな廃道状態の中にあってトラロープで囲ってある。危険な雰囲気。



その尾根端を回りこんだところ。
荒れてはいるが普通に歩ける。ただし、躓くなどしてこのブロック壁から落ちたらすべてが終わる。

麻布山登山道のヒメシャラ小屋から、東へ尾根を下るとここへ出る。この南北の谷筋は、緩く林道につながっているので迂回したほうがいい。

2013年に都沢林道を歩いて撮った1枚目のパノラマ写真。左端の「1244東 尾根先」云々書いてあるところがココ。



「大展望」よりの景色。
バラ谷の頭、房小山など門桁川対岸の山脈、麓を走る都沢林道、パノラマ撮影した広場、引き返した土砂崩れなどが見える。




2.0kmポスト。
「大展望」北側の谷筋。ちょっとした登山口な雰囲気。取付けば左よりに道っぽいものがついているので、尾根へ乗ってヒメシャラ東屋方面へ行くのだろう。



2.1km付近の建設碑。
昭和61年度/門桁(コガネ沢)林道/新設工事起点/正光建設(株)/気田営林署、とある。



日あたりか土壌か。2kmを越えたころからススキ系を掻き分けることが多くなる。

2.2km付近。緩い斜面が林道まで下りている。
麻布山登山道1298標高点から、東南東に延びる尾根端の南側。ゆるゆる200mほど登ると尾根道に着く。

写真中央に、明日あたり食べごろのカラカサタケが生えている。



2.3kmあたりで尾根端を周るが、よくある下る尾根道は無かった。1.7kmの「大展望」でも見ていない。
0.2km、0.8km、1.1km付近のカーブにはある。

2.5kmポストは、また藪の中。



そのすぐ先で、藪越しに麻布山の禿が見えた。



2.6km付近に、昭和63年度の建設碑。尾根道にある1298標高点の真東になる。
林道がどんどん自然に還っていく中で、碑とその周囲だけは「気」の力だけで残っている感じ。



碑の先の谷筋過ぎ、2.7km付近で道が埋まる。
谷側は深く、砂礫も40°ぐらいありそう。諦めかけたが、礫が比較的崩れにくく、土砂の真ん中で耐えている枯れ木のおかげもあってクリアできた。

この山手の暗がりには、バライチゴが群生していた。
この林道ではニガイチゴが圧倒的、エビガライチゴとモミジイチゴが点在し、バライチゴはここだけにある。いつものメンバーであるクマイチゴはいなかった。



クリア後、振り返る。もう林道の体を成してない。近々、通れなくなりそう。
木々にだらだらと枝垂れる蔓は、マタタビ、サルナシ類。



前を向くと「大展望2」。

大展望とは書いたが、まぁそれなり。
麻布山の禿~前黒法師山、その南方の枝尾根群。そしてその向こうに、わずかにバラ谷の頭が覗く。麓の水脈はコガネ沢に入っているので、見えるのはそれだけ。
都沢の崩壊地も、植林が邪魔でよく見えない。



ケヤマハンノキの密林を抜け、2.8km付近の丸い谷筋では、カツラが甘い香りを漂わせている。
その先ではまた埋まる。



このあたりが3.0kmと思われるが、ポストは見なかった。どこぞに落ちたのだろう。

なんだか湿っぽくなってきた。
道はないが、コガネ沢までは150mほどしかない。



とか思っていたら、ヌタ場。



3.0kmのひとつ奥の谷筋。
また……もうゲップが出る。



上の写真にも写っている、ドラム缶カーブミラー。なぜかグリル網と餅焼き網が置いてあった。



枝の間から、次の尾根カーブが見える。コンクリ舗装のような、ガッチリした補強。



その先ではまた崩落。
今度はちょっと規模が大きめ。谷底まで続いている。徐々に条件が厳しくなり、試されているかのよう。でも、⌒状に踏み跡もあり、なんとかなるかな……

……と思ったのだが、その手前が通過できなかった。
ブロック積み擁壁の手前の斜面。踏み跡はあるものの、えらく急で掴まるものが何も無い。すぐ先も崩れているので、高巻くならだいぶ登る必要がある。

時間も時間だったのでここまでとした。
林道起点より約3.2kmの「折返し」地点。



地図を見ると、ここを回れば概ねまっすぐに北上。終点まで1kmほどになる。
ただ、空中写真を見ると崩れまくり。おそらくは、すぐ引き返すことになったはず。

2013年の2枚目のパノラマ写真左端に、だらだら崩れた箇所が写っているが、このカーブを曲がった200m先、3.5km付近になる。
画像中の「Unnamed Road」の地点が、冒頭地図の一番奥のポイント「折返し」になる。



とりあえず無事に帰ってこられたが、復路での0.5km大崩落通過が異様に怖かった。来た道を帰るだけなのだが、途中で歩が止まってしまう。引き返して尾根へ登ろうかと思ったほど。
利き手と斜面の向きとの関連など、人間科学的な何かがあるのかもしれない。

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