ポンデローザはうな垂れるほど生り、そこに接いだレモンも色づき始めている。
キイチゴの多くは冬芽を作り、あるものは芽吹き、あるものは実りの季節を迎えている。
今年はフユイチゴ(Rubus buergeri)が豊作。
ミヤマフユイチゴ(R. hakonensis)とオオフユイチゴ(R. pseudosieboldii)は鉢植えで確保し、裏山にいくらでもあるフユイチゴは鉢置き場の下草になっている。これらは絡み合い、鉢植えの一部は逸出しているが気にしない。
ミヤマフユイチゴは、今までもそれなりに生っていた。一方で、オオフユイチゴは結実したことがなかったが、今年は1つだけ実が着いていた。未熟果の時に気づけなかったのが残念。
10粒にも満たない貧相なもの。3種が渾然一体となっている状態なので、雑種化したものかもしれない。
そのほかキイチゴの多くは冬芽を作り、葉を落としつつある。
クスノキの木陰で過ごしたハスノハイチゴ(R. peltatus)は、昨冬より調子がよさそう。今年は開花は達せられたが、来年こそは結実を見たい。
ラズベリー(R. idaeus ssp. idaeus)たちは、落葉しつつも秋果シーズンをまだ引きずる。
ファールゴールドは咲き、インディアンサマーは暗赤色の小ぶりな実を残している。
例によって、カジイチゴ(R. trifidus)は芽吹き始めているものがある。
ざっくり眺めると、どうも葉を早く落としたものは芽吹きが早いよう。日照だの気温だのではなく、葉があるかないかで芽吹きを決めているような気もする。
なお、今夏に芽生えたカジナワシロ(R. trifidus × R. parvifolius)は、やはりダメだった。
腰水で網戸養生下に置いたおかげか夏は越せたが、成長の兆しもなく、そのまま黒ずんで土に還ってしまった。
カジモミジ#1(R. trifidus × R. palmatus)F2は、いくらか生き残りがある。
【 和名、学名の出典等について 】
- 標準和名や学名は、基本的に「YList」ページを採用する。
- Ylistに掲載のないものは、 Wikipediaの「キイチゴ属」ページのものを使う。これには「※」を付す。
- 交雑種は、種レベルの扱いがあり特に著名と判断したものはそれを使う。それ以外は独自名を付す。和名は両親から「イチゴ」を取った合成名、学名は両親を「×」でつないで連名とする。いずれも母体を先頭にする。
- 例:カジイチゴ(R. trifidus)を母体にコジキイチゴ(R. sumatranus)の花粉を付けたもの → カジコジキ(R. trifidus × R. sumatranus)
- 雑種は、入手個体を「F1」とみなす。特に必要がなければ「F1」とは記載しない。その子は「F2」となる。たとえばファールゴールドの実生は、「ラズベリー・ファールゴールドF2」と記す。
- 同種が複数株ある場合は、和名の後に番号を付す。従前1株だったものは、それを#1とする。
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