汽车磁带转接头Nを買ってみた。
汽车は自動車、磁带は磁気テープ、转接头は変換アダプタ、らしい。カーカセットアダプタ、といったところか。
とらんすみっ太のころから心は揺れていたが、\203-という価格には抗い切れなかった。送料込だし。
梱包はいつもの黄色いプチプチ内貼りなやつなのだが、中国郵政ではない。
BAYARAN POS JELASとか書いてある。マレー語らしく、Google先生によれば「明確な送料」。POSTAGE PAIDともあるから、郵送料支払い済み、別納、とかそんな感じなんだろう。
POS MALAYSIAは、マレーシア最大の郵便業者とのこと。記載の文言、POS MALAYSIA INTERNATIONAL HUB 64000 MALAYSIAとか、POS MALAYSIA INTERNATIONAL HUB MALAYSIA PMK 1348とかでググると、まんま出てくる。中継業者か何かだろうか。
ちなみに実際の印字は、POS MALAYSIA INIERNATTONAL HUB MALAYSIA PMK 1348となっていた。
裏にもいろいろ書いてある。袋も中身も中国なのだが、差出人の詳細はまったく判らない。注文から18日で到着。
早速検分する。
秋月の部品袋のような、チャックつきのポリ袋に入っているが、傷だらけ。
外袋にはクッションもあり、輸送中の傷には見えない。カートに裸で山積みにして、売れ残った下の方の疵物、といった風。200円じゃなかったら返品確定。
ちょっとがっかりしつつも、まさぐりにかかる。
THIS SIDE UPとある面にはいろいろ印字してあるが、裏面にはまったくない。
通常テープが流れる部分には、磁気ヘッドのようなものが見える。磁気ヘッド対磁気ヘッドで、信号を伝えるらしい。
カセットのハブ(回転軸)は左回転のみ。右へ回そうとすると何かに引っかかってロックする。
回転が片方向なのは、オートリバースなデッキで、ヘッドが逆側に替わられては困るため。本機のヘッドの入出力部は、片側にしかない。
ハブは軽く回るが、何かが中で動いている音もする。アンプか何かの小規模回路の電源、とかだろうか。
そしてバラす。
シェル(筐体)には、表に2本、裏に4本の小ビスがある。頭は浅めの#1。爪の嵌め込みなども無く、平行に持ち上げていけば分解できる。
開けてびっくり。電子部品らしい部品はヘッドだけ。中で回ってるのは、プラスチックの歯車たちだった。
配線を見ると、ヘッドの片方の端子には2本つながっている。LR両チャンネルは直結されており、強制的にモノラルになる。
歯車は6個入っている。左右のハブは同じ速度で回る。一番端の歯車は動くようになっており、それが右端に移動すると爪に引っかかってロックする。
音声ケーブルは細めで柔らかい。筐体から出て、約86cm。ステレオのミニプラグが付く。抜け止めになるように、シェル内部で取り回してある。
シェルの写真下辺側にはスペースが確保されており、ケーブルを這わせて逆側から取り出すこともできる。その際は小ビスを緩めないと、隙間を通らないかもしれない。
カーステレオでは、THIS SIDE UP側を上にして使用する。ラジカセでは、その面が見える方向にセットする。
寂しい中身にはさっさと蓋をして、動作確認をしてみた。
PCのスピーカ代わりに使っているダブルラジカセ(SANYO製)で試す。ソースはPCのライン出力。このラジカセは、RCAコネクタのライン入力のある珍しい機種。
「ラインイン」と「テープ」とを切り替えて聞き比べてみる。「テープ」で聞くときは、当アダプタを介して音声入力した上で「再生」にする。
音質は違いが判らない。ラジカセで十分なら、車内では十二分なはず。
音量は、ラインインよりだいぶ大きい。とりあえず、ボリューム目いっぱいなのに足りない、ということは無さそう。
歯車の軸の遊びが大きいためか、常時カタカタと音がする。ストッパギアあたりかもしれない。車載ならともかく室内でおとなしく聞くのであれば、固めのグリスでも塗りこんでおきたい。
配線からも判っていたが、ステレオにはならない。さらには右チャンネルのみで聞こえた。ヘッドを見ると、手前側がやや高くなっている。バネの跳ね方やヘッド基板の滑り具合、ヘッドの微妙な位置取り、触り具合などが関係していそう。
テープは、向こう側半分が見えているレーベル面のトラックになる。ステレオの場合はさらに、外側がL-ch、内側がR-chと分割される。手前側が強く触れたとすれば、Rチャンネルだけ、もしくはRチャンネルが強く聞こえるのかもしれない。
ラジカセから音声ケーブルを引き出して実験しているので、細いとはいえ挟まり具合が影響している可能性もある。
そのケーブルは、細く柔らかい。取り回しには便利なのだが、物理的な保護機能が弱いのは困る。
テープを入れる「フタ」の部分で挟まっていたが、さほど力がかかったとは思えないのに深い溝ができていた。
カーラジカセなら挟まることはなさそうだが、何かの拍子に、ちょっとしたテンションの掛かり具合で断線しそうな気もする。
記事を書くにあたって、あれこれ調べものもしたのだが、同様の分解記事がすでにあった。メカメカメカ:カセットテープヘッド(まとめ)という記事で、対象は2010年の670円の商品。
うむ。なんとも見事な劣化コピー……でも200円だし。
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