since 2007.8 by K-ichi

 

今日、日本の地上では46年ぶりになる皆既日食が見られた。全国的にあいにくの天気で、34万円の悪石島ツアーも雨に見舞われた模様。NHKの報道などによれば、一般は上陸できない硫黄島およびその周辺へのクルーズツアーが当たりだったよう。

浜松でも8割が欠けるということで、木漏れ日観察や手鏡ピンホール投影などを考えていたが、結局出番なく終わってしまった。
中区で仰いでいたのだが、10時過ぎの2~3割のころやピークを過ぎた11時半ごろなどに、雲越しにちらほら見えた程度。撮ってはみたものの、斑の雲のために、形もよくわからない。

ちなみにピンホールの穴径は、焦点距離の1/1000程度がよいらしい。大きすぎればぼやけ、小さすぎればシャープになるものの暗くなってしまう。
太陽像は焦点距離1000mmで約1cmに見える。腕をいっぱいに伸ばした先の5円玉の穴の大きさ、ともいう。穴が5mmなので、腕が50cmと見積もれば計算は合う。

1cmの穴(反射面)で10mも飛ばせば、そこそこ見栄えのする太陽像が建物の壁に映るのでは、と期待していたのだが、アテが外れた。日本南岸沿いを舐めていく2012年5月21日の金環日食は、ぜひとも晴れてほしいもの。

雲は地上からの眺めを遮るが、宇宙からの眺めには実は都合がいい。

気象庁のサイトでは、気象衛星ひまわりによる画像が公開されている。日照を反映している「可視光」画像を見ると、月による影が地上を西から東へ移動するのがわかる。
通常の衛星写真は30分おきだが、このイベントのために予備機で15分間隔で撮影し動画化したものが公開された。ここに貼ったgifはそのひとつ。影は左上から右下へ動いていく。右下から中央下部へゆっくり動く薄ら白い部分は、太陽光の海面の反射だろうか。
影の解説、および過去事例に関するページや、今回の画像映像をまとめたページもある。

シャトルの不具合等で帰還が遅れている若田さん。衛星よりはるかに低空ながらも、この影を見られたかも。

 

今日、衆議院が解散した。

小泉内閣の事実上の指名を受け、'07年9月に揚々の船出をした安倍内閣は、結局1年で化粧が落ちて退陣。続く福田内閣も、数々の迷言を残して'08年9月に退陣。2代続いた投げ出し内閣の、後をついだ麻生内閣が発足してほぼ1年。漫画オタクで人懐っこいスタイルでそれなりの支持率で迎えられ、早々に解散に打って出ると言われながらも、ほぼ任期満了まで来てしまった。
アメリカ発の金融の崩壊など社会的な影響はあるにせよ、自らの言動などから支持率を低迷させ、タイミングを逸した挙句の満了間際解散であることは、誰の目にも明らか。知事選、市長選で連敗後、都議選でも惨敗。もう勝てる要素がみつからない。かたや民主は、アクの強い小沢をなんとか退かせて、当たり障りのなさそうな鳩山を立ててくる。資金団体のスキャンダルは出たものの、強い追い風で吹き飛んでしまった。政権奪取が第一、対立軸を作り政局を起こすことが第一の小沢に担がれて就いた党首であるところから、政策的にはなんとなく心配な面もある。ただ、自民にはもうげっぷ、いっぺん民主にやらせてみても、という風は収まりそうもない。

先の見えぬ海を「日本」という船が行く
山積みの荷を抱え もう埠頭には戻れない!?
Oh!ときめくようなガイドラインも無いじゃない
舵取るのは誰でしょう!? 居ない…!?
茶番や下司な争いのために 捨てないで明日あす
貫いて夢を
希望を胸に国民たみの未来儚く
風向きばかりを 皆 妙に気にしてる

昨日の音楽寅さんフジテレビ)は、茅ヶ崎の海岸を清掃し、そのお礼に桑田圭祐が歌をプレゼントする、という内容。番組ラストの曲は「Oh!クラウディア」。2番の歌詞を替えて披露していた。いまの政治状況を憂いて、か。
桑田圭祐は、「栞のテーマ」もあれば「マンピーのG★SPOT」もある。一方でAAA活動(昭和八十三年度! ひとり紅白歌合戦など)を続けたり、「ニッポンのヒール」を歌ったりもしている。

選挙に落ちればタダの人、霞を食っては生きてはゆけないから、名前を連呼せざるを得ないのは解るけれど、もう少し大局を見、国の行く末を語れるリーダーは出てきてくれないものか。目の前に給付だの補償だのもいいけど、大船に乗れればこそ安心な社会になると思うのだが。
もっとも、いまの政治を選んだのは国民たみではある。
(敬称略)

 

先日、広域農道で「おちばの里親水公園」なる看板を見つけた。山奥で落ち葉をウリに公園? と訝りながらも、ふらりと寄ってみる。細い脇道を行くと、その先には広い駐車場のある公園があった。廃寺跡だの富士見岩だの、案内板も整備されている。何の気なしにちょっと登ってみたが、途中で雨に降られたため引き返した。

