自生の先陣に遅れること5日。我が家の鉢植えのモミジイチゴも咲きだした。
発蕾は早くはなかったが、開花はあまり差がなかった。朝は建物の陰、午後の後半は木の陰になるものの、おおむね日当たりは良好。その木のおかげで、遠州の空っ風の直撃は免れている。
数年育成し、毎年咲くのだが、全く実が生らない。よく観察すると、雌蕊が育っていないよう。
自生株の花を見ると、オレンジともピンクとも見える雌蕊が、中央にもっそり突き出ている。栽培は「種の維持」を第一にしているので「水と太陽でガンバレ」が基本なのだが、去年からは肥料をやることにした。
8号菊鉢で、10-10-10の緩効性化成肥料を10数粒。2ヶ月に1度程度施す。肥料の説明書きからすれば半分にも満たない量だが、バラの例もあり効果はあるとみた。
右の写真、上が雌蕊の育ってない花。終盤で雄蕊が開いているが、その中央はがらんどう。
下はまだ咲き始めだが、雌蕊がよく育ち中央に突き出して見える。
一番の古株。
魚の骨状の細い葉に惹かれて吸枝を一本もらってきたもの。栄養がよくなっても、やはり骨状。
根が回ってしまったせいか、絶好調とまでは言えないものの順調。毎年、片手以上の新芽を出し、咲いてくれる。
花弁は短め。雌蕊は育っている花もそこそこあった。
立須~滝沢展望台間の道路脇に生えていた丸弁株。
枝葉も含め全体に伸びがないタイプで、そのためあまり枝垂れない。花弁も短く丸っこい。ややすぼまり、ふくよかな花弁をもてあまし気味に重ねあわせて咲く。
この株が一番雌蕊が育った。期待できるかもしれない。
こちらは別の林道にあった細弁株。
ゆったり伸び伸び育ち、よく枝垂れ、花弁も尖って細身。しなやかな美人風だが、育ちが悪いと貧相に見えやすい。
ミツバチの類が早速訪れていた。雌蕊は育たなかった。
since 2007.8 by K-ichi
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