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昨秋、崩壊地を見に行ったっきりだなぁ、とググっていたところ、ニュースを見つけた。竜頭山の風力発電計画が白紙になる模様。

なお、崩壊した天竜スーパー林道の工事については、いくつかのブログ記事などから確認できる。ダム側最北の現場は、谷側に歩道が設けられたところ(2012/5/26)、野鳥の森部分は歩行通行が可能(2011/11/20)な状態らしい。工期については、5/266/188/9各記事に立て看板の写真があるが、バラバラで当てにはならない。見たところでは、後者は今年いっぱい、前者は来年いっぱいで完工するかどうか、といったところ。

4日付、@S 静岡新聞の記事。

天竜・竜頭山の風力発電計画断念へ 電源開発(2012/8/ 4 08:00)

 電源開発(東京都)は3日までに、浜松市天竜区で検討してきた「竜頭山風力発電計画」を断念する方針を固めた。関係者への取材で分かった。関係者によると、環境影響評価への対応に時間がかかることや、一部地域で建設の同意を得られなかったことなどから判断したもようだ。
 複数の関係者によると、同社は2、3の両日、各関係先を回り、計画を中止する意向を伝えたという。同社は「担当者が地元へ出向いているため、回答できない」としている。
 風力発電計画は、2千キロワットの風車を竜頭山以北に16基、以南に12基設置する構想。地元では、2008年の龍山を皮切りに天竜、佐久間、水窪各地域の関係自治会が建設に同意したが、春野地域は地質や低周波などへの不安から、今年に入り不同意を決めていた。

電源開発(J-POWER)による風力発電計画については、つい先日掘り下げたばかり。そのときには既に、計画打ち切りは決まっていたのだろう。
諸事情から当初計画より規模は縮小され、時期も流れ流れになっていた。一部の地権者のほか自治体にも反対派が出たため、割に合わないと判断したと思われる。J-POWERから、プレスリリースなど公式なものは出ていない。

まずは主張が通って一安心、熊森協会も大喜び……かと思いきや、まだ気づいてないようだ。
引佐・滝沢の浜松風力発電所では、大きな反対論を聞かないうちに建ち終えてしまった。大規模計画をぶち上げる難しさ、というところだろうか。


J-POWERのサイトを見ると、風力だけで400MW(=40万kW=0.4GW)のキャパを持っているという。最大のものは、福島県郡山市の66MWのもの。竜頭山の初期計画は2.2MW×41基。90MWとなればダントツの規模になるはずだった。ちなみに浜松風力発電所は20MW。

「再生可能エネルギー」の括りでは、風力と並んでメガソーラーももてはやされている。有力企業も参入した諸計画では、大きなものは100MWを超えるらしい。ブレードを振り回すわけでもなく、静かで安全というわけだが、広大な日陰となる地は無事なんだろうか。

一方で、従来型の重厚長大発電所。戦後の電力難時に作られた御老体、佐久間ダムは、一基で350MWある。船明、秋葉らを含めれば540MWにもなる。また、火力、原子力を建てれば、通常1基が1GWクラスになる。デロリアンを動かす1.21GWジゴワットも、十分に守備範囲 ※注。しかも、昼夜問わず安定で、調整も可能。
CO2削減、原子力反対などを叫ぶ人が、最近目立つ。理想ではあるが、彼らはこのへんの「桁の違い」や自然由来発電の不安定さを、どこまで認識しているのかいつも疑問に思う。

※注 どれくらいの時間にどれくらいのエネルギーが必要か判らないので、本当は判らないハズ。(Wikipedia:/W/J

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