シルバーウィークあたりは、ちょうどキノコシーズン。台風の影響もあって今年は少し遅くなったが、2日に麻布山へ行ってみた。
天竜スーパー林道は現在、山住峠以北を受け持つ「野鳥の森線」が通れなくなっている。
下記地図⑤箇所、野鳥の森沿いの一箇所で路肩崩落が起き、ここは歩いても通れない。観察小屋のある南端の⑥で、車両通行止めになっている。
南から④の登山口へは行けないので、水窪ダム側から向かってみる。ところがダム湖畔には「6km先通行止め」の小さな案内板。ダメ元で行ってみると、また道路が無くなっていた。
地図の①の現場。右奥が水窪ダム方面。ガードレールが垂れて、オレンジ色のウマも見える。
崩落部にはビニルテープが張って渡してあり、谷底からの風にそよいでいる。写真はパノラマ合成のため、テープは「ぶつ切り」になっている。
案内杭によれば、これは7月の台風6号によるもの。崩落長は82mで、⑤箇所より大規模。デジタル台風サイトによれば、だいぶ長いこと雨が続いていたよう。
ここは以前から緩やかに礫が溜まっていた。台風により、上流から大量に流れてきて、道路もろとも押し流した模様。
土砂は、他で見慣れたそれとは違い、青味がかって丈夫で均質なもの。採石鉱山を思わせる礫質。
周辺地図と遠景。地図は電子国土より。
禿げているのが麻布山。登山道は、右手から尾根の上を進み、禿げの右端をつづらに登って山頂部の森に入っていく。そしてその向こうに見える山影、前黒法師山へ向かう。
前回崩落したのは、②のミテラ沢上流の中央の沢。現在は「麻布5号橋」が架かっている。これは麻布山南の禿げ部分から下っている沢。①と②の間でも法面が崩落し、橋が架けられている。写真で見える橋はこれ。
今回の現場は、その手前の①の箇所。写真では、麻布山頂付近から左下へ一筋の灰色が流れ落ち、道路のあたりで太くなっているのが判る。
さらに、③のミテラ沢上流右側も崩落していた。ここは登山道途中にある崩落地から落ちているところ。
2007年の写真では、舗装の手前側にダートが見える。崩れた土砂で谷側を埋めてあり、そこから撮影もしたのだが、そこを含め舗装部の半分が流されている。
立派な水路が埋まっていたようで、これには初めてお目にかかる。
他にも、道路が完全に埋まる土砂崩れが多数。両端の現場(①および⑤)によって工事車両も入れなくなり、まったく手付かずのよう。災害表示の杭も無い。21日の台風15号はすぐ東を通過しており、これによって引き起こされた可能性もありそう。傾いた木や折れた枝、毟られた葉など爪痕らしき様子もうかがえる。
ともあれ、これら北側の現場は全て徒歩でなら通行できる。
麻布山登山口(④の場所)へ行くには、野鳥の森南端(⑥の場所)から森の中を3kmほど歩くか、崩落現場(①の場所)から舗装林道を5kmほど行くか、になる。いずれにせよ、少しハードルが高くなった。
また、R152の秋葉ダム手前でも土砂崩れがあり、通行止めだった。川沿いへ大きく迂回する措置がとられている。
since 2007.8 by K-ichi
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