地図 調べてみると、あの山々は湖西連峰と呼ばれる一部で、富士見岩、大知波峠廃寺跡などは有名なよう。

地図は電子国土ポータルより。
浜名湖西岸を走るR301から県道4号で多米峠へ向かい、最初の信号を右折北上。この広域農道(地図:緑色)は1kmほど平坦が続く。やや右にカーブしつつ登りだした左手に案内看板があり、細い脇道(地図:黄緑色)へ入る。この道は古い峠道で、豊川道と呼ぶらしい。沢音を聞き、畑を抜け、ちょっと大振りな一本杉を過ぎると、30台は停められそうな駐車場を備えた公園(地図:緑色塗潰)にたどり着く。これが「おちばの里親水公園」で、建家があり、トイレや井戸水道、自販機などが備わる。広場は芝が敷かれ点々と木が植えられ、ビオトープらしきものも。川にも下りられ、東屋では家族連れがバーベキューで占領していることもある。

公園のあたりが今川の起点となっていて、公園入口にはその支流が流れる(地図にはない)。その直前に、富士見岩への登り口看板がある。ここからスタートして、公園から見える北側の尾根を、左回りにぐるっと回る(地図:赤線、一部不明部分あり)。

ミカン畑を両側に、沢を左に見ながら山へ。平坦な道は、右へ折れながら急になる。少し蒸す。タマシロオニタケ、コナカブリテングタケなどの毒菌を見つける。

マツオウジ マツのような切り株からは、カサの直径が20cm超のマツオウジが。図鑑のようなバサバサした雰囲気ではない。また日本の毒きのこによれば、黄色味が強くツバのないタイプは毒菌の可能性があるという。これにはツバがない。

コテングタケモドキ 急な道を登りきると1本目の鉄塔にたどり着く。先日途中撤退した際には、この足元にコテングタケモドキの群生があった。大振りなキノコで、こげ茶色で、美味そうな見栄えがする。誰かが一本抜いて転がしてあったのは、食えないテングタケ類と判って打ち捨てていったのか。

後日、とある掲示板に、ウラベニホテイシメジのつもりで食べた、というスレが立っていた。2時間ほどたって二日酔いのようなめまいが起こり、5時間ほどで回復した、とのこと。ネット上には、試食したがなんともなかった、というページもある。

コシロオニタケ 鉄塔を過ぎるとさらに蒸し、羽虫も多くなる。
星型に裂けたコシロオニタケを見る。
その後、未舗装の扇山(大知波)林道に出る。

ヒメバライチゴ この林道およびその周辺には、ヒメバライチゴがいたるところに群れている。初めは、日当たりが悪く弱ったカラスザンショウの実生群生か、などと思ったが、もちろん特有の匂いはない。よく見ると、干からびたキイチゴ状果の残骸があった。ヒメバライチゴはこれが初見。

せいぜい膝を超える程度の樹高。棘はあり、毛はない。今春のシュートは5対程度、前年のはやや少ない奇数羽状複葉。葉は黄緑色で元気のなさそうな色。このあたりのキイチゴ類は、これが圧倒している。クサイチゴもちらほら混ざって生えていたが、雑種らしき個体はなかった。

林道に出たら、看板に従って右折東進する。数分で瀬戸山林道との三叉路へ着く。ここから左の尾根道をまた登っていく。入り口では、干からびかけた黄色味がかったイグチとコテングタケモドキがお出迎え。コテングタケモドキはあちこちで見かける。

謎イグチ 登っていくと、カサの直径が15cmオーバーの謎のイグチに出会う。ひび割れた、こんがりキツネ色のカサに黄色い管孔。柄は短く見た目繊維質、写真では下部がややオレンジ色にも見える。2本一緒に生え、すぐ近くに幼菌がもう1本。

さらに登り、2本目の鉄塔を過ぎるとすぐにピークに着く。その先は南西方向が開けた鞍部になっている。ここは日を遮るものがない。むっとした照り返しがつらい。進行方向を仰ぎ見れば、3本目の鉄塔、および4本目と目指す岩塊が見える。

イタビカズラ 鞍部を過ぎると3番目の鉄塔、そして藪になる。人ひとり分の空間を進む。葉柄基部に虫癭(ウコギハグキツトフシ)をつけたヤマウコギ(オカウコギ?)が見られる。
さらに先は、一気に急登になり、背丈を越える笹薮。道が整備してなければ突入したくない。途中にある岩場にはイタビカズラが豊作。

振り返ると、いままで通ってきた鉄塔が見える。右奥が2番目、手前が3番目、そしてイタビカズラ。富士見岩まではもう一息。

富士見岩 4番目の鉄塔の西側にごろんと転がった富士見岩。半分ぐらいしか写ってない。湖西市、浜松市、豊橋市の境界の印が、岩の上につけられている。

浜名湖とその周辺が一望できる。高度的に適当で、遠からず近からずが良いのか、とても立体感を持って鳥瞰できる。猪鼻湖方面は鉄塔越しになるのが残念。季節柄、当然ながら富士山は見えず。
北から南西に向かって、湖西連峰が連なり、その上に居ることが実感できる。西方、木々の頭の隙間には、赤岩尾根と思われる特徴ある丸い山。伊良湖岬までは見えてなさそうだが、渥美半島の山も靄の中に浮かんで見える。

クリイロイグチモドキ 尾根道には豊橋自然歩道の看板があり、北は本坂峠方面、西は石巻方面とある。登ってきた道は、鉄塔の巡回路なのかもしれない。

西へ進むと、背丈を越える藪の中ながら整備された道が続く。眺望はほとんどない。アップダウンもさほどない尾根道。途中に三角点がある。クリイロイグチモドキを一本見つける。
右手に電波塔があるはずだが、見通し悪く見当たらず。

