今年のネナシカズラも実りの季節を迎えた。
写真は7月22日。カラムシの茂みに居ついたところ。
カラムシは、寄生に耐えられる程度にそこそこ強靭で、生育に十分な大きさがあり、繁茂に十分な量がまとまって茂り、寄生者への撃退力はそこそこで取り付き具合も悪くない。このあたりのネナシカズラにとっては、カジイチゴに次いで便利な宿主と思われる。
勢いを駆って周辺にも伸びるが、キクやオウバイにはあまり絡まない。ムクノキやイヌマキもあまり好まない。木質系がダメというわけでもなく、ネズミモチ上では生きていける。ランタナやイヌビワ上で結実までいった実績もある。
何かを判断して選択しているように見える。
そういえば京大の学生さんは、何か結果が出たのだろうか。
日が短くなると、成長より高いところを目指すようになる。そして、白っぽい小さなツブツブをいっぱい着けた茎を上方に伸ばす。
10月に入る頃、キンモクセイとともにネナシカズラも咲き出す。
パッと見はそうとは思えないが、ヒルガオ科でアサガオなどの遠縁。拡大して見ると壷形をしており、似てなくもない。
今日見ると、完熟したものがあった。咲き始めてから50日ほどか。
昨日は激しい雨だったため、まだ湿っている。乾くと、やや縦長ながらアサガオに似たドームになり、その中にはこれまた似た「ミカンのふく(=瓤嚢)」形の固い種子が入っている。
実の大きさは5mmない程度。若実のころにいったん大きく膨らみ、熟して色が変わると少ししぼむ。大きな若実は7~8mmにもなっていた。
上にあるように夏にはカラムシの茂みに繁茂していたが、あまりの勢いにカラムシが負けてしまった。オウバイとカラムシの残骸に多少残り、いま実を付けている。調子付いて宿主を枯らしてしまってもマズいので、寄生植物も難しい。
別の場所では、カジイチゴを見つけて寄生に成功していた。大粒の実を大量に付けている。
カジイチゴは、初めから寄生していたのでは、カラムシ以上にダメージを受けてしまうはず。おそらく、花茎を伸ばし始めるかどうかのころに出合って、今に至ったのだと思われる。
数といい粒の大きさといい、教科書に載せたいぐらい立派な状態。
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