昨日ほどではないものの、陽気に誘われて三岳山近辺へぶらっと出かけてみた。花粉の嵐の中、マスクで鼻は守れたが目は痒い。
モミジイチゴがもう蕾を出していた。
風のあまり当たらないところでは、昨年の葉が落ちきらないまま、冬芽がほころんでいる。このまま葉を残しながら咲くとしたら、初めて見る光景になりそう。
例年はサクラと同じころに咲く。全体的に見ても冬芽はだいぶ解けてきており、3月に入る頃には咲き始めてしまいそうな勢い。
こちらはニガイチゴ。
これも同様に、葉を残しながら蕾を出している株がある。
葉を残している株の蕾は少し小さい。風の当たりにくい「陰」は日も当たりにくい。そのせいなのか葉が残った影響があるのか、そのあたりは不明。
クサイチゴは咲いていた。
クサイチゴは半常緑とされ、葉を残すことは珍しくない。風の当たらない陽だまりでは、年明け早々からぽついぽつりと咲いていたりする。ただ、今日咲いていたのはこの1輪だけだった。
コジキイチゴ。
1月中から既に冬芽をほころばせている。
コジキイチゴはあまり賢く見えない半常緑で、耐えられないのに落葉はしたがらない。例年は寒さで痛み枯れた葉が見られるが、今年はあまりない。環境にもよるが、おおむね半数以上の葉は残せている感じ。
ナワシロイチゴも展開し始め。やや早いか。
ミツバアケビも花の準備。
濃い紫の大きな雌花と、その他大勢の雄花が見える。全体的には蕾が覗き始めた程度。
一緒に茂っているアケビの方は、一歩遅れて冬芽がめいっぱい膨らんだ状態。このあたりは例年通りか。
ところどころに生えるキジョランには、1cm程度の食痕が点々と。裏返してみると、アサギマダラの幼虫。
3令になると葉の端から食べるということなので、1令ないし2令らしい。体長7mm前後、食痕直径が10~15mm程。身の丈を半径に、下手な円形に齧って、その中を食べる。齧ったところを葉表側から見ると、うっすら黄緑色で円が描かれているのが判る。
古い食痕には、分泌物の乾燥したような白いものが見える。ガガイモ科には毒があり、傷を付けると乳液を出す。その毒を取り込むことで、外敵に対して身を守っている、とされる。
幼令には毒がきつすぎるため、もしくは食べる早さに対して乳液分泌が多すぎるため、円形に齧り取ることで分泌を抑えているのではないか、と想像。
ニワトコが万歳しまくり。
だいぶ開いてしまった。先週あたりが採り時だったよう。天ぷらなどで食べられる。癖がなく、逆に言えば面白みもない。多食すると良くないとも聞く。
立須を下から望む。
足元はちょっとした岩の広場になっていて、常に水が染み出し、流れている。その脇のヌタ場には、イノシシの跡。ビワやハッサク(?)が生え、シランも群生している。芽を膨らますアケビ、黒艶のタネが残るフユザンショウ、赤い実を付けたアオキなどがある。写真右上は、ジャケツイバラの空の莢。
気象庁 歴代全国ランキング2月の最高気温より
(観測所には「アメダス」と「気象官署」があり、気象官署に「*」を付す)
順位 | 都道府県 | 観測所 | 観測値 | |
---|---|---|---|---|
℃ | 起日 | |||
1 | 東京都 | 南鳥島* | 29.0 | 2001年2月25日 |
2 | 沖縄県 | 大原 | 28.2 | 2004年2月29日 |
3 | 沖縄県 | 志多阿原 | 28.1 | 2005年2月16日 |
〃 | 沖縄県 | 石垣島* | 28.1 | 1898年2月16日 |
5 | 沖縄県 | 伊原間 | 28.0 | 2006年2月16日 |
〃 | 沖縄県 | 多良間 | 28.0 | 2006年2月16日 |
〃 | 鹿児島県 | 名瀬* | 28.0 | 1981年2月23日 |
8 | 沖縄県 | 西表島* | 27.7 | 1954年2月28日 |
9 | 沖縄県 | 鏡原 | 27.4 | 2006年2月16日 |
〃 | 沖縄県 | 伊良部 | 27.4 | 2006年2月16日 |
〃 | 沖縄県 | 与那国島* | 27.4 | 1973年2月27日 |
12 | 沖縄県 | 真栄里 | 27.3 | 2005年2月16日 |
13 | 沖縄県 | 波照間 | 27.1 | 2006年2月16日 |
〃 | 三重県 | 尾鷲* | 27.1 | 1962年2月11日 |
15 | 埼玉県 | 熊谷* | 27.0 | 1962年2月11日 |
〃 | 沖縄県 | 宮古島* | 27.0 | 1954年2月28日 |
17 | 沖縄県 | 仲筋 | 26.9 | 2006年2月16日 |
〃 | 沖縄県 | 所野 | 26.9 | 2005年2月16日 |
19 | 静岡県 | 清水 | 26.8 | 2009年2月14日 |
〃 | 沖縄県 | 久米島* | 26.8 | 2006年2月16日 |
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