since 2007.8 by K-ichi

2008年には立須で見え2010年には帯食のまま秋葉山で見える予定だったパール富士。18.6年周期の見られない期間が、ようやく終わりつつある。
この周期については、国立天文台の解説ページ(暦Wiki月の出入り方位月の公転運動/最北と最南)が解りやすい。

ようやく北に寄ってきてくれたとはいえ、浜松で見るにはまだ竜頭山まで出向かなければならない。しかも季節は冬。う~む……とりあえず、先月、今月とトライしてみた。


2017/12/5 カシバードでの予測
2017年12月5日。

この日は18時半過ぎに昇ってくる。日の入りは16時半過ぎなので真っ暗な中。
秋葉山から向かったスーパー林道には、ほとんど積雪は無かったが、避難小屋、中央駐車場には積もっていた。しかし、えらく寒い。

最近は山頂やアンテナ東側も伐採され、富士山が見えるようになった。今回は、ダイヤモンド富士も見た東屋(竜頭山展望台)から眺めることとした。
山頂は、午後3時過ぎで-1℃。日が陰るとぐんぐん下がる。遮るものは無く、強風の吹きっ晒しの中。
昼間はよく晴れ、富士山もよく見える。ところが日が傾くと、大量の雲が流れてきた。まさに怪しい雲行き。

結局、雲間から僅かに覗いただけに終わった。

靴先が痛い。手の感覚が無い。ひたすら寒い。温度計は-4.5℃。
メインのカメラも10枚余撮ったら事切れた。少し使って、時間まで待機させていただけなのに。
わずかに撮れたそれも、ピントが合ってない。ズームもし忘れた。もう何から何までダメダメ。

以下は、CaplioR2で135mm相当、5秒インターバルで撮り、それを映像化したもの。


2017/12/5 パール富士@竜頭山東屋 (あずきフォント使用)




かなり萎える結果に終わったが、まだチャンスはある。次は年明け2日。その月末も見えるが、昼間の月の出では格好よくない。
ついでに言えば、2日は昨今流行の「スーパームーン」でもある。そうだ、スーパーパール富士、とでも呼ぶことにしよう。都合よく正月で休みでもある。
しかしスーパー林道は冬季通行止め……歩く、か。


2018/1/2 カシバードでの予測
2018年1月2日。

とある用事ということで、福沢林道から登ることにした。麓からでは15kmあるが、車でもある程度は登れるはず。標高差は大きいが、時間はたっぷりある。
ほかのルート候補としては、秋葉山第2駐車場からも考えた。こちらも15kmほどだが、標高差はだいぶ少ない。積雪もあまりないはず。ただしすぐにゲートなので、間違いなく15km歩く。
悩ましい選択ではあったが、車で登れる運にかけることにした。

先月の反省から、下半身3枚、上半身は5枚着て、靴下2枚重ねに軍手もはめていく。さすがに登りでは、ダウンジャケットは脱いだ。
山頂はやはり氷点下。そして暴風。これだけ着ていても、隙間があると寒い。

枝林道からスーパー林道へ、そして登山にかかる。巻き上がる雪が粉雪状。靴が雪に埋まっても濡れない。雪が吹き飛ばされた路面も乾いている。
積雪の表面には風紋ができ、吹き溜まるそこは砂丘のよう。温暖な平地住民の感覚からすると、積雪というより「白い中田島砂丘」。

時間があったので山頂付近からあちこち眺めたのだが、ラクダ山脇あたりのスーパー林道は黒々としていた。前回同様、竜頭以南の道は、さほど積もってなかったのかもしれない。


アスファルト登山道の風紋

アスファルト登山道の雪丘

山頂手前、アンテナ脇

竜頭山山頂

東屋で機材セット完了

1枚も撮らず、満充電のまま機材セット完了。直前に電源を入れ、いざ撮りはじめるが、いきなりのバッテリ切れ表示。
撮影ペースを落とすと、ひと目盛りは戻った。イケるところまで行け、と撮り続けると、170枚(RAWを入れれば倍のファイル数)撮っても落ちることはなかった。
帰宅後に部屋で電源を入れてみると満充電状態。EX-10の付属の純正バッテリなのだが、-3℃でのインジケータ表示は当てにならない。

相変わらず何やかんやあったものの、今回は拝むことはできた。
せわしなく撮影を続けつつも、富士山のてっぺんからでっかい満月が昇ってくるのは、なかなかのひとときだった。

CaplioR2およびEX-10で、自動/手動インターバル撮影を行い、映像化した。EX-10での拡大撮影には、こないだ完成したデジファミスコを使っている。
ツールはAviUtl。フォントにはあずきフォントを使用。カシミール3Dの予測より4秒ほど早かったが、この厳寒の重い空気なら、気差も大きくなろうというもの。


2018/1/2 スーパーパール富士@竜頭山東屋

0 件のコメント:

コメントを投稿

.

関連記事


この記事へのリンク by 関連記事、被リンク記事をリストアップする」記事

ブログ アーカイブ