大知波峠廃寺跡1 やがて大知波峠へ到着。

ここには廃寺跡があり、国指定の史跡(平成13年指定)となっている。平安時代10世紀中ごろに建立され、11世紀末には廃絶。古文書、口伝などがなく謎の山寺であったが、多くの発掘物により調査が進んだ、とのこと。見晴らしの良い広場に並ぶ白い礎石が見える。

写真の左枠外が富士見岩方面。

大知波峠廃寺跡2 大知波峠廃寺跡3
案内板にはあるが、廃寺跡の主だったものは、実はその西側にある。わずかな踏み跡を行くと、まっすぐ立ったマツの林。そしてその足元には、低い草に埋もれつつある礎石の並びがある。素人目にも、何棟もの建物が建っていたことがうかがえる。

大知波峠 この峠には、廃寺跡ということもあって、看板やら石塔やらがたくさん立っている。道脇には、焼き物でできた地蔵が並ぶ。草に埋もれ、一部は割れていた。

尾根道の豊橋自然歩道は直進し、多米峠へ向かう。直交する峠道は、左手湖西市から登ってくるのが豊川道、右手豊橋市へ下るのは長彦自然歩道(大知波道)。さらに右前方へは、石巻山方面へ向かう未舗装の林道も来ている。廃寺跡は左手前から左奥にかけて。

豊川道を下っていくと、再び暗い林の中へ。途中、鍋が割れるほどに冷たいという鍋割の水への分岐がある。

暗い道脇にはフクロツルタケのようなものが、おおむね一列に並んで生えていた。柄の根元が割れて中空なのが見えた。立派なツボがあるがツバはない。

不動の滝 やがて再び扇山林道へ戻る。左折東進し、すぐに右に下る豊川道の看板がある。もうしばらく東進してから下れば不動の滝があるようなので、こちらを選ぶ。
不動の「滝」は、梅雨時でこの状態。

アブラゼミがやる気なくミンミンゼミの真似をしているようなハルゼミの声を聞く。街中では聞かれない。
水の流れとハルゼミを聞きながらさらに下山。さきほど別れた豊川道と合流し、軽トラックなら通れそうな道を進む。植林帯で、面白みもなく、暗く、足元がとても水っぽい。そうこうしているうちに、親水公園北側のミカン畑に出た。



ところで、「おちばの里」とは、落ち葉と大知波を掛けたネーミングだったんだろうか。

 

浜松市北区の、ふそう風力による風力発電の風車工事。

6月いっぱいで西側6号機までの設置、および残り4基の残土処理などがひと段落した模様。三岳越えの市道下町川名線が通れるようになっていた。現地の林地開発許可標識には、工期が7月14日から11月末日までに再び設定されていた。

完成した風車の周りでは、電柱が立てられるなど、送電に関わる工事がされているよう。
風車の足元には、電気工事用のバケットつき車両。

工事看板より拾ってプロットしてみた。地図は電子国土ポータルより。

看板は実際の地図と異なる部分があるため、想像に任せた部分がある。
赤点は風車、赤線は新規に作られる管理道路。

立須へのアクセスが容易になったので、登ってみた。
岩に登って振り返った山頂の上に、1号機のブレードがほぼまるごと見える。2号機は先端がごくわずかに、3号機は斜面に半分隠れている。高圧鉄塔を挟んで、4号機以下は尾根に沿うように並んで見える。7号機が完成し、8号機のポールを建てたところだろうか。

風車列は、おおむね立須から富士山を望む方角に並んでいる。いまの季節はまず望めないが、冬に完成したころには、回る風車列の右脇に雪化粧の富士山、という景色が見られそう。

ところで先月末の朝、車載トレーラーなみの大型車に、ライトグレーの大きな樹脂形成物らしいものを4個積んだ車両を見かけた。ブレードの付け根あたりのパーツかと思ったのだが、どうなんだろう。

 

並んだLEDを見たら、ある年代の男であれば、これを為ざるを得ない。

いまさらLEDチカチカをする」を流用して、いまさらナイトライダーをしてみた。
よく見るタイプは、ひとつのLEDが左右に動くもの。ただ、本物と見比べると雰囲気が違う。ここでは、「よく見るタイプ」と「ちょっと雰囲気をつけたタイプ」を作ってみる。
従来のLEDチカチカにこの2タイプを追加して、12F675の1Kワードのメモリは、ほぼいっぱいになった。

ソースファイル、およびHEXファイル:
LEDLEDLEDLEDADCKNIGHT.zip (4,952bytes)

回路は、切り替えのためのプッシュボタンを追加しただけ(印)。なお、前回の製作物と回路図とで違いがあったため、その訂正もしてある(×印)。×印のダイオードはひとつ余分だった。


動かしてみた様子。照明を落として撮影している。

電源を入れると、従来と同じモードで立ち上がる。VRで動かすことができる。
ボタンスイッチを押すと、「よく見るタイプ」のナイトライダーが始まる。なんとなくデジタルっぽく起動し、スキャンを開始。ボタンを押し続けていると、すっとスキャンが続く。離すと、適当なタイミングでシャットダウンし、従来のモードに戻る。
再びボタンを押すと、「ちょっと雰囲気をつけたタイプ」が始まる。表示以外は前者と同様。離せば同様に戻る。

右端3つのLED、D10~D12が、不要なときにわずかに点灯しているのが判る。これは、PICの'L'ドライブ能力が'H'よりはるかに強く、ダイオード直列の電圧制限が間に合ってないため。
さらにダイオードを追加して制限すれば抑えることはできるが、点灯時の明るさがかなり落ちてしまう。いくつかの組み合わせを試したが、結局この方法ではこの程度が妥当なセン、ということで結論付けた。


