すっかり姿を消していた、100均USBハブ。最近、ダイソーからまた売り出されたらしい。4ポート、USB2.0対応を謳いながら108円という破格。
ところがこれが、とんだバッタもんらしい。USB2.0対応だから繋ぐことはできるけど実際はUSB1.1ハブだったということで、掲示板ほか一部では騒ぎになっている。
じつは昨年夏、中華製USBハブを物色していた。
標準的な仕様は、USB2.0とか480Mbpsとかを謳う4ポートのもの。例によって、アマゾンやeBayを彷徨っていた。
結果から言ってしまえば、中華廉価品のハブは、USB2.0を謳ったUSB1.1ハブ(フルスピードハブ)である模様。
分かってやったなら詐欺まがいの悪徳さだが、ダイソーもこの手のを掴まされたクチなのではないかと想像している。
100均のUSBハブとしては、かつてはセリアからも販売されていた。こちらは小型で2ポートしかないが、内部には4ポート分の回路が入っていた。
それを知って駆けつけた2015年12月には、すでに店頭からは消えており、入手は叶わず。こちらは本物のハイスピードハブであるという記事が公開されている。
eBayで検索すると、意匠を凝らした商品が並ぶ。USB2.0、High-speed、480Mbpsなどの文言が踊る。
USB Device Tree Viewer(窓の杜)で眺めると、USB2.0 HUBを謳ったフルスピードハブだということが判る。
ちなみにUSB1.1ハブとしては、特に問題なく使えている。耐久性も互換性も問題ない。
ただ、中国製品は総じて作りが雑。初期不良率は高い。不良品をつかまされたら、堂々と良品交換を申し出たい。もちろん返送料は向こう持ち。たいていは返品不要で返金となる。
製造不良のことが多いので、上手くガワを開けて再ハンダしてやれば直ることもある。
USB2.0を謳いながらフルスピードというだけでも詐欺案件なのだが、本当の詐欺商品も出回っているらしい。
アマゾンにあるハブで、各ポート間を直結しただけ、というもの。外観はダイソーハブにそっくり。
レビューの分解写真を見ると、回路パターンだけを変更している。マスクはそのままなので、ICが載るはずだった場所は丸くぽっかり抜かれたまま。
アマゾンへ出品している糶取屋が被ることになるんだろうが、さすがにこれは酷い。電源専用、など謳えば文句も出ないのだろうが。
eBayでも同じみかけの商品が並んでいる。写真も説明もコピペばかりで手がかりは掴めないが、「Splitter」と入っているのは直結の可能性がある……のかな、などと想像する。
人柱になる気はない。
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