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冬至(の翌日)、新型インマルサット(I-6 F1)を載せたH2Aの45号機が打ち上げられた。
イプシロンロケットの夜間打ち上げは、いずれも見ることができている(2号機記事3号機記事)が、H2A/Bシリーズが見られたのは初めて。

遠方でも見られる夜間打ち上げは、昨年5月のH2B最終機(H2B F9)以来になる。
ちなみにH2Bは、2015年8月の5号機(H2B F5)以降、すべて夜間打ち上げだが、いずれも天候に恵まれなかった(H2BF6記事H2BF7記事)。
H2BはSRBを4発積んでいるが、H2Aで同様の204型は数が少ない。この型の打ち上げは、2017年8月の35号機(H2A F35)以来になる。

当初の打ち上げ予定は21日。天候の問題で、22日23:33:52に延期されていた。いつも眺めている立須(浜松市北区)へ向かうも、道中で再延期されたことを知る。スマホ様様。結局1時間ほど後ずれした、24:32:00の打ち上げとなった。

カシバードで打ち上げ位置を確認しておき、イプシロンロケットほど長時間見えないと考え、目一杯の望遠で狙ってみた。
野尻氏のブログによれば、H2B F1を紀伊半島(大王崎)で見たら、10m先の蚊取り線香のようだった、とある。暗くて見えづらいものはfを伸ばした方が写りやすい、という理由もある。



2021/12/23 H2A F45@立須 f=112mm

カメラはカシオのEX-10。f=112mm設定だが、映像撮影ではやや画角が狭くなる。
TL夜景モード、1sインターバル、0.8s露出、+2.0EV。タイムラプス機能では、20fpsで撮影される。これを1/5にしているので、4倍速映像になる。

打ち上げ時刻の0:32:00には、当然なにも見えない。30秒後、1分後、まだ見えない。1分半経った0:33:30頃、赤い光が見えたかと思うとスーっと上がっていった、34分過ぎには、明るさを失って見えなくなった。時計を確認して、再び空に目を凝らしてみたが、それ以降は何も見えなかった。
撮像を見ると、フレームアウト後もまだ写っていそう。もう少し広角で狙ってもよかったか。

映像の最後には、目一杯引いた画を合成している。f=28mmで撮ったもので、浜名湖全体、井伊谷の街灯り、立須の岩などが写りこんでいる。直虎の記事で、ある程度詳しく記している。

西高東低の気圧配置になるとよく晴れる浜松だが、じつは南西低空は見通せない。日本海から伊勢湾、遠州灘へと雪雲の通り道になってしまう。今回は、南海上にあった高気圧のなごりで、等圧線がうんと広がっていた。大きな月はあるものの、よく冷え透明度も良い。
実際に眺めてみると意外と明るいので、よく晴れれば東日本でも見えたかもしれない。カノープスより明るく感じたが、かなり赤くて色味は違う。思わず声が出るほど頭に血が上っていたので、少々明るく見積もっている可能性もある。

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