気になったので、ドライブ能力の違いについて調べてみる。
PICのドライブ能力は、従来とさほど変わってないと思われる。画像は、標準的なデバイスのはしりの、中でも最も古い、16C84のデータシートからの抜粋。ちなみに12F675のデータシートには、I-V特性グラフがない。
現在の品種のものと違って、実際に計測してグラフ化したような滑らかでない線で、保証域外まで描かれている。

'L'は'H'に対して、2~3倍の能力があるよう。
前回は、'L'が弱い、と書いたが、回路図と製作物が違っていたことからくる勘違い。D18を回路図どおり付ければ、明らかに'H'が弱いことが判る。


ついでにいくつか測ってみた。

ダイオードのVF@20mA:
ダイオードの種類VF (V)
秋月100個入りφ3mm赤1.9
同・黄2.0
同・緑2.3
1N41480.76

D13~D15を変えてみる:
LED(個)D(個)点灯時他点灯時参考VF(V)備考
22点灯せず点灯せず5.3 
21とても暗い点灯せず4.5 
13暗いごくわずかに点灯4.2 
12点灯わずかに点灯3.4(現状)

 

2009.6.28 いくつかの訂正あり → 「いまさらLEDでナイトライダーする


電子工作の初めの一歩の定番であるLEDチカチカ。PICを使って「たくさんのLEDチカチカ」をやってみた。


LEDを点灯させるには、一般的にはLED1個あたりポート1本、抵抗1個を使う。ただし、マイコンを使うなどしてダイナミック点灯すれば、少ないポートでたくさんのLEDをドライブすることができる。
すでに時計を作っているサイトがある。また、MicrochipTechnologyTechnicalBriefTB029(英語版PDF)にも、この手法が紹介されている。


ポートのビット数をnとすると、手堅くいけば、n*(n-1)個、欲張ればn*(n+1)個までのLEDを扱える。

たとえば、GP0=L、GP1=Hとすると、D1のLEDが点く。逆にGP0=H、GP1=LとすればD2が点く。その際、余計な影響が出ないようにGP2=Hi-Z(=入力)としておく。これをピン数分総当たりに接続する。この手法は手堅い版であり、TB029などはこれになる。
さらにGP0=H、GP1=GP2=Hi-Zとしたとき、D7、D18、D17、D16と電流が流れ、D7のLEDが点灯する。同様にGP0=LとすればD10が点灯する。これが欲張り版の拡張部分で、時計を作っているサイトはこれになる。

欲張り版で電源付近にダイオードを連ねているのは、ドライブ電圧を適当な電圧まで下げるため。たとえば、GP0=L、GP1=Hのとき、D1が導通点灯し、D1の両端は1.5Vと3.5Vほどになっている。D8がGNDへ直結だと、こちらも点灯(しかも明るい)してしまう。そこで、D8+(D18+D17+D16)が3.5Vでは導通せず、5V(GP0=GP2=Hi-Z、GP1=H)なら導通するように、ダイオードの数を適当に調整しておく。
ただし実際には、たとえばD1点灯時にD10あたりが、ごくごくわずかに光って見えてしまう。シビアな用途では、何らかの対応が必要になるかもしれない。

手堅い版の点灯では、75Ω2本分の150Ωが制限抵抗になる。LEDのVFを2Vと見積もれば、(5-2)/150=0.02、つまり20mAと計算できる。欲張り版の拡張部分は、合成されたVFがあり容易には見積もれない。ダイオードを0.65V、LEDを2Vとすれば、ドライブ電圧は5-0.65-2-0.65-2=-0.3Vとなってしまう。実際には、ダイオードのV-I特性グラフの折れ曲がった部分あたりが使われていると思われる。

一連のLEDは、VRによってコントロールする。
電源電圧を10kΩBタイプのVRで分圧し、AN3へ入力、A/D変換をして結果をLEDに反映させている。

実際に動かしてみる。
LEDは秋月100個入り赤色φ3mmを使った。

コンデジCaplioR2による動画なので汚いのは仕方がない。320*240、30fpsで撮影。AviUtlでガンマ補正と切り貼りを施す。


映像ではわずかにチラつきが見える。肉眼でこれは判らないが、1サイクルを倍の24msほどにすると、明らかにチラついて見えた。現在は12msとしている。

複数同時に点灯しているように見えるが、ダイレクトドライブをしており、実際には一瞬間には1つしか点灯していない。LEDの数を増やす際にはチラつき防止のため、1サイクルの時間を20ms程度に抑えられるように、1個あたりのドライブ時間を調整する必要がある。

手堅い仕様部と欲張り仕様部とでは、やはり明るさが違った。これはソフト側で調整する。
LEDの明るさは、電流量、または点灯時間におおむね比例する。人の目は、明るさが4倍になって初めて2倍明るくなったように見える。そのあたりを考慮しながら、実際に動作させて調整した。
このPICはH出力よりL出力がやや弱いようで、D1~D6の点灯時間を0.5msとすると、D7~D9が1ms、D10~D12が2ms程度で釣り合いがとれて見えた。


ちなみにこれは昨年のゴールデンウィークごろに作ったもの。
MPLABでアセンブルしてHEXファイルを生成、シリアル接続のRCDライタで書き込んだ。

LEDLEDLEDLEDADC.zip (2,013bytes MPLAB用ASMファイルおよびHEXファイル)

 

