since 2007.8 by K-ichi


いろいろ購入してみた
身近にはキムチと海苔ぐらいしか見当たらない韓国食材。一度、サムゲタン風スープなぞを作ったこともあったが、その程度。
韓ドラで定番の、トッポギやジャージャー麺ぐらいは試してみたく、即席ものを通販で取り寄せてみた。冷麺(ネンミョン、냉면)なども考えたが、きれいな鋏が無かったので今回は見送る。

アマゾンの「韓国村」というところで購入した。
この店、一物二価、一物三価の商品もあるので、安いリンクから購入するのがポイント。また、写真と実物とが異なるものもあるので、パッケージ目当ての場合は確認が必要。


● トッポギ(トッポッキ、떡볶이)
商品名:떡볶이 トッポギ/徳山物産


外観

裏面の説明

内容物

フライパンで煮る

2人前、できあがり
トッポギは、うるち米を搗いた棒状のトック(떡)を、甘辛味噌で炒めたもの。

トックは「餅」と訳されるが、いわゆる餅のような伸びや粘りは無い。多少のねちっこさはあるものの、比較的歯切れのよい棒状の団子。太さは1cm強、長さは6cm、1人前が9本。
味付けは甘辛味噌とされるが、ケチャップも感じる。スーパーのエビチリの、ちょっと辛め味噌風味。

韓ドラ「オ・ジャリョンが行く」では、チキントッポギなる商品の特許をめぐって事件になっていたが、このタレに唐揚げは合いそう。トックの愛想のなさを考えると、むしろいろいろ入れたい。
野菜等もバランスよく入れてごった煮にしてしまえば、これだけで一食まかなえそう。

トックはしっかり煮たい。28cmフライパンで作ったが、もう少し小ナベでヒタヒタにしてやりたい。
説明文などはすべて日本語。日本向け製品というより、もしかしたら日本製かも。


● ジャージャー麺(チャジャンミョン、자장면)
商品名:송가네 짜장면 宋家のジャジャンめん/GOSEI 五星コーポレーション


外観

裏面の説明

内容物

できあがり

混ぜてみた
麺に「どす黒いタレ」がかかっていて、箸でぐちゃぐちゃにかき混ぜてから、口の周りをタレだらけにしながら食べるアレ。
日本語も書かれているが、文字間違いなどもある、ちゃんとした韓国産。

生麺とタレのパウチが入っている。
麺の茹で時間は2分。タレも2分ほど温める。茹でた麺はいったん水洗いして、再び湯で温める。深皿に取り、タレをかけて完成。

麺は2mm強の太さで透明感がある。歯応えはあるが、表面はぬるぬる、タレと麺との境界が判らない。プリプリ感がなくコシが弱い。これが本来の麺ならばしかたないが……
タレはやはり黒っぽい。袋にあるような「きれいな具」はなく、色味の無い野菜の角切りと、丸っこい人造肉(?)が入っている。
野菜は、瓜系、芋系、ほか謎のものも。人造肉は、5~6mmの丸っこい形状。じゃきじゃきした歯応えで、ポンデギのよう。
スパイシーな香りがするが辛くはなく、甘目の肉味噌風。結構美味しい。

時間をおくと麺が塊になってしまうので、手早くかき混ぜていただきたい。

ちなみに本来は「자장면」と表記するが、最近になって「짜장면」も正式に認められた模様。
発音をカナで書くと、いずれも「チャジャンミョン」となる。


● かっぱえびせん(セウカン、새우깡)
商品名:매운 새우깡/농심


セウカン

セウカンの内容物
見ての通りの「かっぱえびせん」。あちらの辞書サイト、NAVER辞書で새우깡を引くと、「カッパえびせん」と出るぐらい。

日本のものと比べると、切片の角が立ってない、切れ込みが浅い、味のメリハリが弱い、そんなイメージ。香りも違う。不味くはないが、これはという特色もなく。
あの「辛ラーメン」の農心のこと。매운を謳うぐらいなので身構えていたが、拍子抜けするくらい辛くなかった。

袋表記はすべてハングルの現地版。


● インスタントラーメン
商品名:辛라면/농심
商品名:三養라면/삼양식품


インスタントラーメン(袋麺)

辛ラーメン、できあがり

三養ラーメン、途中経過
鍋で煮て、蓋で食う。定番のシーンであるインスタント麺は、辛ラーメンと三養ラーメンを試した。
袋表記はすべてハングルで、その和訳は別稿にまとめてある(辛ラーメン三養ラーメン)。

