怪しい怪しいと思い続けながら開花にこぎつけたカジモミジのひと株。どうやらよろしくない結論を出さざるを得なくなった模様。
いくつか咲いてほとんどが落ちてしまったが、ひとつだけ残った。そして萼がつぼんできた。完全につぼんではいないが、カジイチゴもモミジイチゴもこういう変化は起こさない。これは明らかにニガイチゴの動きであり、別途入手したヒメカジイチゴの花後と同じ。
今春のシュートを見比べても、色、形、大きさ、棘、ほとんどの特徴は一致する。
バックに白い格子のようなものが見えるのが当該株、そうでないのがヒメカジイチゴ。
ちなみに交配させたカジイチゴのすぐそばには、かなり小株ながらニガイチゴがある。数m離れれば、その他キイチゴ類多数に混じって鉢植えもある。媒介昆虫はいるので、自然交配が行われてしまったようだ。
この株はヒメカジイチゴと断定し、以後、カジモミジ群からは除外し、観察は終了とする。
参考に、両親たるカジイチゴとニガイチゴの様子。
除外株を除く残り4株は、2系統に分けられる。
ひとつは細葉のモミジイチゴの大振り版。最大の葉の長さは10cm弱。細葉のモミジイチゴを父にしたせいか、特徴がよく出ている。これは3株ある。
もうひとつは、カジイチゴに近い形状ではあるものの、裂がきつく生育が著しく悪い株。交配の際にうまくいかず、染色体異常が起きているのかもしれない。もっとも大きな葉でも500円玉大。これがひと株。
この4株は、多少施肥をし、来春の開花を目指す。
ググってみるとトゲナシイチゴ相当のものがいくつか見つけられる。
トゲナシイチゴ、マナヅルイチゴ
、マナズルキイチゴなどがあるが、雑種であるためか親が多様であるためか、統一感はない。
since 2007.8 by K-ichi
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