ふたたび三岳山付近をうろついてみると、早々と蕾を出していたモミジイチゴが咲き出した模様。
まだはしりで、林道を歩いてもぽつり、ぽつりと数株が咲いている程度。全体としては、ほころび蕾が見え始めた、というころ。
例の夏日後には、バケツの水が凍るような寒波がくるなど、比較的寒い状態が続いた。そのためか、思ったほど咲いた数は多くなかった。
前年葉の着いた枝にも蕾が出てきたが、咲くにはいたらず。
ちなみに同時期に咲くソメイヨシノは、まだ芽が膨らんだ状態。予報では3/20過ぎには開花、ということだが、さて……
モミジイチゴは、葉の下で下向きに咲く。徒歩でないと見逃しそうな存在。
地面に這いつくばって、見上げて撮ってみる。
咲き始め(上)は雄蕊はすぼまっており、やがて開いて花粉を受ける体制になる。
鉢植えでは、この中心にある橙色の雌蕊がなかなか育ってくれないため、生らせるのが難しい。
葉型ほどではないが、花型にも変異はある。この2つは標準的なもので、花弁の幅に対して長さが1.5倍程度。株によっては、2倍をはるかに越えるスレンダーなものから、ほぼ円形に近いものまである。
暖地では冬芽がほころんですぐ、寒冷地では小枝が伸びてその途中に咲く。いずれにせよ、基本はひと芽にひとつの花。
この近辺はよほど環境がよかったのか、ふたつの蕾を着けた芽が、ひと株あたり数個ほどみられた。
また、このあたりらしくなく、小枝が伸びる傾向が見られる。寒暖の具合で一気に咲くことができずに、寒冷地風になったのだろうか。
since 2007.8 by K-ichi
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