5月11日日経新聞朝刊13面に、「水素・酸素混合ガスを液化」という記事があった。

(要旨)
日本テクノ(株)は東工大の谷岡明彦教授の協力を得て、水素酸素混合ガスの液化に成功した。超高温で燃えるなど新燃料として注目される。
このガスは、水に低周波の振動を与えながら電気分解して作る。酸素は-183℃、水素は-253℃で液化するが、このガスは酸素より3~7℃高い温度で液化した。液酸のような青色は呈さず無色透明。物性の解析など詳しい調査はこれから。

日本テクノのサイトを見ると、「攪拌」にこだわった会社のよう。従来にない方式である「超振動攪拌装置」を使い、電気分解によって発生させたガスを、OH MASA-GASと名づけているようだが、このサイト上では詳細は不明。ちまたではブラウンガスの再来、との声もある。

こんな発表もしているようだ。
水の電気分解における低周波振動の効果PDF

よく解らないが素人なりに読んでみると、超振動攪拌機は脱泡効果に優れ、また泡立ちやすい液体でも泡立たない、これはナノバブルが発生していることを示唆している。電気分解で発生した気体は、攪拌機により速い速度で流し去られ、ナノバブルに閉じ込められてしまう。電気分解の際に、O2+e-→O2-起こったと仮定すると、複雑な反応過程にあるO2-やHO2-がナノバブルの殻に含まれる可能性を否定できない
このガスを分析すると、H2、O2のほか、OH、H、Oも検出された。
……ただでさえ解らないのに、仮定の上に論を張ってそこにまた仮定を持ってこられたりしたら、もうついてゆけない。

ちなみにブラウンガスについて調べると、原子状態のガス、という文言が見られる。これらガスの怪しさはともかくとして、超振動な攪拌機は無くても、その手のガスはできそうだ。
また過去には、「夢の暖房機」大爆発、という事故も発生しているらしい。

 

bloggerの上部にへばり付いているnavbar。強制的に付くとなると、なんとなく取りたくなるもの。

Googleの検索窓に「navbar」と入力していくと、検索クエリの候補としてnavbarnavbar bloggerのほかに、navbar 消すnavbar 隠すなどが出る。以前はRemove非表示なども上位に並んでいた。それら非表示化に関するものに、ざっと目を通してまとめてみる。

navbarを消すには、bloggerにログインした後、レイアウトタブ内のHTMLの編集で行う。 ここのテンプレートの編集枠内を書き換える。この内容はテンプレートであって、記事公開時には、いくつかの変換、追記などされる。たとえば、 <b:skin> は <style……> に、 <![CDATA[ は <!-- に、 ]]> は --> に変わる。外部スタイルシートファイルへのリンクなども埋め込まれる。
ここでnavbarに関する記述を探しても見当たらない。navbar記述はテンプレート内にはなく、これも公開時に<body>の直後に強制的に挿入される。したがって、それ自体を削除することはできない。
スタイルシートを使って、表示されないように仕組むことになる。

<head>~</head>の間がヘッダで、その中の<b:skin>以降の適当な場所へ、次のような記述をすると目的が達せられる。
検索でかかる記述例は2通り。

その1.
#navbar #Navbar1 iframe{
height:0px;
display:none;
visibility:hidden;
}
その2.
#navbar-iframe {
display: none !important;
}
その1.は、id='navbar'内のid='Navbar1'内のiframeタグに対して、「高さ0ピクセル」で「要素の表示はしない」で「要素は表示するがその内容は隠す」という意味のスタイルを設定している。意味が冗長なところは、部分的に対応していないブラウザがあった場合への保険か、もしくは単に思いが込められているのか。
その2.は、id='navbar-iframe'に対して、「要素の表示はしない」で「最優先」というスタイルを設定している。



次に、適当なブログ記事のソースから、公開時に埋め込まれるnavbar関連記述を見てみる。

公開時には、テンプレートのヘッダの内容は、いったんstyleタグを閉じ、その後にlinkタグによる外部cssファイルへのリンクが埋め込まれる。さらに次のようなスタイル記述が追加される。このスタイル記述は、navbar-iframeというidに対して、「ブロック要素として表示せよ」という意味。先に挙げたその2.とかぶっている。
<style type="text/css">#navbar-iframe { display:block }
</style>

そして<body>~</body>で示されるボディの先頭には、以下のものが挿入される。(一部改変)

<div class='navbar section' id='navbar'>
<div class='widget Navbar' id='Navbar1'>
<script type="text/javascript"> function setAttributeOnload(object, attribute, val) { if(window.addEventListener) { window.addEventListener("load", function(){ object[attribute] = val; }, false); } else { window.attachEvent('onload', function(){ object[attribute] = val; }); } } </script>
<iframe src="....." ..... height="30px" ..... id="navbar-iframe" ..... > </iframe>
<div></div>
</div>
</div>

<div>により、範囲に対してidやclassが付けられて、タマネギの皮のような構造になっている。全体をnavbarというid、および、navbarというclass、sectionというclassでくくり、その中をNavbar1というid、widgetおよびNavbarというclassでくくり、さらにその中にscriptとiframeタグ、空のdivタグがある。iframeにはnavbar-iframeというidが振られている。


結局、その1.その2.ともに、記述は違えどiframeタグ部分に対して、「表示しない」ようなスタイルを設定している。
その1.のheightは、iframe内で再設定されているため意味がなくなる。タグ内で直に設定されるものが、最も優先順位が高いため。visibilityに関しては、直設定はないため有効ではある。これによって隠された場合には、表示スペースは確保されるので、30pxの背景空白が残る。displayの直設定もないので、これも有効。結局display:noneによって空白もなく非表示化されている。

