2016/12/3 18:37:28頃~ ASTRO-H@みずがめ座
月はあるものの、見やすい時間帯に好条件を迎えたASTRO-Hこと「ひとみ」(41337 2016-012A)。
映像で撮るのは難しいので、写真をスライドショー風にまとめてみた。
CASIO EX-10による撮影。112mm相当、F2.5、ISO1600、4s露出を10コマ。12MのJPEG画像をAviUtlにて縮小、映像化した。
衛星までの距離は、約780km。最も明るい瞬間で2等星程度。
ちょうど本物の飛行機が併走したが、ゆっくりめの暗い飛行機のようにも見える。
肉眼では判らなかったが、COSMOS 2297(23404 1994-077A)もフレーム内を飛んでいた。上へ向かっている暗い線がそれ。予報等級は3.5等。
ほかにも、IRAS(13777 1983-004A)、ATLAS5 R/B(39475 2013-072P)、軍事気象衛星DMSP 5D-3 F18(35951 2009-057A)なども、フレーム決めの試し撮りで捕らえられた。DMSPは4.9等の予報になっている。
3日撮影分で比較明合成すると、点滅するASTRO-Hの光跡が細切れで見づらい。そこで6日には、一発撮りをしてみた。
112mm相当、F2.5、ISO400、18:40:20からの30s。18:40:47に陰に入るので、その直前を狙った。
12M(4000×3000)JPEGをそのまま上げたので、1600px変換はBloggerによる。
みずがめ座ψの上あたりを通過。3日より高度は上がり、距離も750kmほどと近くなった。ただ、すぐ右のフレーム外に、上弦間近の月がいる。
露出を伸ばすと、背景カブリの関係で感度を下げざるを得ないのだが、やはり衛星の写りも悪くなっている。
また、日周運動と衛星の動きの方向が近いので、ガイド撮影をすべきだった。
暗い人工衛星撮影の基本は、なるべく高感度で、カブらない露出時間で、比較明合成、となりそうだが、ASTRO-Hのように光度変化があるものはそれも写し込みたい。
兼ね合いがなかなか難しい。
左上の流星っぽいのは、長征5号(41839 2016-065B)のフレア。左下へ向かっている。距離は5500km、等級予報は無い。先月打ち上げたばかりの新入り。
この撮影のための、フレーム合わせの際に撮れた、その他大勢も貼っておく。
112mm相当、F2.5、ISO3200、2s露出。18:38:11、18:38:24、18:38:34、18:38:47ごろからの4枚を比較明合成。
プレビューを見たら妙なやつが写っていて、慌てて数枚撮ったために間隔はバラバラ。
写真上辺に沿って左に流れる(△記号の上)のは、ソーエイブルスターのロケットの残骸(00204 1961-031C)。
衛星番号が、なんと204番。僕らの生まれてくるずっとずっと前のアポロ11号より前の、1961年のものがまだ飛んでいる。予報等級は6.4等。
上辺中央、ソーエイブルスターの下に見える短い点線(▲記号の上)は長征5号。
上のASTRO-Hの写真にも写っているが、その2分前。ちょうどフレアを起こし始めたところを捉えた模様。左へ動いている。
写真中央を横切る(▽記号の下)のは、ひとみちゃんデブ(41442 2016-012L)。
このデブリは、本体に似た軌跡で先行して飛んでいる。本体よりやや明るいが、捥げたソーラーパネルとかだろうか。
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