- トゲナシキイチゴ
- トゲナシイチゴ
- マナヅルイチゴ
- マナズルキイチゴ
- ヤブアワイチゴ
- オオトゲナシイチゴ
思いっ切り別名を持つキイチゴがある。これらはすべて、カジイチゴとモミジイチゴの雑種。トゲナシキイチゴはモミジイチゴ×カジイチゴ、他はカジイチゴ×モミジイチゴとされる。正しい表記法は知らないが、聞いたところによれば「母×父」らしいので、ここではトゲナシイチゴとする。
今年3月末、カジイチゴにモミジイチゴを交配させてみた。
朝一で、花弁がほころびかけたカジイチゴの花の、花弁と雄蕊をすべてむしり取る。雌蕊へモミジイチゴの花粉をまぶす。袋がけなどの保護はせず、裸のまま。
花弁まで除去するのは、虫を呼び込む目印になりそうなのと、作業の邪魔になるため。また、花粉を取ったモミジイチゴの花をそのまま被せておけば、袋がけ保護の代わりになったかもしれない。
2花施術し2花とも結実。見た目はごく普通のカジイチゴの実になった。収穫までに1果と2/3は鳥害に遭ってしまった。5月半ば、残った1/3果より33粒採取。ゼリー質をきれいに取り除き6月頭に播種。半月後には、およそ半数が発芽。モミジイチゴは基本的に翌春、カジイチゴは即発芽するので、母方の特徴を引き継いでいる。
7月8日
発芽3週間。本葉がだいぶ出てくる。
播種後、種の流出防止、雑草の防止、遮光などのために網戸を被せてあったが、このころに直射日光下に出す。
鉢は7号平鉢。
このころはまだ、どのキイチゴも似たような姿。大きさや毛深さの特徴のある場合は判るが、これはカジイチゴのそれと区別不可能。
8月15日
発芽2ヶ月。特徴が見えてくる。一番下などは、葉が長くカジイチゴではなさそうに見える。右上のごちゃごちゃしたあたりは微妙。
左の株の葉柄の色がやや気になる。
9月2日
発芽2ヶ月半。ここ半月でかなり成長した。どの株もカジイチゴではないことがはっきり判る。むしろモミジイチゴに似ている。
懸念していた左の株、やはり葉柄の色がおかしい。ニガイチゴとの自然交雑か。ニガイチゴの鉢の隣に置いてあるので、種がこぼれたのかもしれない。
下の株の拡大。
カジイチゴなら掌状に切れ込みそうだが、モミジイチゴのように羽状に切れ込んでいる。
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