番宣を兼ねた関連番組も多く、家族に乾杯では、柴咲コウらが井伊の地をブラついていたらしい。次郎柿は次郎法師とは関係ないですよ、柴咲さん。
幼少期の数話のオープニングでは、岩峰上空からの空撮映像が使われていた。この岩場は「立須」という。
写真中央の岩肌(三岳鉱山跡)の上、木々の中から僅かに覗く岩がそれになる。
その映像に、立須から見える様々を説明書きとともに加え、シームレスなスライドショーにまとめてみた。
ちなみにこの写真は、映像内の「現在の井伊谷」シーンの左端あたりから撮っている。
立須からの眺望映像
飛び込んだ滝は見覚えが無いなぁ……と思っていたら、中津川市の「高樽の滝」だそう。
井伊谷、奥山、川名、伊平、祝田……なじみの地名もよく出ている。
ちなみに川名は、ドラマと違って平板に発音する。じつは川奈もそうらしい。サンバではなく産婆!と川奈出身者が吠えている。気持ちは解る。
関連旧跡の位置については、ググると相当な量のページがかかる。推進協議会のページがよくまとまっている。井伊谷にある関連ポイントは、映像内でも図示してある。
先日死んでしまったが、亀(直親)らは、現在の足切観音のあたりに住んでいたという。
一般的な呼称は「あしきりがんのん」、建屋としては足切観音堂になるが、GoogleMapでは足切観世音と表示される。御本尊は足切観世音菩薩だが、所を表すには相応しくない。Web上には、その表示に倣ったページも散見される。
ストーリーに関しては、史実を追う「おんな城主直虎 | 戦国武将列伝Ω」と、ドラマを追いつつ歴史も深掘りする「大河ドラマ特集 注目の見どころ応援サイト」が読みやすい。
撮影地の立須に関しては、だいぶ前から取り上げていた。
パノラマ撮影をしたり、夜景を撮ったり。裏道に建設された風車群を眺めたり。
パール富士に挑戦したこともある。H2A F30のロケット雲や、イプシロン打ち上げを撮ったのもここ。その光跡は映像に登場する。
立須直下の跡地ほか、関連の鉱山跡地について書いたこともある。
この「立須」も、GoogleMapは間違っている。位置が隣の山頂になり、表記は「立須峰」。地理院地図でも、現地の案内板でも、一般の呼称でも、立須であり「たちす」。やはり倣ってしまっている登頂報告など多数あり、困ったもの。
画像の薄紫が登頂ルートになる。狭いながら車で風車までは行くことができ、#1の向かいに入口があり、案内板も整備されている。
立須からは、天竜の山々、富士山、西遠の街並み、太平洋、浜名湖などが眺められる。計算上は紀伊半島まで見える。
立須の北側は木々に阻まれて見通せない。山を下ると川名地区になる。気の短い爺様、直平の管轄がこの地。
西隣には三岳城址のある三岳山があるが、映像には出てこない。その向こう、ふた山ほど越えると、しののお里、奥山地区になる。
三岳山から左に目をやると、富幕山、坊ヶ峰、尉ケ峰などが並ぶ。
尉ケ峰左の遠目の山並みは湖西連峰。富士見岩や廃寺跡は尉ケ峰に隠れる。富幕山、坊ヶ峰らとともに、静岡・愛知県境を担う。
湖西連峰の左、浜名湖の向こうは湖西市。計算上では、このあたりに紀伊半島も見えることになっている。透明度の高い日に、夕日が海面(伊勢湾沖)を照らす頃合を見計らえば、シルエットが見えるかもしれない。
浜名湖手前は細江町。直親が住んだ祝田は同町内。さらに手前が引佐町の井伊谷地区。現在は井伊谷の一部が神宮寺町として分割されている。
映像に見える湖は、浜名湖の北東の一部。注ぎ込む川は都田川。北区最高峰、鳶ノ巣山を源とし、川名や祝田を経由して浜名湖へたどり着く。
GoogleMapは、この鳶ノ巣山もひどい間違い方をしている。
浜名湖から左には、浜松市の市街地。中心には、ぴょこっとアクトタワーが立つ。見通しの利く日には、市街の向こうに分厚く遠州灘があり、太平洋に浮かぶ艦船も見える。天竜川河口付近の風車らも見える。
さらに左へ振ると、エコパスタジアムを擁する、丘のような小笠山。さらに左には、木に隠れがちな新東名。街明かりはこのあたりで途切れる。
その先は、静岡県西部の山々、宝永山を脇にした富士山、南ア深南部の山並み。その手前には、浜松風力発電所の風車群が並ぶ。
天竜の山は、目いっぱい覗き込めば、バラ谷の頭、黒法師岳、房小山、鋸山……あたりまでは見える。それ以北は、丸い観音山と裏山の植林に隠される。
立須は、アクセス容易で広遠佳景。ただし、侵食された石灰岩柱なので、絶壁あり、尖った箇所あり、浮石あり、深い穴あり。
命にしろゴミにしろ、落し物には十分気を配ってもらいたい。
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