相変わらず、ぴっこらぴっこら瞬いて飛んでいるこの衛星。複雑な回転をしているようで、点滅の規則性は見えづらい。明るく光ったタイミングで2等星クラス。
浜松では好条件時には、50°余まで仰角が上がる。ちょっと暗めの飛行機のようにも見えるが、ややゆっくり目で単色という違いはある。またときどき、マイナス等級のフレアも起こす。
ここのところは月が明るく、眺める予定もなかったのだが、ふとheavens-above予報を見ると団子が串刺しになっている。拡大してみても刺さっている。
SatelliteTrackerでうんと拡大しても貫いている。これは撮らねば、と急遽デジファミスコを持ち出した。
以前、デジファミスコで拡大撮影したことはある。このときはカメラはf=100mm(35mm換算、以下同じ)とし、合成f=1300mmとしていた。
今回は、ケラレないギリギリのf=60mmとしている。上記から換算すれば合成f=780mm。写った月の大きさから計算すると810mmになるので、おおよそ800mmといったところ。
なお、画角の算出はke!sanサイトで、月の視半径はこよみの計算の「月の高度と方位・月齢」で求められる。
対象衛星がISSのような大型の場合、日面通過でも月面通過でも、目一杯拡大して独特のシルエットを狙う。しかし今回の衛星ははるかに小さい。
ASTRO-Hは、細長いEOBを伸ばして14m弱、太陽パネル長が9.2m。細いEOBは見えないし、パネルもあらかた吹っ飛んでいるようなので、本体の6.5mが衛星サイズになる。
108.5mあるISSであの程度の写りなので、どうあがいても点にしか見えない。そこで、眺めて見えた雰囲気を写し取る、という方向とした。
前述のとおり、時折この衛星はかなり明るいフレアを起こす。
イリジウム衛星以外では、SKYMEDシリーズ(全4機)、TanDEM~Terra SARコンビ、KOMPSAT5(アリラン5号)あたりが明るいが、いずれもSARアンテナ若しくはソーラーパネルによるフレアとされる。
もしかしたらソーラーパネルの一部が、ぶらぶら繋がったままなのかもしれない。
以下にその映像を掲げる。
映像編集はAviUtl、比較明合成にはKikuchiMagick、フォントはあずきフォントを使っている。
デジファミスコは倒立像だが、映像は正立に直してある。月の右上の暗い星は、HR8951という、みずがめ座の6.4等星。
2018/12/15 ASTRO-H(ひとみ)の月面通過@浜松市北区
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