いずれも丸い形状の油揚げ麺。チキンラーメンっぽくも見えるが、普通のインスタント麺と同様、煮込む必要がある。
内容物の、麺、スープ、乾燥具材すべてを鍋に入れ、三養ラーメンは3分、辛ラーメンは4分半煮る。

辛ラーメンは、名前だけあって辛い。いつのまにか額に汗が浮かぶ。スープを飲むと、喉が痛い。
三養ラーメンも、それなりに辛い。ただ、旨味調味料が効いていて、「辛口の日本のインスタントラーメン」でも通りそう。
ともに粉末スープで、味噌系と思われる。具材は申し訳程度の乾燥物のみ。
麺は、辛ラーメンの方が太くしっかりしている。だてに4分半は要求しない。


● シッケ(シッケ、식혜)
商品名:비락식혜/paldo


シッケの沈殿物
ソシのテヨンが、CMのまね事をして撮っていたもの。

甘酒の上澄みを薄めて、砂糖を足したような味。香りは、ほのかに古い米。
甘酒のような固形分も入っていて、やや褐色がかる。食べると、柔らかいが口に残ってよろしくない。

甘米汁、rice punchなどとも書かれる。炊いた米を麦芽水で酵素分解して作る。
飲み比べサイトによれば、伝統シッケとは少し味が違うらしい。

韓国製だが、缶表記はほとんど日本語。日本向けの製品のよう。
paldoは八道と書くが、先日の通販の店とは関係ない。ヤクルトとの日韓合弁会社、韓国ヤクルトから分社した会社とのこと。


● すりおろし梨ジュース(カラマンドゥン…ぺ、갈아만든…배)
商品名:갈아만든…배 すりおろし梨ドリンク/해태


梨ジュース
某タカラのヒット商品、「リンゴすったー」を彷彿とさせる一品。JTにも梨ジュースがあるらしいが、前者の方を意識していそう。

香りは、ほのかに「すりおろしりんご」。味も薄め。林檎汁と梨汁とを比較すれば、そんな感じか。
他のすりおろし系と同様に、果肉のクラッシュも入っている。沈>浮>浮遊の比率で、石細胞もあり、梨らしい。

「すりりんご」には、熱を出して食べられないときに……のような思い出もあり、独特の食感や風味もある。それが例のヒット作には再現されていた。
梨を擂ることは通常ない。あぁ確かに梨っぽいね、という飲み物。
日本語表記が多いが、一部はハングル。諸元は日韓英、3言語で表記される。


● 蚕の佃煮(ポンデギ、번데기)
商品名:번데기/삼미


ポンデギとさんま缶

蓋を開ける

蛹の中身
シルクワームとあるように、お蚕様の蛹の佃煮。
「お金の化身」でつまんでいるシーンがあったぐらいで、ドラマでもあまりお目にかからない。

ヒタヒタの煮汁にたっぷりの蛹が入っている。臭いというほどでもないが、ちょっと埃っぽいような妙な臭いはある。
味付けは甘い醤油系。ちょうど手元にあった「さんま味付」缶に似ているが、もっとだいぶ薄い。うっすら汁に浮く程度の油分がある。
外見は褐色。蛹が干からびて潰れた状態。ほとんどは汁に沈んでいる。噛み切ると、中身は灰色系で何かしらの内臓構造物がある。歯ざわりは「じゃきじゃき」。
決して美味いものではないが、食べられなくはない。

味が薄いので、汁ごと鍋に取り、一味を振って煮詰め乾燥させてみた。
手で摘んで食えるのはいいが、思ったほど味は濃くならない。香りも歯ざわりもたいして変わらなかった。


● マッコリ(막걸리)
商品名:イードンマッコリ/E-DON


イードンマッコリ (にっこりマッコリ)
先日は生のマッコリを利いたが、加熱済みのものも試してみた。
箱の表記はすべて日本語。

生は消費期限が3ヶ月しかないが、殺菌済みのこちらは10ヶ月もある。紙パックで、炭酸分もない。
ほのかな酸味と甘み、かすかな米系の香りの濁り汁にアルコール。なんとも味気ない説明文になってしまうが、バランスはいい。
生の方が美味い、という声は聞くものの、こちらの方が安いし飲みやすいかもしれない。

パン作りなど、プラスαの楽しみはできないけれど。

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