since 2007.8 by K-ichi


CZ-5B R/Bの最期のコース
コントロール不能の22tのゴミが降ってくる……と、お騒がせしていた長征5号Bロケット(CZ-5B R/B、2021-035B、48275)。日本時間の昨日11:15ごろ、無事に落ちた模様。

冒頭画像は、Satellite Trackerに最も新しいと思われるTLEを食わせたもの。
TLEは、Space-Track.OrgのSatellite Searchでもらった以下の内容。なおこのサイトは、アカウント作成、ログインが必要。
1 48275U 21035B   21128.85708450  .10495065  80719-5  19011-3 0  9993
2 48275  41.4573 159.7603 0029099 247.8635 292.7779 16.44362448  1542

中国当局発表のとおり11:24(JST)なら、モルディブの先のインド洋となるが、Space-Trackなどは11:14±1minでアラビア半島上空、としている。
散々非難を浴びている当局大本営としては海に落としたいわけで、とりあえず察しておこう。

このリエントリの5周回前、5/9 3:52ごろには中部地方上空を通過していた。

前日は4時半前のパスで快晴(寝坊……)、今朝も快晴。ところが昨日は狙ったように曇天。しかし斑雲の薄くなった隙間から、一時的にベガと木星は確認できた。金星、ISSクラスのマイナス等級なら雲越しでも見えるかもしれない、と撮ってみたのが以下の映像になる。


2021/5/9 3:50過ぎ、浜松市北区にて。CZ-5B R/B(48275)の天頂パス。

西北西、うしかい座と北斗七星の間から見え始め、天頂の夏の大三角を貫き、秋の四辺形と木星の間を通って東南東へ沈む、というコース。太陽高度は-12°。薄明だが、超低空の人工衛星パスとしては絶好といっていい条件。
ただし天気は芳しくなく、星が見えない。ともかく方角を合わせ天頂へ向けて据え付けて、捉えられたらラッキー、という状況での撮影。画面下方向やや左が北になる。


撮りつつ眺めていると、雲越しのぼんやりながら明るく点滅する高速物体が飛んできた。天頂を過ぎて東の空に入ると、より厚い雲で見えなくなった。
雲越しでコレだと、ISSも凌ぐかもしれない。高度は200km足らずなのでISSの半分。距離が半分なので4倍(1.5等)明るく見えるわけだが、それでもかなりのもの。連日東海地方上空を通っており、これがまもなく落ちる……と思うと恐怖すら感じた。

撮影機材、設定などは次のとおり。
カシオ EX-10、28mm、TL夜景モード、1/10sインターバル、1/10s露出、MF、+2.0EV。
AviUtlで編集、出力。比較明合成はKikuchiMagick。フォントはあずきフォント

0 件のコメント:

コメントを投稿

.

関連記事


この記事へのリンク by 関連記事、被リンク記事をリストアップする」記事

ブログ アーカイブ