ウェブアルバムでは、アップロードされた画像は、適当な画質、サイズに変換される。Bloggerからアップロードした経験の範囲で言えば、1600px以上のものは1600pxに縮小される。画質も、BMPやJPEGは、適当な圧縮率のJPEGに変換される。
PCを入れ替えて勝手が変わったこともあり、また容量が増えて余裕ができたこともあり、最近はPNGやBMPをそのままアップロードすることがある。特別こだわらない写真なら、適切に扱ってくれるだろうという他人任せのこころ。ところが、かたや300KB、かたや3MBなどと、バランスの悪い状況になってしまった。
閲覧するのにも影響がでかねないので、ウェブアルバムのサーバ側の処理状況をざっくり調べてみた。
画像のアップロードの方法は、Blogger上からする以外にも、PC上のPicasaツールからや、Picasaウェブアルバムサイトで直に行う、などがある。またその方法の違いのほかに、Google+への登録の有無によって、ウェブアルバム上での扱いが異なる、などという話も聞く。
Bloggerで使うための実験なので、Bloggerからのアップロードで行う。また、Google+には登録していない。というか、そのプラスとやらが何者かを知らない。
使用する画像ファイルは、先の登山ルート画像を、1600×800ピクセルにトリミングしたもの。高低差などをあらわす滑らかな陰影部分と、等高線やルートのべた塗り的な要素を含む。
もともとPNGで保存してあったので、BMPとPNGとでの画質の差はない。このファイルをすべての元ファイルとしている。
表中、PとあるのはMS-Paintで、BとあるのはBTJ32で保存した。
BTJ32は、Win95/98用を謳う古いソフトだが、シンプルで使い勝手がいい。Win95 OSR2.1 / WinXP HEでの使用経験がある。Win7 Pro 64bitでも問題なく動く。
インストール時、デフォルトでは「C:¥Program Files¥BTJ32」にアクセスを試みて失敗するので、アクセス権など縛りのない適当なデータフォルダを指定しなおす。Susieのプラグインが使えるが、とりあえずJPEG変換には必要ない。
なお、作者の紅月 燐火氏のサイトは、現在見当たらない。WebArchiveでも、旧サイトは2005年8月のものが最後になっている。
以下、結果を表にまとめてみた。
ファイル名および種類 | ツール | 元サイズ(bytes) | ピカサ上(bytes) | 備考 |
---|---|---|---|---|
1600x800.bmp | P | 3,840,054 | 405,396 | JPEGに変換される |
1600x800.gif | P | 764,230 | 764,230 | |
1600x800.png | P | 2,610,926 | 2,258,452 | ビットの深さが32から24に |
1600x800_msp.jpg | P | 794,157 | 794,157 | |
1600x800_100.jpg | B | 1,582,992 | 367,877 | 100%JPEG |
1600x800_99.jpg | B | 1,422,383 | 342,967 | 99%JPEG |
1600x800_96.jpg | B | 962,442 | 443,189 | 元サイズ1MB以下 |
1600x800_95.jpg | B | 867,719 | 449,932 | 元サイズ900KB以下 |
1600x800_94.jpg | B | 794,206 | 794,206 | 元サイズ800KB以下 |
1600x800_80.jpg | B | 397,118 | 397,118 | 80%JPEG |
1600x800_60.jpg | B | 241,283 | 241,283 | 60%JPEG |
1600x800_40.jpg | B | 173,787 | 173,787 | 40%JPEG |
1600x800_20.jpg | B | 103,458 | 103,458 | 20%JPEG |
表中、ピンク背景がウェブアルバムで変換されなかったもの。
PNGは、ビットの深さが32bitから24bitに変わり、ファイルサイズも変化している。ただし、そもそもが複数のアルゴリズムを持つ(=ツールによってファイルサイズは一定でない)可逆圧縮方式であり、画質劣化も見られなかったので、変化無しに含めた。
BMPはJPEGに変換されるが、URLに含まれる拡張子は変化しない。
GIFも変化しないが、これに容量の壁があるかどうかは調べてない。
現状では、おおむね800KBまでのJPEGは変換されないよう。それを超えると、80%JPEG程度に変換される。画質的には、等高線がほぼ確認できる程度。本来JPEGは図表向きではないので、現実的なレベルと思ってよさそう。
またJPEGは、100%画質であっても滲みや色の変化がある。ルートを示す赤線の色は、BMPとJPEGとでは異なる。JPEGは全体にくすんだ感じになる。
ウェブアルバム側の対応を考えると、ともかくハッキリクッキリな画像を上げたい場合にはPNG、一般的な写真なら1600px、800KBを上限としてJPEG、というところになりそう。
以前、フユイチゴの果実の表面が斑になる、と憤慨していた記事があった。CRTからLCDに移行したせいか、いま見るとよく判らないが、もともと130KB余のファイルが50KB余に圧縮されている。同じファイルを今アップロードしてみたところ、元のサイズのまま上げることができた。
当時のウェブアルバム容量は1GB。その他諸条件を2009年に記事にまとめたが、後にファイル数の緩和なども行われており、内部ではいろいろと変更が行われているよう。
現状800KBという閾値も、そのうち変わることは十分考えられる。
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