上弦の月がありながら、「ひとみ」はそれなりに撮れた。この勢いなら意外といけるんじゃないかと、根拠の無い自信とともに立須へ。
……が、玉砕。丸々と太った月に照らされ、ヘイズに白んだ夜景を撮って終えた。
CASIO EX-10、28mm相当、F2.5(+1段)、ISO1600、2秒露出。
下辺中央付近の明かりは、来年の大河ドラマ、直虎が治めたという井伊谷地区(浜松市北区)。その向こうが浜名湖、さらに向こうが湖西市。浜松市中心部は、左フレーム外。
例によって、軌跡の簡易予想図も作ってみた。
HTV6の打ち上げ計画書pdfの図から座標を拾い、射点やフェアリング分離位置などを得る。これらは、カシミール3Dの「GPSデータ編集(GPSデータエディタ)」に保存する。
「ルート」フォルダ内に、新しいルート名を追加し、作ったルートの中に上記各「ポイント」を作っていく。順番が入れ違ったら、D&Dで直す。
SRB燃焼終了位置は、TF1に倣って、射点~フェアリング分離間の、線上距離51kmのところに高度53kmのポイントを追加する。
ルートのプロパティから、色や線幅を変更しておくとよい。
浜松からは数100kmあるので、カシミールで「撮影」するのは現実的ではない。上記ルートを表示するには、「撮影範囲」を最大(1000km)に設定し、「表示」メニュー下の「Direct3Dの一時使用停止」で行う。ルートが見えないときは「PRV」ボタンを押す。
近景とルートが表示されるので、ここで「表示画像を保存」する。必要に応じて、通常の「撮影」(数10km程度)も行って保存しておく。
AviUtlの拡張編集に取り込み、写真とルート画像を重ね、透明度を調整しつつ、縮尺、位置、回転などを微調整する。合わせづらい場合は、カシミールで通常撮影した画像で合わせ、同じパラメータをルート画像に適用する。
簡易予想図の写真は、前日撮影したもの。井伊谷の街並みの上あたりをズームアップしている。112mm相当、F2.5、ISO1600、2秒露出。
当日より透明度は高く、雲も低いが、SRB燃焼終了が雲中で終わりそうな感じ。
冬らしくない、凪いだ湖面に映る、長い灯火が美しい。ついパノラマ用に、ぐるっと撮ってしまった。
ちなみにEX-10には、パノラマ画像を撮るモードもある。勝手に連写してくれるので、指示に従ってカメラを動かしていくと、内部で合成して1枚画像にしてくれる。
ただ、コツをつかまないと失敗する。電池もかなり食う。長時間露光はできない。ここでは従来どおり、MS-ICEで合成した。
元画像は、50mm相当、F2.1、ISO400、4秒露出の16枚。
左から、青白い光点群が浜松風力発電所。すぐ隣に富士山があるはず。木のシルエットの中には、うねる新東名。浜北区、磐田・袋井方面があり、最も明るいあたりが浜松市中心街。真ん中にはアクトタワー。浜名湖と井伊谷があって、フレーム外に三岳山。水平方向は約238°。
合成画像を約41%に縮小、さらにここでの表示はブラウザのサイズに合わせてある。2012年の記事には、昼間の画像がある。
カメラの性能が上がったことで、こんな写真も撮れた。
浜松風力発電所の1号機と、秋の星座たち。28mm相当、F1.8、ISO1600、2秒露出。
東を向く風車の、ブレードが掃いている明るい星がカペラ。ナセルの後にいるのがペルセウス座。写角左下にはカシオペヤ座。
風車の照明は、上弦翌日の月明かり。2秒分のブレードの軌跡には、タワーの影も映る。
しっかり晴れさえすれば、たとえ肉眼で見えなくても、打ち上げの光跡は撮れそうな気がしてきた。
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