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現在、昨年枝のみで根元も裂けてきている。今年のシュートがいまだに出ない。


8/21 地際の幹肌

コジキイチゴRubus sumatranusを母にカジイチゴR. trifidusを掛けたこの株。
2008年播種なので、ここまできて寿命なのか環境なのかは判らないが、終わりが近い雰囲気になっている。

ちなみにコジキイチゴは寿命があるらしい。
鉢栽培でも露地植えでも、数年でシュートの出が遅くなり、最期は出なくなって枯死する。自生地でも数年後に出向いたら跡形もない、ということがよくある。よくよく探すと、結果して枯れた残骸がみつかることがあるので、自然死の可能性が高い。
そのことを鳴橋先生に尋ねたこともあって、「寿命はある。地下茎でも増えないので、ともかく種子をたくさん着けて増える道を選んだのだろう」という説明だったと記憶する。

一方でカジイチゴは、毎年更新することが多いものの、環境次第では4年も生きながらえることがある。この場合は幹の表皮は裂けてくる。
実はこの株の上部では、いくらかの葉が展開している。単なる結果枝であればすでに全身枯れている頃合いなので、カジイチゴの血が「今年は新築よりもリフォーム」を選んだということかもしれない。


上部の葉の様子

例によって、3出複葉で頂小葉は3裂、側小葉は2裂になる。ただよく見ると、頂小葉のみに葉柄が見える。1対の羽状複葉、と言えるのかもしれない。

もう枯れてしまったが、この株の実生株(つまりF2)を育てたことがあった。幼苗ながら2対の羽状複葉になっている。
コジキイチゴもカジイチゴも自家不和合性はないということなので、自家受粉でコジキイチゴに戻りがちなのかもしれない。
ヒメカジイチゴR. × mediusはニガイチゴR. microphyllusに戻る。ニガクマイチゴR. × nigakumaは多くはニガイチゴに戻る。カジモミジR. trifidus × R. palmatusは分離しない。なかなか複雑。

コジキイチゴは寿命があるが、ほかは寿命は無さそうなもが多い。カジイチゴも然り。
手元のもっとも古い記録では、2003年にこいできたキレハのモミジイチゴ#1R. palmatusは、20年以上8号鉢に植えっぱなしながら、ちゃんと咲いて生って更新し続けている。




【 和名、学名の出典等について 】
  • 標準和名や学名は、基本的に「YList」ページを採用する。
  • Ylistに掲載のないものは、 Wikipediaの「キイチゴ属」ページのものを使う。これには「※」を付す。
  • 交雑種名は、特に著名なものはそれを使うことがある。それ以外は、和名は両親から「イチゴ」を取った合成名、学名は両親を「×」でつないで連名とする。いずれも母体を先にする。(参考1/参考2
    • 例:カジイチゴR. trifidusを母体にコジキイチゴR. sumatranusの花粉を付けたもの → カジコジキR. trifidus × R. sumatranus
  • 雑種は、入手個体を「F1」とみなす。特に必要がなければ「F1」とは記載しない。その子は「F2」となる。たとえばファールゴールドの実生は、「ラズベリー・ファールゴールドF2」と記す。
  • 同種が複数株あって区別を要する場合は、和名の後に#番号を付す。従前1株だったものは、それを#1とする。株分けなど栄養繁殖個体は枝番号を付し、#1-1などとする。

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