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ガリレオ衛星相互食の様子(4E1)
木星は、そこそこ模様が見えたり、SL9突入のようなネタがあったりもしたが、10cm鏡での眺めはたかが知れている。
撮影ともなればさらに難易度が高くなるので、最近は向ける気も起きないでいた。

何気に天文雑誌をめくっていると、ガリレオ衛星(木星の4大衛星)の相互食が見られる、とあった。
この現象は、衛星の軌道面を真横から見るタイミング、つまり木星の公転周期で2度(約6年おき)にしか見られない。回数はあるものの、タイミング的にはなかなかレアなもの。
とりあえず、ダイヤモンド富士の機材で撮ってみることにした。
D=100mm、f=1000mm(スーパーハレーSR-1000)にEr.32mmを着け、DVS2500HDをコリメート接続。合成fは約1400mm。

太陽なら32′ほどあるが、木星は47″(≒0.78′)しかない。カリストが目一杯離れれば10′ぐらいになりそうだが、今回の現象は木星から100″あたり。ちょっと拡大率が心もとない。
アイピースを替えると接続装置も作り替えになるので、デジタルズームで我慢とする。目一杯の4倍ズームを使って、合成f≒5600mm。500万画素のうちの30万画素しか使われないことになるが、仕方ない。

舗装の上に設置し、水平を見、極軸も合わせたつもりだが、赤緯軸の調整が要る。自動ガイドだが、赤経の進み遅れもある。ちょっと風が吹くとブレまくる。そんな機材で厳寒の中の撮影。終わるころには、車の窓が全部凍っていた。

撮った映像は、AviUtlで編集する。
映像の先頭もしくは後端で旅レコの時計を撮影しておき、それを元に時刻を焼きこむ。映像のズレやブレも、木星半径以上動いたら中間点を打って修正、を繰り返す。
表示各種データは、天文ガイドを参考にした。ネット情報などによると、減光量はもっと大きいらしい。

2015年1月25日、当夜は、2E1、2O1、4E1の3現象が続いた。それぞれ、30倍速、60倍速、30倍速の映像にして、つなぎ合わせてみた。
冒頭の画像は、4E1の食が最大のころの1分間分をキャプチャし、yimg (ver.4.02)で平均化コンポジットなどしたもの。
なお、1:イオ、2:エウロパ、3:ガニメデ、4:カリスト、E:食、O:掩蔽、を意味する。たとえば4E1なら、カリストの影によるイオ食、となる。

できた映像を眺めてみる。
2E1は、微妙。隣との明るさ比較でなんとか判る。初めはイオの方が明るいが、食の最大のころにはエウロパの方がやや明るく見える。
2O1は、光度変化はよく判らない。2つの衛星が、徐々に寄りそってやがて1点になる。
4E1はよく判る。3衛星中、もっとも明るいイオが、ほとんど見えないくらいまで減光している。

1等級を越えるような減光、4E1並みの現象なら、双眼鏡でも判るかもしれない。
ただ、分スケールのゆっくりした現象なので、どこにどの衛星が居るか分かってないと楽しめない。
ちなみに、15cmクラスの望遠鏡では衛星が円盤状に見え、50cmクラスになると模様が見えるなどという話もある。
今回の食の「欠け方」も見えたりするんだろうか。


以下が作成した映像。


ガリレオ衛星の相互食映像(2E1、2O1、4E1)

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