その2.は、iframeタグに振られたidを直接指定し、display:noneによる非表示化のみを記述している。!importantは、「同レベルの優先度の設定があった場合には最優先とせよ」という意味。上述のとおり、navbar-iframeというidに対するスタイル設定が強制挿入されるため、それに打ち勝つために必要になる。



このようなことから、消すための記述は他にもいくつも考えられる。

その3.
#navbar{display:none}
一番外側のidに対してスタイルを設定する例。
navbar関連の挿入されたものを根こそぎ丸ごと消してしまう方法。荒っぽい気もするが、実はこれが一番の正統派かもしれない。

その4.
.navbar{display:none}
一番外側のclassに対して設定する例。
class='navbar section'は、ここのclassはnavbarでありsectionである、という意味。.navbarでなく.sectionとすることもできるが、sectionは他の場所にも使われているため、その部分まで消えてしまう。
また、idはページ内で一意である決まりなので、この部分にだけこれを設定したい、という場合にはclassよりidが適する。

その5.
#navbar{position:relative;top:-30px;}
表示はするものの、ウインドウの外へ追いやる例。縦幅の分30px上にずらしてみた。試しにこの記事内で設定してある。記述方法は後述。
ずらすだけなので、30px分の微妙な空間が残る。表示はされているので、tabキーでフォーカスを移動させればアクセスもできる。



なお、スタイルシートには次のようなルールがある。

idを示す場合は頭に#(クロスハッチ)を、classを示す場合は頭に.(ドット)を、タグを示す場合は何も付加せずに記述する。要素を包含する場合は、スペースで区切って連続して記述する(例:その1.)。それ以外の部分には、適宜スペースや改行を含めてよい。各行末には;(セミコロン)を付加するが、最終行だけはなくてもよい。

あるタグに対して複数通りのスタイルが設定された場合、優先順位(タグ内>styleタグ>外部ファイル)に従って適用される。同じ優先順位であれば、!importantが付けられたものが優先される(例:その2.)。それがなければ、最後に設定されたものが使われる。
また、idとclassが共存するタグでは、idに対するスタイルが優先される。

styleは、本来はヘッダ内で設定することになっているらしい。実際のブラウザでは、body内で指定しても有効になる。
つまり記事内に以下のような記述をしておけば、その記事が表示される間だけはnavbarが表示されなくなる。たとえば4/1の記事はこの手法を使っている。この記事では、cssの部分をその5.に置き換えて記述してある。
なおcss記述は、非対応設定のブラウザで表示させないようコメントアウトしておく。
<style type='text/css'>
<!--
#navbar-iframe{display:none !important}
-->
</style>


ソースを眺めていると、ちょっと気になるところもある。
最後尾に埋め込まれたスクリプトに、navbarの文字が見える。内容は解らないが、もしかしたらこのあたりのidには触らない方がいいのかも。
_WidgetManager._RegisterWidget('_NavbarView', new _WidgetInfo('Navbar1', 'navbar'));


参考サイト:

全部まるごとスタイルシート

 

キイチゴが盛り。
栽培しているものなどの現況を並べてみる。基本的に、8号菊鉢に赤玉+腐葉土を使い、無農薬無肥料で栽培している。


エビガライチゴ
天竜スーパー林道北部では、日当たりのいい路傍によく見られる。里山では見られない。
半蔓性。白っぽい大きな棘と赤く密生した毛が特徴。3出羽状複葉で、葉裏はくも毛が密生し白い。ウラジロイチゴの別名もある。地下茎では増えず、春先に一箇所から数本の新しいシュートを伸ばす。2m近くなることもある。
昨年枝から短枝を伸ばし、その先に複数の蕾を付ける。蕾も真っ赤に見えるほど毛だらけ。萼は開くが花弁は開かない。花弁の色は白。授粉後、萼が閉じ、熟すころに再び開く。白から赤熟する。ナワシロイチゴと共通点が多い。
春先の新シュートを挿し木して栽培。今年は株が育ったおかげか、蕾がたくさん着いた。5月8日、開花。


カジイチゴ
浜名湖岸の荒れ地や、庭先の植栽によく見られる。浜名湖岸のものも、庭先からの逸出の可能性がありそう。キイチゴと呼ばれることもある。花物として扱うことがある。
木立性。3~7裂程度の艶のある大きな葉を着ける。ときに人の頭大ほどにもなる。棘はなく、春の新しいシュートは、うっすら赤い毛に覆われる。地下茎でよく増え、あちこちにワープする。踏み固められた通路などももろともせず、時に2mも彼方へ飛ぶ。飛んだ先では、とりあえず太さ1cm、高さ1m内外のシュートを出して様子を見る。このシュートが無事年を越すとそこを新たな拠点として、こんどは太さ2cm超の人の背を越えるような強烈なシュートを出すようになる。強健種だが、頑強さはない。ヤマノイモに絡まれれば、簡単にお辞儀してしまう。ツルマメに覆われると、著しく成長が落ちる。ネナシカズラに寄生されると、他の植物のように抵抗することもなく、食われるままに枯れこんでいく。
昨年枝から短枝を伸ばして、その先に複数咲く。花弁の色は白。無造作にくしゃくしゃの皺がある。授粉しても変化はなく、開きっぱなしの萼の底部がやがて盛り上がってくる。橙熟
実生を栽培してみると、播種翌々春には咲いて生るという成長の早さ。そのせいで、鉢植えでは成長がかなり制限されてしまう。花数は増えず、すぐに根が回り、やがて調子を落とす。現在は露地に下ろしている。花期は長く2月から咲いたりもするが、おおむね3~4月に開花し、5月ごろ熟す。ヒヨドリが先を争って食べに来ている今でもまだ咲き続けている。


