春に芽吹き前に行った野鳥の森へ、昨日再び行ってみた。同じように水窪ダムから天竜スーパー林道へ。
ロックフィルダムの水窪ダムには、「ロック」の隙間からフジアザミが生える。ちょうど開花し始め。クマバチ様の大振りなハチが、せっせと潜っては蜜を集めている。
スーパー林道の水窪地域では、この迫力のあるアザミがあちこちで見られる。一度、この大きな葉をサラダか何かで食べてみたいのだが、今回はなんとなく見送り。
ここのところ雨が少なく、うちの庭木も萎れるほど。北遠も同様のようで、写真奥の方、ダム湖岸には地肌が見える。取水口も水面上に出てしまっていた。
マタタビやサンカクヅルなどを見ながらスーパー林道を上る。どれもまだ青い。トチノキも、ひとつふたつ実が落ち始めたところ。再来週のシルバーウィークあたりは、ちょうど熟れ頃かもしれない。
軽い失意とともに、待ち合わせのヤマガラの門へ。
野鳥の森へ入っていくが、木々に葉が茂っているだけで、鳥のさえずりはほとんどなく。羽虫だけはにぎやか。足元の腐植には、小さな紫色のキノコが点々。
しばらく進みふと見ると、道から少し離れた大きな倒木の下に、なにやらオレンジ色が。
触ってみると、しっとり湿って弾力がある。ちぎろうとすると抵抗感があって、やや繊維質気味に裂ける。歯応えのあるカニカマを連想するが、味はなく、香りはごく普通の菌臭。
食用になるマスタケらしい。
案内看板には「太平洋が見える」などとあるが、たいした眺望はない。
大振りのブナがたくさん生えているが、実が落ちていない。位置的に見えないだけか生らなかったのかは不明だが、別の昨年はもりもり生っていた木にも見当たらなかった。今年は絶不作なのかも。わずかに落ちているものを拾ってはみたが、やはり粃ばかり。ブナは、まともなドングリを拾えたためしがない。
ブナの枯れ木にウスヒラタケ(食)が群生していたが、バクサレ状態。さきいかを1ヶ月寝かせたような悪臭。つつくとまた羽虫。
ヒメシャラの株元にまとまって生えていた、ささくれキノコ。
マツだけでなく広葉樹にも生えるとも聞く、先日覚えたマツオウジ(食)か、とも思ったが、これはツチスギタケ(毒)のよう。カサは6cm、柄は10cmほどと小ぶりで、ヒダにささくれがまったくない。またマツオウジは生きた木には生えない。
ブナの銘板がかかった立ち枯れの木に、白い透明感のある小振りなキノコが。点々と、しかし樹上高くまでずっと生えている。カサはかなり粘性があり、ヒダはぐにゃぐにゃと特徴的。ヌメリツバタケモドキ(食)のよう。透明感のある見た目と、プルプルの食感を味わうキノコという。
暗がりで白い小さなキノコのせいか、ピントが合ってない写真ばかり。
日が暮れてくると霧が走り出し、雲の中に入ったよう。見通しは悪くなり、風もあってシャツ1枚では寒くて耐えられない。
そそくさと帰途に着いた。少し下って雲を抜けた、山住峠の掲示板は19℃の表示。
since 2007.8 by K-ichi
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