2008年7月14日
人工受粉がうまくいき結実したものの、結局完熟を前に褐変落果してしまった。葉にも褐変が多数見られる。ハダニだろうか。
前年は蔓を伸ばし放題にし、8号鉢に支柱を立ててグルグル巻きにしていた。風通しは無いに等しい状態。
ちなみに種子はよく入っていた。
7月21日
調子を落としているのは気になりつつも、実が生っているために様子見を決め込んでいたが、落果してしまえば失うものはない。シーズン外れではあるが、剪定することにした。
この支柱の高さでみっしり密生し「緑の円筒」状態だったものを、解きほぐし切り刻む。枯れるのではないか、とドキドキしながらもバッサリと。写真は雄株。鉢は8号菊鉢。
雌株も同様に施術したが、結果母枝を残すことも考え、そちらはもう少し枝葉を残した。葉数にして倍程度。
あまりに大量の枝葉が出たため、また保険をかける意味合いもあり、挿すことにした。
8号駄温平鉢に赤玉小粒。ハサミで10~15cm程度に蔓を刻んでそのまま挿した。数にしておよそ50本。褐変した汚い葉が見える。
簾で遮光した場所に置き、毎朝の水やりのみ。2週間程度で新しい芽が吹き始めた。おそらく同時期に発根もしていたと思われる。
そして今日の様子。
すっかり枯れ野原。
鉢を外すと猛烈な発根。ほぐそうとしてもほぐれない。
見なかったことに……と怠惰の心が頭をもたげる。
気を取り直し、水を張ったタライの中で20分ほど揺すり、水圧で土を洗い流すようにしてほぐす。まだ根がしっかり絡み合っている。さらにこれを1~数本ずつに分け、露地などに植え付けた。
発根していなかったものは数本。9割方着いていた。
実はこれは雌株の方で、さほど重要視してなかった雄株の方は、直に露地に埋めておいた。無造作に掘り返し、「挿し穂の束」のまま突っ込み、適当に土を戻す。一応たっぷりの水をかけておくが、その後は晴れようが降ろうが放置。木陰ながらさすがに枯れたように見えた。それでも数本は着いたようで、秋には新芽がいくつか出ていた。
露地直挿しでもいけるサルナシ、葉挿しでも発根するマタタビ。マタタビ科は本当に強健。
since 2007.8 by K-ichi
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