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静岡県内での最遠、最南でのダイヤモンド富士。去年に引き続きこの2025年も撮ることができた。

県内で最遠となると、西部から見る日の出になる。また距離を取ろうとすれば南に行かざるを得ず、最南というオマケも付いてくる。
県境で見通しの利くポイントを探し、夏至(=太陽が最も北)のタイミングで狙う、となるわけだが、如何せんこの時期は梅雨の真っ只中。見えるほうがおかしい。長年失敗続きだったが2019年、画像処理によって見えたらしいことが判った。去年はついに、1日だけクリアに撮れた。

今年のウインドウは、夏至の21日を挟んだ5日間。-55h~+41hとなる。夏至から61.5h離れるとダメということは2022年に判明している。
天気予報によれば、今年の夏至の週は晴れ続き。猛暑日を記録するなど季節はずれの天候で、あわよくば日々の動きまで追えるのではないかなどと目論んだが、結局見られたのは1日のみだった。
特に22日は、富士山自体はよく見えたものの、その向こうが曇って太陽が見えない、という惜しい状況だった。


ダイヤモンド富士@陣座峠(静岡県内、最遠、最南)


国交省ライブカメラ画像
左画像は、国交省のライブカメラ。日の出2時間後の様子。
見てのとおり笠雲がかかっている。薄かったのか、切れていたのか、ともかく日の出は見られた。

この日も他の日も、今年は風がなかった。
いつもは多かれ少なかれ西風が吹いて霧が峠を越えてくるのだが、無風もしくは極わずかな東風。ともかく蒸し暑く、そのくせ鏡筒には露が降りるという、例年にない天候だった。


動画の撮影はデジファミスコを使っている。
トミー・ファミスコ60Sにカシオ・EX-10というデジカメを組み合わせた、コリメート撮影システム。40mmアイピースを使って、望遠鏡側は10倍にしているので、カメラのf値を10倍すればいい。

EX-10の動画撮影では、静止画より撮影範囲が狭まるので、測っておくべきだったのだがやってなかった。撮像からしっかり測ってみたところ、画角(対角のみ考える)は0.837倍、焦点距離に換算すると1.195倍になることが判った。
つまり今まで、1120mmかもうちょっと、ぐらいに考えていた動画のfは1338mm相当だった。600mmとあるものは、717mmぐらいになる。
1000mm超えで200mm違ったところで大差はないものの、数字を謳う以上は考慮しておくべきだった。


この撮影地は県境の尾根上、採石場のてっぺんになる。
遠州砕石(株)が採石しているのだが、ちょうど2年前にミダックHDに買収されていたらしい。取得価格は4500万円ほど。
この下流にある管理型最終処分場(関連記事)の造成で出る残土を委託できる、などという話も出ているが、採石が終わればいずれはここもそれになるのだろう。

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