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WinXPなどには、インターネット接続の共有(ICS:Internet Connection Sharing)が備わっている。これを起動しておけば、そのPC(+ハブ)がルータ代わりになって、LAN内の他のPCがインターネットへ接続できるようになる。その方法として、WindowsのヘルプでもWebサイトでも掲示板でも、定型に沿ったように「NIC(Network Interface Card)を2枚挿して……」「ルータを購入して……」と説明される。

業務でなくLANを組んでいる身としては、無駄な出費はしたくない。今ある資源で何とかしたい。
とりあえずフレッツADSL(PPPoE)であれば、NIC1枚挿しのPCで、LANにモデムを追加するような形態で可能のよう。
[Internet]----[ADSL modem]----[HUB]----PC1(ICS,ICF)
                               |||
                               ||+-----PC2
                               |+------PC3
                               +-------PC4

ケーブルはすべてストレートケーブル。モデムはNTT西日本から購入したブリッジタイプのMS5。ハブはX-NETの5ポート・スイッチングハブ。NICとセットで安売りされていた。
ハブのUplinkポートにモデムをつなぐ。5番ポートがUplinkポートと兼用になっているので、1~4番のいずれかにPC1を接続する。WinXPのPPPoE機能を使ったダイヤルアップ設定をし、インターネットに接続できるようにしておく。

インターネットにつながったら、モデムの「設定Web画面」ページのアドレスを変更しておく。モデムの設定ページは、http://ntt.setup/もしくはhttp://192.168.116.1/から行う。
ICSは使うIPアドレスが決まっているので、モデムのアドレスは192.168.0.2/24(=192.168.0.2/255.255.255.0)としておく。ICSにはDHCP機能もあるので、モデムのDHCP機能は切っておく。
この設定以降は、モデムの設定ページはhttp://192.168.0.2/となる。

コントロールパネルの「ネットワーク接続」の「広帯域」側にある、プロバイダへの接続のプロパティを開き、「詳細設定」タブにある「インターネット接続の共有」を有効にする。この時点で、PC1には明示的に192.168.0.1/255.255.255.0が割り当てられ、ルータ機能とDHCP機能が有効になる。この後で、IPアドレスを手動で変更したり自動取得にしても、ICS(DHCP)によって再設定されることはないので、いじる際には注意。
同時に、同じ「詳細設定」タブにある「Windowsファイアウォール」(ICF:Internet Connection Firewall)も必ず有効にしておく。

インターネット接続の共有の環境構築は以上で完了。
あとはハブに、ダイヤルアップはしない、IPアドレスは自動取得、WINSの解決はしない、ゲートウェイは使わない、DNSも使わない、というデフォルトの設定でPCをつないでやれば、インターネットへ接続できる。Wiiなどインターネット接続機能を持つゲーム機などでも、同様の設定をすれば問題なく使える。保険の懸賞で当たったWiiは、プラネックスUE-200TX-Gで有線接続している。
ちなみにWiiブラウザ(インターネットチャンネル)は、500円もするくせに、容量の縛り(沁みる曲が見られない)があり、ムービー対応はお粗末(ここの動画が見られない)で、フラッシュも半端な対応(UNIQLOCKが見られない)なので、あまりお勧めできない。YouTubeは何とか見られたが。

割り振られたIPアドレスの確認などは、Win9xではwinipcfg、WinXPなどではipconfigを使う。後者では、「/all」オプションを付けることで、より詳細な情報が表示される。
各PCは、個別のIPアドレス192.168.0.xxx/255.255.255.0が割り当てられ、ゲートウェイとDNSは、ICSサーバである192.168.0.1に設定されているのが確認できる。

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