クサイチゴ
クサイチゴの花 平地でもっともありふれた種。
木立性の低木。3~5出の羽状複葉。棘があり毛が生える。地下茎で増える。落葉樹だが、風当たりのないところでは葉を落とさない。一般に「野いちご」と呼ばれるものはこれ。
昨年枝から短枝を伸ばし、その先に複数咲く。花弁は白。おおむね4月頃に咲き、5月ごろ熟す。環境によっては、年明けから咲いている。赤熟。全体の大きさは平均的だが、個々の粒は小さいため数が多い。種子は多いが小さく、気にはなりにくい。香りにやや癖がある。
一昨年、道路わきで変わり種を見つけた。少し紅が差す花と、花弁が異様に細い花。除草剤等の影響の可能性もある。現在これら株は現存せず。


クマイチゴ
里山からスーパー林道など高地まで分布。林縁など、切り開かれた山地に多い。
木立性。3~5裂の単葉。裏表に毛が多い。全身に黒っぽい強靭な棘をもつ。地下茎で増える。背丈ほどにもなり、棘とあいまって、林業などでは迷惑種。
昨年枝から短枝を伸ばし、先に複数の花を着ける。花弁は白。花弁は小さく、正面から見ると背後の萼のほうが目立つ。クマバチがよく集っている。赤熟。
小苗を掘り取り栽培。鉢植えでは根が制限されるせいか、かなりコンパクトになる。それでいて花数は減らず比較的豊産。尖った形の粒が集まった、しっかりめの、味のよい実を着ける。適切な肥培を行えば栽培種としても良さそう。4月6日開花。


コジキイチゴ
里山林縁に生えるやや希少な種。
半蔓性。5~9出程度の羽状複葉。全身毛で覆われ、緑地の幹肌に赤黒い毛が密生する様子は特徴的。棘はしっかりして、他の樹木等に寄りかかり引っかかりながら育つ。地下茎では増えない。春に株元から1~2本の新シュートを出す。落葉樹だが、環境が許す場所では葉を保つ。
昨年枝から短枝を伸ばし、その先にたくさんの花を付ける。雌蕊が楕円形で飛び出した形状。花弁は白。花後はそのまま雌蕊が残り、熟す間際に色づきながら大きく膨らむ。橙熟。クサイチゴ程度に個々の粒は小さいながら全体は大きいため、種の数は多い。袋状になる。フクロイチゴの別名もある。コジキは甑からきたとの説もあり。
実生を栽培。鉢植えでは大きく育たず、ある年シュートを出さずに枯れてしまった。露地に下ろしたものは、2m程度まで伸びる。花数は非常に多い。4月5日開花。現在、先走った歪なものがひとつふたつ熟し始めたところ。


ナワシロイチゴ
田畑河川の土手など、水辺の日当たりによく見られる。
蔓性で、地に着いたところから発根する。3~5出の羽状複葉。棘があり、全体に白っぽい産毛で覆われ、とくに葉裏はくも毛で白い。地下茎で増える印象はない。
昨年枝より短枝を伸ばして、複数の蕾がまとまって着く。苗代を作るころに咲くとされる。サツキイチゴの別名がある。エビガライチゴと同様に花弁は開かない。花弁の色はピンク。授粉すると萼が閉じ、熟すころに再び開く。赤熟。
自然発生したところを、ときどき選択的に草取りをしてやったところ、勝手に繁茂した。4月23日開花。


ニガイチゴ
里山からスーパー林道など高地まで、路傍などにブッシュになっている。
木立性低木で、枝や葉裏が粉を吹いたように白っぽい。3裂気味の単葉。地下茎でも増えるが、比較的近場でこんもりと育つ。昨年枝の葉は丸く小ぶりなことが多く、春のシュートは大きく裂が深い。同株には見えないほど違うことがある。
昨年枝より新葉を2枚ほど出し1花着ける。個体によっては短枝を伸ばして2~3花着ける。さらには葉が大きいものはミヤマニガイチゴと分類する人もいるが、情報は錯綜しており不明。変種の範疇ということで、分ける必要性もあまりない。花弁は細長く鈍頭で、しわがある。授粉後は萼を閉じ、熟すころに再び開く。赤熟。タネが苦いことからニガイチゴの名が付いたというが、気にならない。
実生を栽培。鉢では大きくならないが、クマイチゴと同様に花数は減らない。3月15日開花。まだ熟さない。


バライチゴ(?)
昨年9月末、麻布山登山道で見つけたもの。本葉5枚ほどの苗が、あっという間にここまでに。つい先日まで10cmポットに植わっていた。


フユイチゴ
里山の湿り気のある林縁のいたるところに、這いつくばって茂る。スーパー林道へ向かうと、ある標高から上には生えない。
蔓性。まばらに小さなトゲを持つ。地下茎では増えず、地を這い、地に着いたところで根を張っていく。キイチゴ類はほとんど落葉樹だが、これは常緑。
真夏に白い花を着け、真冬に赤熟する。現在は新芽を伸ばしている最中。
適当な蔓を取ってきて植えていたが、鉢では手に負えず、どんどん逃げ出してしまって、現在は鉢置き場の下草になっている。


