近日点通過直後に発表されたショッキングなニュース、「アイソン彗星(ISON、C/2012 S1)、蒸発」。
様子を眺めていたが、どうやら間違いなさそう。
今年は、パンスターズ彗星(Pan-STARRS、C/2011 L4)とともに、大彗星が2つも訪れるうれしい年になるはずだったが、ともにハズレになってしまった。
ESAおよびNASAにより運用されているSOHO衛星の画像で、在りし日のアイソン彗星を眺めてみる。
画像は、コロナを観測するLASCOと呼ぶもの。青い画像はLASCO C3、赤い画像はLASCO C2。写野は、前者が約16°、後者は約4°とのこと。抜けもあるが、12分に1枚ほどのペースで撮られている。
画像表示およびリンクは、SOHOのサイトに直接リンクさせている。
ちなみに画像データを探すには、オフィシャルサイトで、「data/archive」、「Search & Download Data」と辿れば、検索ページにいける。
Image TypeでLASCOなどを選択し、Resolutionで解像度を指定、Displayで表示形式を選ぶ。List(画像リンクリスト)か、Images(画像一覧およびzipファイルのダウンロード)か、Movie(パラパラアニメ)かを選べる。データの範囲は、日時範囲もしくは最新から指定枚数遡ったところまで、という指定ができる。最後にSearchボタンを押す。
近日点通過は11/28 18:34。日本時間の29日3時半ごろ。掩蔽部から出た前後、および十分離れた位置での画像を拾ってみた。したがって、画像間のインターバルは一定ではない。
ちなみに、C3画像の下方にある明るい星はアンタレス。さそり座の頭が写っている。ぼんやりとM4の存在も判る。
C2画像を見ると、太陽接近後マスクから出たその姿は、ふわっとした消え入りそうな繊細なものになり変わっている。C3の画像では、短いダストの尾のような形が2方向に見えるが、徐々に拡散。イオンの尾も出ない。光度が下がってくると、頭部に光点(=核)がないのがわかる。薄く暗くなりつつ、広いC3写野からも外れていった。
離角が取れたところで、数度に広がった残骸を撮る……のも難しいか。
サングレーザー仲間では、最近ではラヴジョイ彗星 (Lovejoy、C/2011 W3)があった。アイソン彗星以上に太陽に近づき、蒸発するだろうと思われていたが見事通過。通過直後は光る核のみの姿になったが、まもなく尾が生えだし、南半球へのクリスマスプレゼントになった。
検索ページで、2011-12-15~2011-12-16あたりを指定すると見られる。通過後の核の輝きがすごい。
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