本日付日経新聞朝刊11面に、台湾・友達光電(AUO)がFEDを来冬にも量産開始する、という記事があった。
FEDとはField Emission Display(電界放出形ディスプレイ)で、フラットディスプレイパネルに使える技術のひとつ。真空を保った対面する2面のガラス板の片方に、ナノサイズの突起(マイクロティップ)を並べ、反対側にRGBの蛍光体を並べる。電圧をかけて電子を放出させ蛍光体を光らせる。マイクロティップの代わりに微細なスリットを用いるのが、先日終焉を迎えたSED。
これらの基本原理はブラウン管と同じで、従来、後方に置かれた一つの電子銃で画面全体を走査していたものを、小型化して画素ごとに設けたイメージ。ちなみにPDPは、画素ごとに隔壁を設けて希ガスを満たした中で放電させるなど、だいぶ毛色が異なる。
FEDはそもそも、ソニーが開発していたもの。ソニーは2005年に有機ELを柱にすると決定。FED技術は、2006年12月に投資ファンドと共に設立したFET(エフ・イー・テクノロジーズ)に移管された(ニュースリリース)。FETは、パイオニア鹿児島工場を買収しての量産を目論んでいたが、2009年3月、資金問題による断念を表明。提携先を探していたが、今年1月にAUOに買収され、11月に清算された。そして今回、AUOが来冬の量産に目処をつけた。
台湾の第4~第5世代製造ラインを流用して量産。生産技術支援やマーケティングは、ソニーのFED技術陣らが設立したFETJ(FET Japan)が行う。
ちなみにソニーの有機ELは、一応商品化はされたものの、生産は今年1月で終了。最近では韓国勢の勢いが強いという話もある。
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