since 2007.8 by K-ichi

9月に入ってまもなく、秋雨前線がウロウロしはじめ、酷暑もやっと一息。街場では降ってなくても、レーダーでは北遠が青いことがしばしば。
台風が来て前線が来て、これだけ降ってトラブルフリーとは珍しい……と思っていたら、やはり通行止めになっていた。
連休最終日の17日。久々に天竜スーパー林道へ出向いてみた。

9月7日、通行止めの報が出た。
12日付の林道情報によれば、天竜スーパー林道の山住以北「野鳥の森線」は、水窪ダムから麻布山登山口までが通行止め、とのこと。
路肩決壊によるもので、通行止め期間は当分の間、とある。

で、これがその現場。



うむ。ダメだ。
路肩が落ちて道路が無くなっている。アスファルトの下も抉れて、降ればまだ崩れていきそう。差し渡し15mほど。

ただし、人が歩けるスペースはある。
補修工事はおそらく、全面取っ払っての再工事と思われるが、山側も谷側も比較的なだらか。日曜ハイカーでも余裕で高巻けそう。
逆に、なんでここが抜け落ちたのか不思議なほど。

場所は、ミテラ沢上流の三叉の手前。写真奥に砂礫の山が見えるが、これが一番手前の三叉カーブ。
現場には工事柱も看板も何もない。まだ取り掛かってもいないとなると、今年中は無理っぽい。





先日、SBSのニュースで、雑穀を一流シェフが云々、というネタをやっていた。
ウッチーもそろそろ三十路かぁ、などと興味無くながら見していると、なにやら見覚えのある変な建物。
よくよく見ると、カモシカ館(カモシカと森の体験館)の庭に畑を作り、雑穀栽培を始めたとか。ネコアシアワ(猫足粟)というらしい。



シカ防止か、背丈ほどもある電気柵。建物を含めて広大に張り巡らしてあって、これ以上近づけなかった。
よく見れば、何か生えている。拡大してみると穂が出ているのもわかる。
春華堂、大久保から浜北へ来たと思ったら、こんどは水窪か。

当日の予定は、この様子を覗いつつ、麻布山登山口まで向かい、崩壊現場を眺めて、ついでに山の幸のお裾分けでもあれば嬉しいな、という算段。
……だったのだが、いきなりのバリケード。



「これより10.4km先、路肩決壊のため通行止め」
林道情報にあったアレか。ずいぶん手前にゲートを置いたもんだな、と思いつつ甘い脇をそっと抜ける。



1.4km先で埋まってた。
常光寺山登山道と別れ、モノレールを脇に見てまもなくの場所。差し渡し10m、高さ15mといったところ。

林道情報には載ってなかったので、この連休中に崩れたのだろう。今日付のには反映されている。
改めて周囲を見回すと、このあたりは結構ヤバそうな法面が多い。金網も吹き付けも何もないが、路面よりせり出している(ように見える)ところもある。

とりあえず乗り越えて、振り返る。



土砂をのけるだけなら、1日2日でなんとかなりそうだけど、いろいろ手続きも要るんだろうな。

まもなく、誰もいない野鳥の森。マツブサが熟れる直前。サルナシがバカ生りで熟し始め。フジアザミは満開。



そして、誰もいない麻布山登山口。



登山口北側のバリケードは、いつにも増して気合が入っていた。

ただ、詳細がまったく無い。先のゲートで10.4kmとあったということは、ミテラ沢上流近辺かな……
また橋が流されたか、などと想像しつつ、そっと跨いで歩を進める。



以前、ヒメシャラ東屋へ登ったことがあった。その尾根の北側は路面がかなり荒れていた。
だいぶダート化が進んでいる。



その先では、路面に溢水しているところもある。

写真では判りづらいが、水流のほとんどが路面に出ているので、結構な勢い。長靴でも飛沫で濡れそう。
300m先ぐらいまで道路を流れ下っていた。



砂防ダムのある沢筋で、暗渠自体は1.5m角ぐらいある巨大なもの。でも用を成していない。



さらに下り、まもなく三叉に着くかな、というところで、冒頭の決壊現場に出会った。
車では無理だが、人は余裕で通過できる。工事中になっても、容易に迂回もできる。

ついでなのでその先の、三叉の一番奥(ダム側)まで行ってみた。ここでは以前大崩壊があり、現在は麻布6号橋が掛かる。
これは、2017年時点の空中写真。GoogleEarthによる。



17日の空中(っぽい)写真。



右岸の様子。
橋の下へ下る道がもう……



左岸の様子。
吹きつけ法面から、もともと地面のあった高さが判る。



当初は、橋の下には土砂が大量に残っており、車道幅の道で降りられた。
現在は、土砂はすっかり流れ去っており、道ももうすぐ無くなりそう。
上面にはヒビが入っており、見てるそばからカラカラと崩落音が聞こえてくる。来年の今ごろにはもう無いかも。

久々でくたびれたので、ここで折り返した。ここよりダム側は確認していない。


位置関係を地図に落としてみた。地理院地図を拝借している。

麻布山登山口までは、水窪ダムからは11km、カモシカ館からは5.5kmある。
少なくとも往復で+11kmとなると、サンデーハイカーには麻布山が遠くなる。



カモシカ館のバリケードには10.4kmとあったが、決壊現場まで測ってみると9.7kmぐらいしかなかった。すぐ先の土砂崩れまでは1.4km。
なんだか、距離感はあちら、数字の組み合わせはこちら、という感じ。いろいろと情報が混乱していたのかもしれない。


散策の最中、薄雲の中を虹をまといつつ、西へ向かう飛行機があった。
さほど高高度には見えなかったけれど、4発機ってまだ飛んでるんだな……

85mm相当で4000×3000pxで撮影後、1600×1200pxでトリミング。
213mm相当。11:25頃。



2019/12/23追記

4発機の正体が判った。マレーシア航空のA380らしい。画像検索すると、腹に回り込んだ模様の様子が一致する(検索結果画像)。
のりもの@ふたばでヒントをもらい、フライトレーダー24で眺めていたところ、発見に至ったもの。
フライトレーダー24は、1週間まで遡って眺めることもできる。

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