モミジイチゴ
細葉モミジイチゴ 栽培中のモミジイチゴ完熟 里山からスーパー林道、その周辺の山まで広く分布。もっとも繁茂している種かもしれない。野生の「キイチゴ」と呼ばれるものはこれ。
木立性。林縁など切り開かれて日当たりのいい場所に生える。3~5裂の単葉が多いが、無裂(キソイチゴ)、3裂(ナガバモミジイチゴ)、5裂(モミジイチゴ)などと呼び分けることがある。さらには魚の骨状だったりブドウの葉状だったりと、変異が大きい。棘は多い。地下茎で増える。
昨年枝より2葉程度と蕾を直接出し、下向きに咲く。短枝を伸ばして咲くもの、2花着けるものなども、まれにある。花弁は白。橙熟。
葉や花に特徴のある株を掘り取り、若しくは新シュートの挿し木で栽培。夏場の育て方で翌春の花が決まる。肥培しなくても花は着き易いが、実は生りづらい。香り、酸味、甘みが絶妙。今年の鉢植えは3月10日開花、5月2日に熟した。5月4日に登った熊伏山の登山口(約1000m)では満開過ぎ、中腹(1400m前後)では蕾が出たところだった。


雑種・カジモミジ
カジイチゴを母にモミジイチゴを父に雑種化したもの。現在2系統4株を栽培中。まもなく3年目に入る。未開花。


雑種・カジコジキ
カジイチゴを母にコジキイチゴを父に雑種化したもの。まもなく2年目に入る。両親の特徴を受け継ぎ、3出羽状複葉で、頂葉は3裂、側葉は2裂と、ボイセンベリー風の葉になっている。赤い毛が生え、棘がある。


雑種・コジキカジ
コジキイチゴを母にカジイチゴを父に雑種化したもの。一部、コジキイチゴ純粋種が出たようだが、基本的にカジコジキに同じ。


雑種・トヨラクサイチゴ
浜名湖畔の荒れ地で見つけたもの。別の湖畔路傍、三方原の松林下などでも見られる。カジイチゴとクサイチゴの雑種とされる。
木立性。まれにトゲがある。無裂~3裂の単葉、3出の羽状複葉、さらに頂葉の3出化、側葉の2出化、など変化が激しい。地下茎でよく増える。
昨年枝から短枝を伸ばして複数咲く。クサイチゴを大きくした雰囲気。花弁は白。花数は多い。実はほとんど生らず、生っても1果に数粒程度。赤熟。
浜名湖畔の吸枝を掘り取って栽培。4月8日開花。


雑種・ヒメカジイチゴ
カジモミジの花 カジモミジの実 畑の隅の植栽とも雑草とも付かない個体を見つけたもの。カジイチゴとニガイチゴの雑種とされる。
木立性。わずかに棘がある。3~5裂の単葉。葉裏は白くない。
昨年枝から短枝を伸ばし、複数の花を付ける。花弁は白。ニガイチゴの花を大きくした風。オオニガイチゴの別名がある。受粉すると萼が閉じ、熟すころに再び開く。赤橙熟。
見つけた個体の地際の折れた所から挿し木。花着き、実着きはあまりよくない。この実生に今春花が咲いた。小さいながら容姿はニガイチゴそのもの。ただ、花弁の先が割れている。
1枚目はカジモミジとして栽培していたもの(3月20日ごろ開花、後にヒメカジと断定)、2枚目は5月14日のその実。3枚目は当該株(4月12日開花)、3枚目は当該株の実生(4月8日開花)。


ブラックベリー・ソーンフリー
庭先に植えてあったらしく、草刈の残骸から拾ったものを挿し木。
株が育っておらず、木立性か蔓性かは判別できず。一般的な棘無しブラックベリーそのものの雰囲気。
花は薄ピンク。実は黒熟。今年は咲かなかった。


ブラックベリー・エバーグリーン
ネットでの頂き物。根洗い苗。キレハブラックベリー、カットリーフ・エバーグリーン・ブラックベリーなどとも。一般には、ソーンレス・エバーグリーンという棘無し種が出回る。
蔓性。非常に成長が早い。長い棘が大量。葉は鳥足状複葉で、各小葉はさらに細かく裂が入る。環境が許せば、冬季も葉が落ちない。
昨年枝より短枝を出し、薄ピンクの花を着ける。花弁にも不規則に裂が入ることがある。黒熟。5月8日開花。


ボイセンベリー
カレー屋でのもらいもの。
蔓性。成長は早くない。棘はない。葉は3出羽状複葉で、頂葉が3出羽状化、側葉が2裂することがある。
昨年枝より短枝を出し、白い花をお椀型に開く。授粉すると萼がやや閉じ気味になる。黒熟。
4月26日開花。現在未熟。


ラズベリー・インディアンサマー
ホームセンターで購入。赤実ラズベリーの銘。後にこの種であると確認を取る。
木立性。3~5出の羽状複葉。葉裏は白い。棘はほとんどないが、丈夫な毛がたくさん生える。
昨年枝より短枝を出して複数の花を付ける。花弁は白。花弁は小さく開かないが、ナワシロイチゴほど閉じてもいない。「前へ倣え」程度に開く。赤熟。2季生りで、今春のシュートの先にも秋には着く。
施肥してないせいか、大きくならない。その割には花も実もしっかり着ける。野生のキイチゴと比較して、香りが強く、種が大きい。生食では好みが分かれそう。4月中下旬に開花。


ラズベリー・ファールゴールド
インディアンサマーに同じ。赤色色素が抜けただけで、他の特徴は瓜二つ。
開花はワンテンポ遅れ、5月上旬に開花。やや病弱な感じ。橙熟。

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